「認められるために描く」ことを卒業したい。
イラストレーターのるるん(@lulun_ADHD)です。
昨日から今日にかけて考えていたことを、感情に任せてそのまま書きます。
文章が乱れたらごめんなさい。(あと多分めっちゃ長くなる)
昨日考えていたことの断片はコレ↓
「人間みんなそうだよね?」は偏った言い方だったかも。
※ちなみに、絵を褒めてくれたのはクリエイターのぬえさん(@deepspaceout12)ありがとうございます…!
そして、その絵はコレ↓
【泣いてもいいよ】
【日常】
いつものデフォルメタッチで描いてたから他のツイートに違和感なく溶け込めるかな…と思っていたけど、ピンポイントで言われてびっくりした。
やっぱり絵って描く人の気持ちをゴリゴリに反映するね。(というか、1枚目泣いちゃってるしね)(わかりやすいね)
思考の整理と絵描き人生の振り返り
こんなとりとめのない話を一緒に住んでいるパートナーに話したら、「理解できない」って若干引かれた。(結構引きずってる)(たぶん、私の”急に語り出すスタイル”がよくない)
だから、理解してもらえるかはわからないけど、なんでこんなことを言い出したのか、とりあえず言語化して整理してみようと思った。
【このnoteに書くこと】
・絵を仕事にするこへの考え
・絵を仕事にするのは意外と辛いかもしれない
・私の絵描き人生振り返り
・「絵を描くこと」に向き合おうと思ったきっかけ
・イラストレーターとしての絵、表現者としての絵について
あくまで自分の思考整理と今までの絵描き人生の振り返りだから、まとまりのない文章になるかも。
でも、同じような想いを抱えている人はきっといる、そんな人には届いて欲しいなと思ってる。
会社を辞めて絵を描くようになった話↓
後半で触れる話に少し関係あるかも。
↓ここから本題
絵を仕事にするということ
つい最近まで、自分が『イラストレーター』になるなんて考えもしなかった。絵を仕事にできる人は一握りで、私には到底無理なこと(将来の選択肢の中にすらない)だと思っていたから。
というのも、今までの私はイラストレーターと絵描き(作家的な)をごっちゃにしていて、『絵を仕事にしている人=誰もが知っている有名アーティスト』だと本気で思っていた。
でも、ここ数ヶ月でどうやらそれは違うらしい、ということに気づいた。
Twitterを始めたばかりの頃は、フォロワーさんが何万人、何十万人といる有名なクリエイターさんの存在が大きすぎて、「ああ、やっぱり絵を仕事にできるのはこういう人たちなんだ…」と、悲しいような恨めしいような気持ちになった。
(こういう人の中にはアーティストタイプもいるし、イラストレータータイプもいるから余計ややこしい)
でも、先月行った『クリエイターEXPO』で「Twitterやってません」というイラストレーターさんに沢山お会いし、私の認識は変わった。
私が見ていたのはTwitterという限られた世界の中のことであって、Twitterをやっていないけれど絵を描く仕事で生きている人は沢山いる。(むしろ、活躍している人はTwitterをやっていない説もある)
イラストレーターと絵描き(作家)の違い
絵を仕事にするのは不可能ではないと言ったけれど、それが『イラストレーター』なのか『作家(アーティスト)』なのかで可能性は大きく変わる。
このふたつは似ているようで全然違う。
イラストレーターと作家の違いについて簡単にまとめると(私の解釈)
【イラストレーター】
雑誌やWebコンテンツ、書籍など様々な媒体で「情報の補足」「イメージを膨らませる」ための絵を描く。汎用性の高いタッチから個性的なタッチまで起用されるイラストのジャンルは幅広いが、あくまでコンテンツをわかりやすくするためのものであり、イラストレーターは「その媒体に合うかどうか」で仕事が決まる。
イラストレーターの種類は2タイプあり…
◆個性的なイラスト
「〇〇さんのタッチで描いてください」と言われるような仕事は、”その人にしか描けない絵”(=個性)を認められているため、条件を満たせば比較的自由に描かせてもらえる。そして、単価も高い傾向。
ただし、時代の流れや媒体に合う・合わないの差が大きく仕事を獲得すること自体が難しい場合も。
◆汎用性の高いイラスト
こちらは時代や媒体を選ばないので安定して稼ぎやすい。オリジナリティよりも「わかりやすさ」を求められることが多く、専門書の図解イラストなどがそれにあたる。
また、最近ではストックイラスト(イラストをダウンロードできるサイトに汎用性の高いイラストを公開していき、ダウンロードされるとお金が入る仕組み)の人気も高まっている。
デザイナーが素材として使ったり、企業の資料に使われたりする。
ただし、イラストの単価は個性的なイラストより低い傾向。
【作家】
こちらも絵のジャンルは幅広いが、大きく異なるのは「(依頼された)情報を伝えるための絵」ではなく、「自分の内面や伝たいことを表現するための絵」であること。
