ビットコインBTCという完全なる非中央集権のデジタル貨幣を理解することはデジタル時代に生きるすべての世代に必要だ

私は地球文明を俯瞰して見る時、地球の文明は、有史以来アナログ文明だったし、私の生きてきた人生の大半の時間もアナログの価値観の時代だったと言える。
 
文明がデジタル化の方向に動きだしたのは、1990年代である。
 
デジタル文明の開始から、30年が過ぎている。アナログの価値観は、キャンセルされ、すべてはデジタル時代の価値観に置き換わっているように見える。アナログの時代では取り上げられることもなかった意見も、誰でもどこでも、ソーシャルメディアを使って瞬時に発信出来てしまう。それを80億人の人々が見て、拡散する。この瞬時に起こる情報連鎖のエコシステムは、まさにデジタル文明そのものである。
 
結果、古い価値観と新たに生まれた価値観が衝突し、分断と分裂が生まれている。この混沌とした現在は、人類が「新しい価値観」を産みだすための産みの苦しみの時代だとポジティブにとらえるべきなのか?あるいは地球はディストピアに向かうのか?


デジタル社会が産声を上げた頃、この世に誕生した世代は、「ミレニアル世代」 (Generation Millenial)と呼ばれる。1981-1996に生まれた、27歳から42歳の世代である。

今デジタル時代を牽引している中核の世代が、1997-2012年に生まれた「Z世代」(Generation Z)と呼ばれる、ことし11歳から26歳の世代である。
 
デジタルテクノロジーの進化は、アナログのすべての価値観を根底から覆してくる。
 
これらの新世代の前に生まれた、世代は「X世代」、「ベイビーブーマー世代」、「サイレント世代」と説明されるが、
 
「X世代」 (1965-1980) とは、サイレント世代の子供たちで、Z世代の両親たちであり、43歳から58歳の世代である。

「ベイビーブーマー世代」とは、日本では団塊の世代と呼ばれるが、ミレニアム世代の両親たちでサイレント世代の子供たちだ。

最年長の世代に区分される、「サイレント世代」とは、 X世代の両親たちで、アナログの価値観の時代に生きた時間の最も長い人たちである。

現在我々が使っている通貨、お金、紙幣は、明らかに「アナログ」の象徴である。

バンクオブイングランドの歴史は、1694年に遡る。大英帝国が、7つの海を牛耳ったイギリスの歴史には、現代を知るうえで重要な史実が山のように隠れているが、大英帝国の繁栄を支えたのが、英国銀行であるから、英国銀行の歴史を見ると「事実は小説よりも奇なり」という興味ある事実が見えてくる。1876年に英国銀行は、イギリスポンドの発行に金準備の裏付けを宣言した。私はこの時をロスチャイルドが英国銀行を完全掌握した日と規定する。そしてアメリカがイギリスのGDPを抜いたのは、1890年のことであり、世界の覇権が、イギリスからアメリカに移ったのが、1900年だとされる。世界の支配者が、アメリカの覇権の時代の幕開けにまずやったことが、アメリカに中央銀行を作ることだった。

1910年に世界を牛耳る賢者たちは、アメリカジョージア州ブランズウィックの沖合にある美しい島の一つジキル島のJPモルガンの大豪邸に秘密裡に集合した。そして1913年アメリカの中央銀行、Federal Reserve Board (FRB), 通称FED、日本語で連邦準備制度が誕生したのである。中央銀行と呼ばなかったのは、中央主権のコントロールに反対する州の力が顕著だったためである。FEDはアメリカ政府が管理するふりをした民間組織である。そして通貨発行権という特権を持つという特殊な民間組織として作られた。日本の中央銀行、日銀も同じである。アメリカの世界覇権の仕組みの根幹にFEDを創設したのである。
 
そしてアメリカが主導して発展してきた20世紀の世界経済は、WW2大戦後に、現在のFED, BIS, IMF, WB を含む国際経済金融体制の枠組み確立したのである。
 
