chair × SPY×FAMILY (13巻 その2)
週刊少年ジャンプに掲載中の『SPY×FAMILY(©Tatsuya Endō)』と言えば
コミックスの表紙に何故か有名なデザイナーズ チェアが登場していることで一部の椅子好きさん達に有名だったりします。
その一部の椅子好きとしまして、これまでに登場した各チェアについて、
あれこれ語っていく2回目となります。
※ 椅子のデータについては、出展の書籍を御参照下さい
※ あくまで個人的な意見ですので、異論はもれなく認めます
初回は2024年8月時点で最新作となりますSPY × FAMILY 13巻の「Tulip Chair(チューリップチェア) No.151」からスタートしています。
(2024年9月に14巻出ますね・今度はライトのロビーチェアっぽい)
(磯崎新のモンローチェア×ヘンダーソン先生のエレガントが見たかった)
☆チューリップチェアの使用感について
・細い1本脚で頼りなさげに見えるチューリップチェアですが、座り心地は
安定性が高く、少し硬めのクッションがしっかり体重を支えます。
・重量があるので移動は面倒
・くるくる回るので、足元に余裕があるデスクならワーク用途でも使用可能
・赤坂プリンスホテル新館のラウンジチェア/客室チェアとしても使われて
いましたので、耐久性もお墨付きかと?
(公共施設の椅子は厳しい使われ方しますので・・・)
☆赤坂プリンス新館の外観&内装について(おまけあり)
赤坂プリンスホテルの外観&内装については、丹下都市建築設計のHP
を参照願います。客室の写真にバッチリ・チューリップが写っていますよ!
+おまけ
漫画『コンシェルジュ(原作:いしぜきひでゆき 作画:藤栄道彦)』の
ホテルのロビーも赤坂プリンス新館ですね
(ピアノの置かれたロビーが上記リンクの試し読みで確認できます)
☆タイプライターについて
・SPY×FAMILY 12巻では、ヨル・フォージャーさん達はオフィスで電動の
タイプライターを使用中
(ケーブルの描写があり、「シャタタ」という電動っぽい擬音)
・13巻の表紙はケーブルが無いので手動式(機械式)かも?
・手動式タイプライターを太ももに乗せて打つのは結構大変でした
・写真の赤いタイプライターはオリベッティのバレンタインと言いまして
エットレ・ソットサス(ETTORE SOTTSASS)デザインです
☆エーロ・サーリネンについて
・アメリカン ミッドセンチュリーを代表する建築家/デザイナーの一人
・クランブルック美術大学時代に、チャールズ イームズと共に過ごす
・フローレンス ノル(Florence Knoll)と親交あり、Knollで家具を発表
・建築の代表作 ジョン F ケネディ空港 TWAターミナル
☆エーロ・サーリネンの椅子について
・13巻の椅子・チューリップチェアは、実はバリエーションが豊富!
・肘付きのアームチェアやオフィス用のキャスターチェアもあります
・ほかの椅子の代表作として「ウームチェア(Womb Chair 1948)」
☆ウームチェアについて
・デザイン的にSPY×FAMILYのコミックス表紙に選ばれる可能性あり!?
・でも名前的にはちょっとセンシティブ?(ウーム→子宮)
・ネーミングの由来は、座る人を包み込む形状から
・意外と肘部分が硬いので「全てを柔らかく包み込む」訳ではないっす
(Knollショールームが丸の内にあったころの情報なので古いっす)
本日の出典
・SPY×FAMILY 13巻(©Tatsuya Endō)
・美しい椅子5 (島崎信+東京・生活デザインミュージアム)
・オレ椅子 インテリアスタイル ©㈱立風書房