イラストレーターは「わかりやすさ」「雰囲気に合っているか」ということを求められるが、作家は必ずしもそうではない。
「理解できない絵」が存在するのは、作家が自分の内面を表現するツールとして絵を選んだからで、そもそも理解されることを目的にしていないこともある。
『職業としての絵』と『表現としての絵』は全く別物で、これは文章にしても音楽にしても同じことが言えると思う。
「イラストレーターと作家では仕事にできる可能性が異なる」と言ったのは、イラストレーターが「媒体に合わせて描く」ビジネス的な職業であるのに対し、作家はあくまで「自分の表現・伝えたいテーマを貫く」から。
作品が時代にマッチしてたり人に共感されやすいテーマを扱っていれば活躍できるけれど、そうでない場合はそれ一本で食べていくことは難しいと言われる。
そして、作家の中には「売れる」ことより「自分(や作品のファン)を満たすため」に描いている人が多いように思う。(売れる<自分の表現)
これはその作家に確固たるポリシーがあるからで、とても尊敬する。
(絵は仕事にしない、という人が一定数いるのはこのためだと思う)
もし活躍するイラストレーターと作家に共通する部分があるとすれば、「絵の上手い下手」以外の部分が重要である、というところかな。
(このテーマに関してはまた別の機会に書くかもしれない…)
好き勝手できた絵が仕事道具になったとき
『イラストレーターと作家の違い』
簡単にまとめるはずが、かなり詳しい内容に…
ここでは、実際に私がイラストレーターになって感じたことを書いていく。
前の章に書いたとおり、『イラストレーター』は情報の補足をするための絵を描くのが仕事。作家的なイラストレーターがいるのも確かだけれど、最低限「意図から外れない」ことは守らなければいけない。
(目指すべきは、クライアントの意図を汲み、求められる以上の付加価値を提供すること)
でも、私は趣味で絵を描いてきた人間。
今まで描いた絵のほとんど全てが自分の感情を起点としているため、イラストレーターのように「情報を伝えるツールとして描く」ことには馴染みがなかった。
それでもお声がけいただけるのは、私のイラストが”個性的なイラスト”(親しみやすい)に分類されること、美大で学んだデザインの知識のおかげだと思う。(美大では問題を掘り下げ整理し、構築することを学んだ)
↑この自己評価が全く的を射ていなかったらめちゃくちゃ恥ずかしいな…
ただ、できるかどうかと感情は別問題で、「今まで好き勝手できた絵が、仕事道具になっている」ことにだんだん違和感を覚え始めた。
自分の絵を他人が描いた絵のように感じる
なんだかヤバそうなタイトル。
昨日もツイートで補足したけれど、病んでいるわけではないのでご安心を。
私は様々なジャンルの絵を描きわけることができるけれど、その中でも好きなタッチはある。(絵幅がある人に割と共通することだと思う)
↑ポートフォリオサイトより
もし興味持ってくださった方はこちら↓から見られます…!
その好きなタッチというのは、今のTwitterアカウントで描いているようなデフォルメ系(1列目)よりリアル寄り(2列目の「スケッチ」「リアル」の項目)。
Twitterではデフォルメイラストを沢山描いていたため、その絵柄を好きになって下さる方、お仕事を依頼して下さる方が多いのは自然なことで…(めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます)
ただ、毎日その絵柄ばかり描くことによって、だんだん「私が描いた絵じゃないみたい」という謎の感覚に陥るようになった。
そんな謎のモヤモヤを抱えていたところ、公開したポートフォリオサイト(LULUN)を見た友達でフォロワーのtomoさん(@tomo_tech_)から、「リアルタッチでアイコンを描いてください」というオーダーが入った。
私のサイトから参考に引用してくれたのがこのイラスト↓
Twitterで絵を公開し始めた今年の始めくらいに描いたもの。
もう、私はそれがめっちゃくちゃに嬉しかった。
今までTwitterでリアルタッチなイラストも公開していたけれど、デフォルメイラストに比べると反応はイマイチ。気にしやすい私は「リアルタッチは需要ないんだ〜」と公開する度に落ち込んでいた。
デフォルメが人気とわかっていながら、過去にはこんなアンケートを実施したことも…笑
(それぞれのイラストがまだ拙い)
「私の絵はデフォルメが人気だから、リアル系はあまり描いてもしょうがないな」そんな風に考え、最近はTwitterでリアルタッチのイラストを公開することもなくなっていた。
だから、tomoさんがリアルタッチのイラストをオーダーしてくれたのは本当に嬉しかったし、自分の絵を見つめ直すきっかけになった。
ありがとうございます…!!