各国政府は、アメリカが創った体制の中で、共同歩調を取りながら国際経済の発展を進めてきたのである。まさにアメリカの時代、アメリカの世紀である。
 
アメリカの世紀にも数々の事件が起こった。60年代のベトナム戦争で発生したインフレと利上げ、70年代初頭のオイショックで、「ペトロダラー」が生まれ、1981年ニクソンショックでドルの金兌換が停止されて変動相場制が始まった。利下げがトレンドになった80年代のディスインフレーションの環境下で、世界的発展を見せた国際金融市場。1990年ころから世界経済を、グローバル化していった原動力は、インターネットの急速な伝播だった。そのころからそのようにして地球文明は、アナログからデジタルへ移行を開始したのである。
 
30年を超えたデジタル革命は今、アメリカが主導して作り上げた戦後の国際経済金融体制にあらゆる角度から「挑戦状」を突き付けている。

第4次産業革命とも言われるデジタルテクノロジーの進歩が、あらゆるアナログのビジネスモデルをデジタル化の革命的変革をもたらしているが、「お金」も同じである。
 
明らかに「アナログ」の象徴である通貨、お金、紙幣は、現在、「デジタル通貨」にその根本を挑戦されている。
 
CBDC, クリプトカレンシー、クリプト資産、ビットコイン……
 
BTCビットコインが、「デジタルゴールド」と呼ばれる所以である。
 
世の中が、ますますデジタルテクノロジーでコントロールされるという地球文明の動きを見ていると、「通貨、お金、紙幣」も間違いなく、デジタル通貨に変わって行き、アナログ通貨と「共存」する時代を迎えると考えます。
 
・CBDCの導入、中央銀行がコントロールする「デジタルドル」は間違いなく導入されるでしょう。理由は、挑戦を受けているアメリカが作り上げた体制維持のためである。アメリカの覇権は、デジタル文明が進行中の世界で、中国が世界覇権奪取の世界戦略を発表していることもあり、デジタルドルの創設は、中国に覇権を奪われないようにするためでもある。

デジタルドルに切り替わる日はいつか?具体的なタイミングは、情報を取りながら判断していくしかない。しかしその動きを示唆するFedNOWの導入はすでに現実になった。
 
・今年7月には、FEDがデジタルドル導入の前提になるシステムのテストを兼ねてFedNOWという送金と決済の24/7のプラットフォームを導入すると既に発表した。そのテストランの結果を見ながら、FEDはUSデジタルドルに移行するだろう。ドルのデジタル化が世界経済貿易金融に与える影響は、甚大だから、既にFEDはECB、BIS, IMFとの協議を重ねながらFedNOWとデジタルドル導入へのロードマップを慎重に進めている。
・デジタル通貨には、他国とのクロスボーダーのインターフェースという問題があるので、日本円が、デジタル円の導入になるタイミングは、アメリカより遅れるはずだ。

本題に戻そう。
 
「デジタル通貨」という言葉は聞いたことがあっても、「理解できない、投資先としてはなんだか分からないので怖い」と言った理由で、敬遠している人たちがほとんどだと思われる。アメリカ人の8割がまだクリプトマーケットを知らないとこれから話すビデオが語っています。
 
そこで私が、何も知らない人でも、「デジタル通貨マーケット」について優しく解説してくれているYouTubeのビデオを見つけたので、紹介しようと思います。

クリプトアセット、ビットコインって、一体何か?を理解することが大事になるからです。ビットコインに投資をするか否かよりも、クリプトカレンシーやクリプトアセットという、クリプトマーケットの存在を総合的に理解することは、デジタル時代に生きている、古いアナログの世代にとっても重要だと考えるためです。
 
・Crypto Caseyの名前でYouTubeでビデオ情報を配信しているユーチューバーのサイトを紹介します。

英語でしかも早口で説明していますが、キーワードが字幕に出ますので、キーワードを理解するだけでも学ぶことは有益です。

そのうちに日本語の字幕入りの、ビデオが配信されると思いますが、このビデオはクリプトマーケットを総合的にしかも平易に解説してくれているので配信することにします。
 
https://www.youtube.com/watch?v=WEkDyMf1UwQ
 
この記事を書いている間に、BTCビットコインの価格が$30Kを超えました。
ビットコインの本質を理解した人たちが「覚醒」を始めた証拠だと考えます。しかしすべてのマーケットは、一直線には上昇することはありません。


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