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独断と偏見!おすすめBL小説!


あけましておめでとうございます。
皆様、いかがおすごしでしょうか。
新年のご挨拶は違うブログをあげるつもりだったのですが、煮詰まったので今記事で新年を迎えさせていただきます。

今記事はBL(ボーイズラブ)小説の話をしますので、BLが苦手な方、自分の名前を検索して見にきてしまったアイドル、そして万が一ですが名前を検索して前記事を見にきてしまった菅○○寧くんはブラウザバックしてくださいね。(ブラウザバックとは戻るボタンを押す、または右にスワイプして、前の画面に戻ることを言います。)
好きなんだったらいいんですけど……いや、やめてください…………お金払うので………ホンマ…………

アイドル以外の趣味がBL小説、BL漫画という地獄を極めた私ですが、フォロワーさんにおすすめBL小説を教えて!と言っていただいたので、お勧めした作品をまとめる目的のブログです。
完全に私の趣味嗜好に偏った記事です。まあそれはいつものことですね。

いつも通り前書きが異様に長いですが紹介していきましょう!
作者の方の名前は敬称略です。
下線をタップするとhontoの作品サイトのリンクに飛びます。

・清澗寺シリーズ2「夜ごと密は滴りて」/和泉桂

清澗寺シリーズはBL小説界で知らない人はいない作品、と言っても過言ではありませんね。
華族、歴史物、男色、なんかもうBLの全てが詰まったみたいな作品です。
が、設定が詰まりまくった作品でありながらも心理描写が緻密なんですよね。
BLに限らずですが、設定ガチガチで内容が負けている作品っていうのは結構あったりするのですが、そこは和泉桂先生のさすがの筆力。
私の好きな2作品目は、美貌を持った性に奔放な次男が元同僚の男の手中に堕とされる……というベターオブベターみたいな作品なのですが、シェイクスピアが今も愛されるように、BL界隈でも愛され続けるシチュエーションがあるんですよね………。
BL小説をお勧めするのにシェイクスピアを出してきてしまいましたが、ロミオとジュリエットが永遠に愛されるように、身分違いの恋は私たちの心をつかんでやまないのだな……と納得させられる作品です。
濡れ場が多いので、濃厚なものが不得意な方にはお勧めできないですが、濃厚な描写が好きな方にはマストな小説です。
シリーズの1作目は「この罪深き夜に」です。こちらから読んだ方が話の筋はわかりやすいです。

チョコレート密度/崎谷はるひ

00年代以降のBL小説界を席巻した崎谷はるひ先生。
私はとにかく崎谷先生の作品が好きで、一番好きなBL作家を挙げよと言われたら崎谷先生です。まあとにかく筆が早くて当時中学生だった私は崎谷先生の作品を買うためにお小遣いをもらっていました。

本作は「ハチミツ浸透圧」と言う作品のスピンオフ。勘の良い方はお分かりでしょう、筆者はスピンオフや2作品目のCPが好きになりがちであると………
「ハチミツ浸透圧」では当て馬ポジションであり、ちょっとヒール役だった城山が受に回ると言うのが好きポイントです。うーん、性癖、わかりやすい。
イキった子が自分より強い男に落とされるのって現代のBLの定石ではありますが、この小説はその設定をフルに活用したとんでもない小説です。
こちらも崎谷先生の筆力だから出来る小説。

なんの説明にもなってねえがサクサク次行きましょう

職業、王子/砂原糖子

アラブ、それはBL史における素晴らしい発明。
受がアラブの石油王の元に嫁ぎ玉の輿………と言う、これもまたBLの定石となっています。
しかしこちらはなんとアラブ受。A・R・A・B・U・K・E、アラブ受でございます。
珍しいのはもちろん、砂原さんの繊細な文章の手にかかれば、アラブの概念がいい意味で全く空気の違う作品になるんですよね。面白い。
でも読んだのが10年くらい前なのでまた読み返したいと思います〜♪←アテにならねー

