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秋の夜長に聞きたいジョングクのカバー5曲

冬でも夏でも、晴れていても雨が降っても、四六時中聞いていたいジョングクの歌声ですが、少し肌寒くなって寂しくなる秋の夜にはもっと聞きたくなる。

秋の夜長って日照時間が短くなって、夜が他の季節より長く感じられることを言うそうです。夜が長いって、それだけでとても贅沢なことですが、
もっと贅沢しちゃってもいいでしょう!

たまには何もしないで、秋の夜長とジョングクの歌声に浸ってみませんか。

※書き始めたころは秋だったんです。すっかり寒くなっちゃって秋かどうか   微妙なところですが、11月7日頃の「立冬」まで秋の夜長という言葉は使えるみたいなのでセーフ!

●양화대교(ヤンファ大橋)ーzion.t

この曲は、大人になってヤンファ大橋(漢江にかかる大橋)を渡った時に、タクシードライバーをしていた父が昔よく通っていたことを思い出し、仕事をして家庭をもつようになった自分と父を重ねるという内容で、家族の幸せを祈ったとても暖かい曲です。

原曲は「양화대교」というタイトルですが、ジョングクはカバーで「일하는중(仕事中)」というタイトルにして、歌詞も一部変更しています。

原曲

아버지는 택시드라이버
  父さんはタクシードライバー  
어디냐고 여쭤보면 항상
どこにいるの?尋ねるといつも
"양화대교"
              「ヤンファ大橋」               

                  ↓
                カバー曲

아버지는 회사가고
お父さんは会社に行き
어디냐고 여쭤보면 항상
どこなのか聞いてみるといつも
"일하는중"
「仕事中」

原曲ではお父さんがタクシードライバーでしたが、ジョングクのお父さんは会社員らしいので、自分の家族についての歌詞に変更されています。他にも
・枕元に置かれた金平糖→テーブルに置かれたチョコパイ
・お母さん、お父さん、二人の姉→お母さん、お父さん、お兄ちゃん
という風に変えています。ジョングクの家族や幼いころどんな風に過ごしていたのかが少しわかる可愛いアレンジです。

そして「행복하자(幸せになろう)」「아프지 말고(苦しまずに)」
というフレーズが繰り返し出てきます。아프지 말고は日本語に直訳すると「痛くないように」という意味になりますが、韓国語では、健康にとか、苦しまずにとかそんな意味にも訳されて、とにかく家族が幸せで、辛いことがないように、という強い願いが感じられます。

韓国は日本よりも家族に対して、思いをはっきり伝えるような印象があって、ホソクの「MAMA」なんかもそうですが、家族のことをストレートに歌った曲が多くて素敵だなと思います。

それからzion.tはジョングクがファンを公言していてバラエティに出ていたころはよくモノマネをしていました。ワンパターンで面白いとはいえなかったですが、しつこくやっていた記憶があります。可愛いですね。

ずっと真似していたくらい大好きなアーティストととの念願のコラボで緊張しまくる若いジョングクのビハインドもとっても可愛いです。


・이럼 엔딩(こんなエンディング)ーIU

「이럼 엔딩」は、2017年にリリースされたアルバム「Palette」の収録曲です。タイトル曲の「Palette」はGDとコラボし大ヒットしましたが、「이럼 엔딩」もPVにキム・スヒョンが登場したりして、とても話題になった曲です。

ジョングクはデビューした時からIUのファンを公言していて、初めて買ったアルバムがIUだったり、仲良くなりたいガールズグループを聞かれたときもIUと答える程の強火ぶりをアピールしていました。この「이럼 엔딩」は2019年の1月にボーカルアレンジが違う2つのバージョンを公開しました。

외로웠던 만큼
寂しかった分
너를 너보다 사랑해줄 사람
君のことを君よりも愛してくれる人に
꼭 만났으면 해 내가 아니라서 미안해
必ず出会うんだよ 僕じゃなくてごめん
주는 게 쉽지가 않아
与えるのは簡単じゃないんだ
그런 말은 하지 마 제발
そんなこと言わないで お願いだから
그 말이 더 아픈 거 알잖아
その言葉がもっと辛いってわかるでしょ
사랑해줄 거라며 다 뭐야
愛してくれるって言いながら何なのよ
어떤 맘을 준 건지 끝내 모를
どんな気持ちをくれたのか最後までわからない

優しい言葉で別れを告げる恋人に対して、そんな風に言われる方がもっと辛くて、「もっといい人に出会えるよ」という言葉が信じられず、辛いという内容の歌詞です。別れた恋人に対して話しかけるような会話口調で歌詞が書かれていてより切なく感じられます。

KPOPの失恋ソングは、綺麗になって見返す系とか、あんたなんかいらないよ系が多いですが、この曲は相手を憎んだり恨んだりするのではなくとても穏やかで、それがリアルだなと思いました。

この切ない歌詞とメロディーにジョングクの声がぴったり合って本当に素敵です。そんな大恋愛したこともないのに泣きそうになってジョングクにもそんな悲しい過去がないといいな~という思いに浸りながら聞いてしまいます。

IUのオリジナルバージョンも泣けますㅠㅠ

・Lost Stars -Adam Levine (Maroon 5)

Lost Starsは映画「Begin Again(はじまりのうた)」の中で歌われた一曲で、ビルボードサウンドトラック部門で1位を獲得し、2014年アカデミー賞(第87回)では「Lost Stars」がベストオリジナルソング部門にノミネートされた曲です。

ジョングクは2015年にこの曲のカバーを披露しました。デビューして約2年くらいなので、かなり前に公開された曲です。

ギターの音が秋っぽくて、目をつむって聞くと、なんだか夜の牧場に
寝転がっているような気分になります(?)