自分の絵を振り返るきっかけに
そして出来上がったアイコンがこちら。
アナログ感強めの表現にしてみたり、シンプルな塗りにしてみたりと試行錯誤を重ねて完成。
tomoさんにも気に入って頂けてすごく嬉しい経験に…!
このイラストを描いたことで「自由に好きなイラストを描きたい」という感情が湧き上がってきた。
そして、その勢いで仕事に関係なくイラストを描いた。
これがめっちゃくちゃ楽しくて、、!!
勢いでインスタのサブ垢まで作った私。(よかったらフォローしてね)
できたてホヤホヤアカウント!!
ちなみに本アカはこちら。
その流れで【お写真をイラストにします】企画をしたら、10名の方が応募してくださってめちゃくちゃ幸せ…!
※一旦締め切りました
「認められるために描く」ことを卒業したい
久しぶりに好きなタッチのイラストを描いた私は、「デフォルメイラストだけを描き続けなくてもいいじゃないか」と思うようになった。
デフォルメイラストが嫌いなわけじゃない。むしろ思い入れがあるし好き。でも、もっと好きな、「描きたい絵」があることを否定せずに受け入れようと思う。
ちょっと話が脱線するけれど、私は自己肯定感が異常に低くて(メンタルクリニックでも指摘された)自分が評価される(されない)ことをすごく気にする。
だから、アンケートでデフォルメイラストが人気だと知って、「デフォルメが人気だからたくさん描こう!そのほうがみんな喜んでくれる…」という考え方をしていた。
私はいつの間にか、「認められるために描く」ということをしていた。
誰に見せるわけでもなく、自分一人の楽しみとして続けていた「絵を描く」ということが、無意識のうちに「承認欲求を満たすため」という目的を持つようになっていた。
それに気づいた時、私は「表現するのが怖くなくなったんじゃなく」、「(好きと言ってもらえる)絵を見せることが怖くなくなった」だけだということに気づいた。これは大きなショック…
そこで、記事の最初に載せたツイートに戻る
この前友達に「私は職人気質でイラストはテーマありき。あくまで伝えるためのツールだから、自分が表現したいものはない」って言い切った。
だけど本当は、
「表現するのが怖い」
「表現の仕方がわからない」
だけで、表現したいものがないわけじゃない…。
私は描きたいもの(表現したいもの)がないわけじゃない。
それを出すのが怖いだけだ。
この現実を突きつけられて、また振り出しに戻ったような、そんな気持ちになった。
だけど、仕事と趣味が別であるように、「仕事の絵」と、自分の欲求を満たす「表現者のとしての絵」があっていいんだ。
その絵は誰に見せるでもなく(見せられるようになったらいいけど)、自分の中で大切に育てる。
そんなわけで、サブアカまで作った。(こういう行動力はめっちゃある)
真新しいアカウントは深夜に感じる「一人の世界」みたいに静かで、そんな静寂がなんだか心地いいと感じてる。
当面はひとりで呟き続けるつもり。
(誰もフォローしてないしフォローもされてないし、鍵までかけてる…)
ここで気ままに呟いたり、人にはまだ見せられないイラストを試行錯誤していく。
私はもう一度、自己表現を始める。
お仕事はもちろん頑張る
Twitterを見てくださっている皆さんへ。
こんな話をしたら「デフォルメイラストで仕事依頼しにくい…」となるかもしれないけれど(それが怖くて書くのを迷った)、お仕事はお仕事としてきちんとやらせて頂くので大丈夫です!
というか、それくらいの覚悟がないとイラストレーターとして食っていけない!!
むしろ、ここ最近のモヤモヤが解消されて、やる気に満ちてます!!
もし「リアルタッチ(赤青の描き方)でお仕事お願いしたい…」という方がいらっしゃったら、是非お声がけください。喜びます!笑
いつかアーティストになれたら
イラストレーターとして走り出したばかりの私。
「イラストレーターで食っていく」という目標の他に、「いつかアーティストになりたい」という夢が増えました。
小さくていいから、有名でなくてもいいから、アーティストを名乗りたい。
いつも欲張りで、暴走気味だけど
いくつもの夢を抱えて生きる人生は楽しい。
これからも頑張ります!
そして、ここまで読んでくださった方…(いるかな?)
お付き合いいただきありがとうございます!
優しさに感謝!
最後に宣伝↓
見てね!
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