SAP、80億ドルでスピンインしたQualtricsをまさかのスピンアウトIPOへ

ドイツのソフトウェア大手SAPが、スタートアップのIPOデビュー前に80億ドルで経験管理プラットフォームQualtricsを買収からわずか2年で、同社をIPOさせて会社をスピンアウトさせることを決定した。

https://news.sap.com/2020/07/sap-announces-intent-qualtrics-ipo/


SAPは日曜日に発表したプレスリリースの中で、SAPのCEOであるChristian Klein氏の発言を引用して、Qualtricsのクラウドの成長は「40%を超える」と述べた。同社は引き続き、創業者で前CEOのライアン・スミス氏が経営を行う予定だという。

またSAPは新しいスピンアウトの過半数の所有権を保持する。また声明では「Ryan SmithはQualtricsの最大の個人株主になる予定」だとう。

SAPのプレスリリースは漠然としているが、この動きはクオルトリックスが親会社の支配下にない顧客やパートナーと関わるための柔軟性を提供するということを意味している。

プライベート・エクイティ・ファームは企業を非公開化し、時にはIPOですぐに黒字化させることもあるが、SAPのような大企業事業会社が最後の最後にこれほど高額な買収を行ってそれをIPOさせることは珍しい。


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