And God, tell us the reason
神様、教えてください
youth is wasted on the young
青春が若さ故に無駄になってしまう理由を
It's hunting seasonand the lambs are on the run
狩りの季節に子羊達は逃げ惑ってる
Searching for meaning
意味を探しながら
But are we all lost starstrying to light up the dark?
だけど僕らは皆、闇を照らそうと藻掻く消えかけた星なのだろうか

あまりに詩的で歌詞全体を見ても素人には理解が難しいのですが、
若い頃ならではの不安や孤独、無力感、自分が何者なのか探して彷徨う時期の自分を「消えかけた星」に見立てて書かれた曲なのではないかと勝手に解釈しています。

数ある曲の中からこれを選曲した、2015年19歳のジョングクもそんな風に色々迷ってたくさん葛藤していたんだろうなあと勝手に考えて、聞くたびにエモーショナルな気分になります。

I thought I saw you out there crying
君が外で泣いてるのを見た気がしたんだ
I thought I heard you call my name
君が僕の名前を呼んでたのか?
I thought I heard you out there crying
君の泣き声だって聴いた気がしたのに
But are we all lost stars - Trying to light up the dark
けど僕らは迷い続けてる 必死に答えを探してはいるけれど
But are we all lost stars - Trying to light up the dark
だけど僕らは消えかけた星 暗闇をただ照らすことしか出来ない

こんな風に、若い時に若さで苦しむって、なんか美しいですね。
ぼんやり10代をすごしてきたので、私には全くわかりませんが、、

・If you ーBIGBANG

この曲はSoundCloudやyoutubeにあげて正式にカバーした曲ではなく、
「覆面歌王」というバラエティ番組で歌った曲で、「覆面歌王」とは歌の上手い芸能人が仮面を被りながら歌い、最後に誰が歌っていたか種明かしをするという内容の番組です。

「if you」はBIGBANGの10周年の時にリリースされた「MADE」シリーズの「D」に収録された曲です。BIGBANGは「BANGBANGBANG」や「Fantastic Baby」など派手な曲のイメージがありますがこういうしっとりとしたラブソングも切なくて最高です。


아직 너무 늦지 않았다면 우리 다시 돌아갈 수는 없을까
まだ遅すぎないなら 僕たちもう一度戻ることはできないかな
너도 나와 같이 힘들다면 
君も僕と同じように辛いのなら
우리 조금 쉽게 갈 수는 없을까
僕たちもう少し気楽にやることはできないかな
있을 때 잘할 걸 그랬어
いる時によくしてあげるんだった

彼女が去った後に後悔して、またやり直せたら、と願う内容の歌詞です。
男性の未練たらたらソングほど最高なものはないですね。

そして「覆面歌王」に出演した理由について、番組内で、
「BTS=ダンスやラップというイメージが浸透しているから、BTSにも歌を頑張ってやっている人がいるんだということを知ってほしかった」と言っていました。「歌が上手い人」とかそんな風に言わずに「歌を頑張っている人」と言うところが謙虚でジョングクらしかったです。

番組の予告の時点で覆面を被っているにも関わらず、立ち方やマイクの持ち方で、ファンの間ではすぐにばれていましたが、変な覆面を被ったまま「誰でしょう~」みたいに頑張るジョングクが可愛かったことを思い出しました。

テテと一緒にカラオケで歌っているのもあります!
穏やかにパートを取り合う二人が面白いので是非見てください。

・We don`t talk anymoreー
        Charlie Puth,Selena Gomez

そんなのお勧めされなくても知ってるから~という感じですが、
肌寒く少し寂しい秋の夜にこそ是非聞きたい曲なので絶対にランクイン!

原曲は2016年にリリース、Charlie PuthとSelena Gomezがコラボレーションし、Billboard Hot 100で9位になった、大大大ヒット曲です。

別れても、お互いにまだ忘れられず、未練が残っているカップルを男性目線と女性目線から描いた失恋ソングです。

少し前まで、たくさん話をして、笑って、かけがえのない存在だった相手とも、別れてしまうと、二度と話すこともできない、という恋愛独特の関係性がよくあらわされている、切ない曲です。

そんな切ないとか、歌詞の内容とかどうだってよくなってしまう映像。
目をつむって浸りましょうと冒頭でお話しましたが、これはそういうわけにはいきません。

そして原曲は一番をCharlie Puthが男性目線で歌い、二番をSelenaが女性目線歌うデュエットソング的な曲ですが、はじめに公開したバージョンでは一番も二番もジョングクが一人で歌っていました。しかし!その後、二番の女性パートをジミンが歌うバージョンが公開され、ファンは大混乱。大歓喜。大熱狂。

まだステージで二人で歌ったことはなくて、多分にきっと今後も歌うことはないと思いますが、わずかな希望を信じて待ち続けます。

                         ――――――――――――――――――           

5分の3の割合で失恋ソングでした。無意識に。
ジョングク×秋×失恋=最高!っていうことでしょうか。

たくさんある曲の中からカバーしたい曲を自分で選んで、その時にハマっているアーティストや、好きな曲、伝えたいことを歌で教えてくれる
ジョングクはやっぱり私の永遠の歌手!かっこいい!

秋はもうすぐ終わってしまいますが、またすぐクリスマスが来るので、
ジョングク×クリスマスをそろそろ考え始めなければならない時期です。

友達は結婚したり子供産んだりしてるのに、私はいつまでこういうことを考えて生きるのでしょうか?どうしてもやめられないのですが?

哲学的になってきましたが、せっかく夜が長いということで、
ジョングクの歌を聞きながらあれこれ考えてみようと思います(!)























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