北野武映画論1

ビートたけしは北野武として映画を撮っている。芸人の印象が強い北野監督だが、彼は明治大学の理学部に行くほど頭がいい。実際のところ北野監督の映画は非常におもしろい。映画は2周目になると面白みが増すというが、北野監督の映画がまさにそれを体現しているだろう。残念ながら北野監督作品はサブスク等にないため、借りてみるしかないが、一見の価値は大いにあると思う。金獅子賞を取ったHANABIから観るのがオススメである。北野作品の最大の特徴は北野ブルーという画面だ。HANABIに出てくる海、ソナチネに出てくる青い車どれをとっても魅力的だ。これはキューブリック監督が赤の画面を使っていたため、北野監督自身も作品に特定の色を使っていたとされる。(その2へ続く)

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