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一人息子の母親。 反抗期の息子が、人間の心を取り戻すまで、日々葛藤するアラフィフ。 水…

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一人息子の母親。 反抗期の息子が、人間の心を取り戻すまで、日々葛藤するアラフィフ。 水はどんどん流れる、澱むことなく形をかえ、大きな海原に流れていく、そんな生き方をしたい。

最近の記事

母親嫌いの反抗期は、嫌いな人を真似するのか

人は、誰かのためにとか、誰かの役にたちたいとか、誰に教えられたわけもなく、生まれたときから備わっている生き物なのだろうか。 長い長い反抗期だった息子が、パスポートを更新するために、久しぶりに帰ってきた。髪の毛がだいぶ伸び、ヒッピーファッションを思わせるような風貌だ。大学卒業までにヘアドネーションをしたいらしい。 私自身、2年前に5年間伸ばした髪の毛を35㎝ヘアドネーションした。きっかけは、テレビでその活動を見たこと。私は、若い頃から、自分が生きている意味や使命をいつも探して

    • 少しだけ人の心を取り戻したのか?…反抗期息子よ

      息子は二十歳になった。成人式の数日前に地元に帰ってきて、美容室の急な予約もとれるわけもなく、髪の毛ばかり気にしていた。そんな息子を見て、反抗期真っ只中だったら、髪の毛が決まらないことも、美容室の予約がとれないことも、全て私のせいにしていただろうと思いながら、私を責めない息子に、少しほっとしていた。 しかし、成人式の前の日「俺の背が伸びなかったのは、お母さんが学生時代に弁当を作ってくれなかったから、成長期に伸びなかったんだ。俺は虐待されていたんだ」と言ってきた。思い返せば、私

      • 苦しんだ先の新たな門出

        思い返せば、息子の反抗期に苦しんで10年。浪人生としての息子の1年は、想像を越えるほどの苦しみだっただろう。そして昨年の春分の日、この家を出て新たな生活のため、息子は出発した。同時に、私と息子の長い長い戦いも、あっけなく終わりを迎えた。(トラウマのように残る気持ち、まだまだ油断は禁物だが)息子の言動と行動が辛く、「早く家を出ていってほしい」と毎日願っていたのに、なぜか寂しい。昨日はちゃんと眠れただろうか、ご飯は食べられただろうか、そんな親心は、1年を過ぎようとした今でも、私は

        • 反抗期は弱さを隠すため?

          大学入試共通テスト目前。息子にとって、二回目のトライ。息子の感情は、日々見ていてジェットコースターのようだ。そして、私の心はフリーホールのように、一気に真下に突き落とされる。もうこんな感情を何年味わってきただろう。最近は、こんな感情に慣れてしまった。寒さの中で手が悴んで、寒ささえ感じなくなる、それに似ている。そして、そこを越すと寒さが温かさにさえ感じる。私も息子に、いつか温かさを感じる時がくるのだろうか。 ネガティブな心は夜だから…昨年の12月あたりからだっただろうか。息子

        母親嫌いの反抗期は、嫌いな人を真似するのか

          生き物を飼うということは、子供の成長にどのように良いことか

          我が家には、13才になる老犬がいる。一人っ子の息子にとっては、弟のような存在。室内飼いの黒い柴犬、歳はとっていても、頭の中は永遠の3歳、息子を吠えて追いかけ回す。反抗期の息子の笑顔を見られる唯一のときである。 息子の本気のお願い?息子が小学校三年生の時、ペットショップでウーパールーパーを見かけてほしいと言った。「命を飼うことはとても大変なこと、約束して飼った犬の面倒もみられてないでしょ」と、私は飼うことを認めなかった。しかし、家に帰ってからも諦められない様子の息子は、何度も

          生き物を飼うということは、子供の成長にどのように良いことか

          子育てに父親の出番は必要か?