言の葉の花/砂原糖子

こちらも砂原先生作品。
ある理由から人間不信になってしまった余村が心を開くまでの描写がとにかく繊細。
砂原先生の作品はとにかく繊細で緻密な心理描写が素晴らしいのですが、人間との関わりによる苦しみが、人間と関わることで解かれていくのであたたかい読後感で過ごすことができます。

まあこちらはドラマCDが別の意味で爆発的人気だった思い出があります。笑
当時って本当にすごかったですよね、当時を思い出す作品でもあります。


勘弁してくれ/崎谷はるひ

またまた崎谷作品の登場ですが、筆者は本当に崎谷先生が好きなので、商業作品を8割くらいコンプリートしています。
崎谷先生は長編も面白いですが、1冊で完結する作品も読み応えがあるんですよね。
00年代の平成不況と微かに残るバブルの香り、そして2丁目の香り、私は大好きです。
策士な年下攻めと、手込めにされる年上受け、基本的に受け目線で話が進んでいくので、年上の葛藤が面倒くさくてかわいいな〜と読んだ当初は思っていましたが、同年代になってきた現在は、あ〜わかるな……と思うこともあり時代の流れと自らの成長(?)を感じます。
大人になると気持ちだけじゃ生きてけないけど、若さによる気持ちで生きてる感じもいいよね!みたいな。甘酸っぱくて、胸がキュッとなる作品。
こちらもドラマCDが大変名作なのでそちらも必聴です。

不埒なスペクトル/崎谷はるひ

しばらく崎谷先生作品が続きます。お付き合いください。
いや、これ、初めて読んだとき卒倒しました。
こちらも「不埒なモンタージュ」と言う作品のスピンオフです。
1作品目でゲイであることに悩む弟を否定していたエリートお兄ちゃん。そんな彼が仕事で派閥争いに敗れてしまい、やけ酒で酔い潰れ、そこに居合わせた青年に介抱されるが………みたいな話です。(う〜ん雑では…)
とにかく噛み合わない二人が心を通わせていくまでの過程が可愛いんですよね。いい大人が何やってんのよ、って感じなんですが大人だからこそ拗らせた二人の恋愛が当時10代の私にはなんだか眩しかったのです。
こちらもまたドラマCDが名作で、ある一言が一時期界隈を騒然とさせていたような気がします。

・ブルーサウンドシリーズ「しじまの夜に浮かぶ月」/崎谷はるひ

崎谷先生作品の最後はやはり、"ブルーサウンドシリーズ"で締めたいと思います。
ルビー文庫の崎谷先生のシリーズものの中でも名作、ブルーサウンドシリーズは、湘南の海を感じたことのない北国のわたしにも湘南の風を届けてくれました(お前のパスタ食べた俺♪)
シリーズの中でも受けが一番拗らせているこちらの「しじまの夜に浮かぶ月」。
当時(00年代)のSEって今ほどかっこいいイメージとかなく、何やってるかわかんない人、って感じじゃないですか。この作品の受もそんな感じで家でプログラミングしてる人。けれどもそんな彼には拗らせるに至る過去があるんですね。
そんな拗らせた彼を救い出すのが、SEとして派遣された会社に勤めるアメリカ人。
ちょっとくすぐったいくらい甘い男と、めちゃめちゃ拗らせてしまった面倒くさい男の話。
もちろんそれだけじゃないんですが。
ブルーサウンドシリーズは、登場人物が腹に一つ何かを抱えた大人で、彼らがそれを昇華したり、昇華することはできなくても、抱えながら誰かを愛そうとする姿がとても愛おしく感じるシリーズです。
誰もがなにか抱えるものがありながらも、誰かを愛しながら生きてるんだな、と教えてくれた作品でした。
こちらも人間関係が入り組んでいるので1作目の「目を閉じればいつかの海」から読むのをお勧めします。



思ったより長くなってしまったので(いつも通りやろ)次の記事に続きます。

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