国際ロマンス、そして詐欺

彼は、堪能な日本語でこう言ってきた、
聞いてもないのに。

シドニーからファッション関連の仕事で
日本にやってきた、
僕は副社長だ、と。

ノートリアスのご両親の仕事は?
ノートリアスの仕事は?

「両親は普通の仕事です。
私は普通の社会人です。」と答えた。

彼は、続けてこう言ってきた、
聞いてもないのに。

僕の父は、投資家で
母は弁護士なんだよ、と。

なかなか怪しい。

それに加えて彼は、
とても可愛い犬の写真を送ってきた。
頼んでもないのに。

そして、ここから一気に不快感が加速する。

どうみても女の子の
フレンチブルを見せて
こう言ってきたから。

彼は、男の子だ。

いや、あれついてねえよ?

おだててみると
ストーリーを語ってくる。

よく、国際ロマンス詐欺と聞くが
まさか、こんな身近にまで
やってくる日くるとは思ってもなかった。
しかもマヌケな形で。

需要と供給

そこに、騙される人がいるから詐欺がいる。
簡単な話。

今回のケース、どこまでラリーを続けるか
悩んだんだけど
世界で一番用事のない相手に
これ以上時間を割いても
私に何の得があるのか考えて、
やめた。

「もっとまともな嘘つけよ、
お前の犬、竿ついてねえぞポンコツ!」
って言ってから、
そしてブロックした。

女性に限らず、日本の成人した
物の分別がつくであろう、だいの大人が
国際ロマンス詐欺に心躍らされるだけでなく
お金搾り取られませんように
願います。

人を騙したら必ず自分に返ってくる。

そう、自分の行いは、必ず返ってくると思う。

ラッキーで、それが今世じゃなかったとしても、
来世はプランクトンで一瞬でクジラに食べられて
終わるかもしれない。



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