苦しんだ先の新たな門出
思い返せば、息子の反抗期に苦しんで10年。浪人生としての息子の1年は、想像を越えるほどの苦しみだっただろう。そして昨年の春分の日、この家を出て新たな生活のため、息子は出発した。同時に、私と息子の長い長い戦いも、あっけなく終わりを迎えた。(トラウマのように残る気持ち、まだまだ油断は禁物だが)息子の言動と行動が辛く、「早く家を出ていってほしい」と毎日願っていたのに、なぜか寂しい。昨日はちゃんと眠れただろうか、ご飯は食べられただろうか、そんな親心は、1年を過ぎようとした今でも、私は