中越裕史さん「天職の見つけ方」・自分が正しいと思う方向に行くことを邪魔している、私のお金のブロック
>時代の変化の早さなんて、誰にも予測ができないこと。専門家の意見も含め、他人の意見を真に受けないこと。他人の意見や考えなど、半分聞き流すくらいでちょうどよい。だって、その道の専門家ですらコロコロ意見が変わり、よく間違えるのだから。結局、自分の感覚を信じて、自分が正しいと思うことをやる。それが僕たちにできる最善の選択なのです。
転職をすることで、コンスタントに給与が振り込まれるという公務員の唯一のメリットを捨てることになる。
私はそこをとても怖がっている。
毎月の収支を出すのがすごく怖い。
半年前くらいからやった方がいいと思いつつ、ずっとできていない。
私には、お金のブロックがものすごくある。
子どものころは非常に貧乏で、母のぎりぎり感を生活のあらゆる場面で感じて育ってきている。
旅行もテーマパークも母の手作りおにぎりしか食べていない。
親は女は結婚するからと私の進学費用を用意しなかった。だから、留学も大学進学も自分で稼いで実現してきた。
大学1年生で妊娠し、育児休学、大学3年生の時には離婚をした。
子育て費用3千万として、元夫1千万弱、残りは私が担うつもりで調停証書を作った。
奨学金、授業料免除の申請、実家暮らしでなんとかお金を工面してきた。
子どもが身体が弱く、問題なくなるまでは非常勤の給与で生活した。
子どもに選択肢をもたせたいと思い、公務員になったが、収入の安定と好きな授業ができること以外は、奴隷のような生活。
元夫は数年養育費不払いを決め込んだ。対応するとこちらが鬱になるので対応できずにいたが、ある時子どもの権利だから弁護士を入れて交渉し、養育費が振り込まれるようになった。弁護士費用は80万ほど。助けていただいたが、高すぎる…。
奴隷の苦痛を和らげるために、授業の快楽と収入の安定への依存を深めてきた。
子どもはきっと国公立大学に進学するだろうと思って、とりあえずすぐ動かせる進学費用として400万準備しておいた。
子どもは急に高校に行かなくなり、通信高校への転学も可能性として出てきた。私立ならこれもまた高い…。
子どもは県内の私立大学に合格し、一人暮らしをすると言い出した。あれ、それ、1千万コースなんだけど…。
そこで、私の我慢の糸が切れた。
「え?県内で私学なのに一人暮らし?私をATMとみなしているのか?私の子どもなのになんでこんなに金銭感覚がないんだ?そりゃそうだ。私が子どもには自分がしたお金の苦労は一切させないで育ててきたから。私の自業自得なんだけど…」
私は成育家族で生活していた時、
お金がなくて諦めることが当たり前だった。
留学して大学進学した2~3年は、自分で稼いで自分に投資ができていた。
大学進学し妊娠してから約20年間、
ずっと自分のためにお金を使ってこれなかった。
子育て費用の国負担がもっと多ければ、
ベーシックインカムが導入されていたら、
養育費不払いを行政が取り締まる仕組みがあったら、
私のお金への執着、強迫性はここまでひどくならなかったと思う。
高校生の頃、福祉国家スウェーデンを学び、
私はスウェーデンで暮らしたいと思っていた。
子どもができて、もう海外にしばらくいけないと自分に制限をかけてしまったが、あの時スウェーデンに移民として行っていたら…
たらればだけど、息子が日本の進学校で劣等感を植え付けられることもなく、人権を体感し、性教育もばっちりだったんじゃないか…
と妄想してしまう。
私のこのお金のブロック、どうした解消されるんだろう…
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