          主人の息子に怒る基準は、少しズレていると、いつも思う。マスクのことで、気に入らない発言をした息子に、久しぶりに怒っていた。私は思う…反抗期の息子に、もっと怒らなければいけない場面は、今まで多々あったのにと。救急車で運ばれ床に伏していた私は、わずか10日で仕事に復帰した。息子の姿は、相変わらず見かけることなく、翌朝、ラップをかけた夕飯が、空になった皿をみて、息子の生存確認をする毎日。ほとんど部屋に引きこもる息子が、ここ数日予備校に行っていないことを聞きたくても聞けない私は、主人

          子育てに父親の出番は必要か?

          母親は、できるだけ子供のそばにいてあげたほうが良いか

          今回の息子との戦いも惨敗した。結果、更年期も重なり、床にふせることとなってしまった。主人も息子も、気が向いた時しか手伝わないという毎日の生活に、私が文句をつけたことが、そもそもの原因。主人の性格上、私の文句にはのらず、黙っている人だから、それがまた私の怒りを加速させる。 今回とても長引いた夫婦喧嘩。ある日、主人が当直でいなかった夜、油断して、機嫌の良かった息子とリビングで珍しく会話して、ぼそっと愚痴った事がいけなかった。息子は急に不機嫌になり、いつものように攻撃を開始してき

          母親は、できるだけ子供のそばにいてあげたほうが良いか

          反抗期の息子が世界でいちばん優しかった日

          あの日のことを思い出す。今でも思い出すと、涙が勝手にこぼれてくる。あの頃の私、やっぱり一番キツかったんだろうなと思う。そして一番キツかった日、反抗期継続中の息子が、一番いちばん優しかった日なのである。 私は小さい頃から、アトピー性皮膚炎の症状があった。母が「絶対なめちゃだめだよ」と軟膏を塗ってくれていたことを覚えている。小学校に入学する頃には、ほとんど症状もなかったが、昔あったインフルエンザの集団予防接種の問診票には、母が必ず大きな枠に「アトピー性皮膚炎」と書いていて、私は

          反抗期の息子が世界でいちばん優しかった日

          反抗期の目に病人は映らないか?

          私は今、布団の上。仕事も来週いっぱい休みをもらった。主人も仕事、息子も予備校で、誰もいない(老犬が自由に私の布団を占領しつつあるが)中、いろーんな事を考える。 一昨日のこと。普段は日勤の主人が久しぶりの当直で、息子と二人っきりの夕方、大喧嘩をした。内容はともあれ、毎回ながら親が子に言う言葉かということを数々言われ、バカにされ、見下され、今回も散々な戦いだった。 その出来事も要因か、翌日朝起きると、酷いめまいと吐き気で体が動かなかった。犬の散歩も行けそうになく、予備校がある

          反抗期の目に病人は映らないか?

          初めての反抗期

          浪人早々、なかなか予備校が始まらず、ずっと家にいた息子。この春、大学に合格し、家を離れる予定だった。私もやっと長年の苦悩から、少し解放されるのではと期待していたのだが、その願いは叶わなかった。息子との毎日の生活、言い合いになったり、無視したりは変わらず続いたが、苦しかった受験から少し解放されたからか、機嫌が良いときは少し長く私と会話をするようになった。片道一時間半かけての予備校、誰に相談することもなく、自分で決めて、自分で申し込みをしてきた。私が渡されたのは振り込み情報のみ。

          初めての反抗期

          反抗期は続くよ~どこまでも♪

          「男の子はね、反抗期が酷くたって、大きくなったら、お母さんを大切にするものよ」母親大先輩であろう世のおばさま方は、さも簡単に話すが、実際今、反抗期の子供と向き合う母親の心は、日々ジェットコースターのようだ。大切にしてもらうなんて想像できず、一日でも早く家を出てもらいたいと願う私。 一人息子の母親、アラフィフ。息子は現在浪人生。小4あたりから始まった反抗期は、まだまだ終わらない模様。高いところに登ったと思ったら、急に地の底まで突き落とされる、そんな心の毎日。見た目、肝っ玉母ち

          反抗期は続くよ~どこまでも♪