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ドイツ、ユースホステルでドイツ人女性に説教される

大学3年生の頃の話。
ヨーロッパの2等特急列車に乗り放題の切符、ユーレイルユースパスを持って約1か月ヨーロッパ貧乏旅行に出かけた。
ポルトガル→スペイン→フランスを経由して、ドイツに入った。
フランクフルトを経由して、ハイデルベルグに到着。

ハイデルベルグではユースホステルに泊まった。
ベッドが複数台並ぶ部だった。
私以外誰もいなかった部屋も、夜になると新しい宿泊者が登場。
同年代の女性だった。
挨拶をしてから、彼女は空いているベットに彼女は陣取り、荷物の整理を始めた。

しばらくして荷物整理が終わった彼女が私に話しかけてきた。 
どこの国の出身か?
どこを旅行して、これからどこに向かうのか?
旅人同士のよくある会話だった。

話が進むうちに彼女はドイツ人だと知った。
彼女の出身地域は失念したが、旅行でハイデルベルグに来きたようだ。
ハイデルベルグに来る前にフランクフルトの町なかの安宿に泊まったことを話した。


彼女と同じホテルの同じ部屋に泊まったことを話した。
私と同様に宿を探していた同年代の日本人女性と一緒になり、彼女と同じ部屋に泊まった。
しかもダブルベッドがひとつだったので同じベッドで寝たことも。

すると、彼女の口調が変わった。
「よく聞きなさい、知らない人と同じ部屋で泊まったらだめでしょう」
話は続いた。
「そのうえ、同じベットで寝るだなんて、これからは二度とそんなことをしてはいけない」

まるで、先生に叱られる子供のような私。

屁理屈のようだが「ユースホステルの同室は?」と尋ねると、
「ユースホステルは、相部屋が目的だから話が別」らしい。

「私、女性にもてるタイプでないし、相手も小柄で決して何かするようなタイプに見えなかった。
だから同じベットに泊まったの」
と答えた。

すると彼女は私を諭すように、
「その油断がいけない」と話を続けた。

確かに、同じベットに泊まるのは軽率だった。
当時、二人で泊まると言ってベットが二つあるかを確認する必要があることを知らなかった。
日本だと二人で泊まると言うと、だいたいベットが2つあるのツインルームが基本だから。

シュンとしながら、先生もといドイツ人女性の話を聞いていた。
するとかわいそうに思ったのか、かばんから500mlの缶を取り出した。  
そして、わたしにも1本くれた。
どうもビールのようだ。

ありがたくいただいた。 
しかし、500mlは多いぞ。
(当時はビールは350mlが一般的だと思っていたから)

 小心者なので、残すに残せない。
彼女が寝静まってから洗面所にビールをこっそりと流しに行った。

※冒頭の地図はGoogleMapsより引用。


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