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バイクを買った話

6月にバイクを買った。
正確にいうと
4月から中型免許(現在は普通自動二輪車というらしい)を取るところから始まるのだがここでは割愛する。

割ときっかけはシンプルで
昨年12月にサンタクロースの格好をしてバイクで児童養護施設に訪問するイベントに参加したことだった。

父親が大型バイクに乗っており
昨年は父親の後ろに跨る形でその会に参加した。

その施設では色々事情があり親元を離れて暮らしている子どもたちがいた。
事前にそういった主旨のイベントという事は聞いていたがいざ実際に耳にすると思わず涙が溢れそうになる。

自分のバイクはおろか車のAT限定の免許しか持ってない私は父親の後ろに跨り養護施設へと向かう。

いざ施設に向かうとすでに子どもたちがまだかまだかと我々をまっていたのだ。
幼い声ながらに『サンタさんだ〜』と歓迎の意を示してくれている。

私の涙腺はその時点で決壊していた。
施設に入居するまでに色んな背景があったろうに、そんなことを一切感じさせない黄色い声で迎えてくれた。

プレゼントを渡し、少しの間子供達と交流の名のもとに思いっきり遊んだ。

25歳の体力と小学生の体力差を舐めていた。無尽蔵にエネルギーが湧いて出てくる子供たちと次はこっちだとあれやこれやと手や足をいっぱい引っ張られる。

そんな中聞かれた一言である。
「お兄ちゃんのバイクはどれ?」と

ごめんな、お兄ちゃんは免許を持ってないから今日は後ろに乗られてきたんだ。

隠すつもりもないので父親のバイクを指差して
お兄ちゃんはアレの後ろに揺られて来ました‼️
とそう伝えた。

「お兄ちゃんのバイク見たかったな〜」と残念そうな顔が今でも忘れられない。

そんなこんなで免許取ろうと思い今に至る。
今年は胸を張って子供達に会いに行きます。

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