オートエスノグラフィに挑戦してみたい話

40も過ぎて、社会的には立派な振る舞いを期待されるであろう、中年の私。

しかし十分すぎる位にそうではないわけです。

世間一般の描く中年男性像とは想像以上の乖離がある現在に、少々引っ掛かりをずっと抱えております。

そんな折色々な縁もあり、山歩きや街道歩きなどを始めたことで、「令和の標準的な中年男性」の輪郭を描いている、今。

本来ならば社会的、経済的な面から評価されるような、いわば「中身」を整えるのが先なのでしょうがそうも言ってられないので、チャンスがあれば外ヅラでもなんでもできるところからやる、という心構えです。

平たく言うと、少々風変わりだったため友達が少ない学生時代、会社勤めができない、LGBTのため親の求めるような普通の結婚ができない、などということに代表される「一般的な振る舞いができないことへのコンプレックス」が今、爆発しているのだと思います。

一般的であれない(と思い込んで育ってきた)その根っこを追っていくと、自分自身のことと同じくらい、育った環境が影響していることは間違いのないことだと思います。

翻ってそこから、私の生まれ育った街や文化のことを紐解いてみたい、と思うようになりました。

その中でも特にスポットを当てたいことがあります。

そこを取り巻く内的外的な人間関係を真ん中に据えてみたいということ。

ひとまずの目標として、表面的なことで構わないから自分が感じてきたことを整理して、その時々で感じた違和感の正体を書き表していきたいと思っています。

本来のオートエスノグラフィの手法というのがきっとあるのでしょうが、そこは置いておいて、そして単なる自分史にならないことを念頭に、ゆっくりやってみようかと思います。


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