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本は心のお守り

6日後に5年お付き合いした恋人にお別れを言いに行く。恋人の写真、2人の写真を少しずつフォルダから消している。

この文章だけ見るとなんてお別れに積極的なんだと思うかもしれないけれど、仕事帰りの電車でマフラーに顔を埋めて20分間涙が流れていた。必死に目を閉じていたけれど、頬をたらたら流れる涙が止まらなかった。

どんなに大事で大好きな人とでも結ばれないことがあるのだと認めないといけない時が来てしまったか。

読んだ本や見た映画に出てきたいくつかの組みの恋人たちを思い出す。愛し合っていても結ばれないことってあるんだったよなと、離れることを選ぶ人だっていたよなと思い返す。

そうか、それならしょうがないかと、お別れを認めないとなと、思えるのはたくさんの登場人物たちのおかげである。私の心を支えてくれてありがとう。

眠れない今夜も本に癒してもらおう。昨日友人が勧めてくれた『また、同じ夢を見ていた』をお守りに眠りにつこう。

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