"NEW WORLD" に、どのように音楽は響くのか。

少し前のことになるけれども、旅の記録。

7月18日は北海道で、シンガーソングライター、流さんとのライブを行ってきた。昼間は"十勝のファーマーズベーカリー"  ますやパン「麦音」の庭で、ネジリドーナツライブ。庭といってもちょっとした公園くらいの広さがある。前日に十勝毎日新聞で紹介されたこともあり、たくさんの人が集まってくれた。みんなきちんとマスクをして、距離もとって、野外で。

これからのやり方を模索している中でのライブだったのだけれど、やはりオーディエンスの前で演奏するのがライブ。雲が多めの空から、最後は日差しが届いて、とても気持ちの良い青空を見上げながらのライブになった。人々が音楽を求めているのが音もなくひしひしと伝わってくる。

久しぶりに再会できた人もいて、とても嬉しい時間になった。十勝の天才デザイナー菊池さんと、グッズ屋さんWattのアトムくんにもらった「白スパサンド・ブローチ」は、遠くから見ると白いおにぎりにしか見えなかったらしい。でもかわいい。

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夜は移動して新得町にある、元小学校を改装して作られたという新内ホールで、流&佐藤亙2マンライブ。外から見ると雰囲気のあるただの古い小学校なのだけど、中に入るとホールは天井が吹き抜けになっていて、グランドピアノが置かれ、すごく素敵な空間。そして、木造校舎で音を奏でると魔法のように素晴らしい響きがする。時々、あー、ここは音楽の神様がいるなぁと感じる会場があるんだけど、新内ホールはまさにそういう場所だった。

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この響きに包まれたら、もう忘れることはできない。絶対また帰ってきたい。通常の半分の席数で予約を開始したこのライブ、すぐにSOLD OUTとなりました。急なお願いにも関わらず、超速で企画、対応してくださった菊地さんご夫妻、PAの林さん、ありがとうございます。そしていつも素晴らしい歌声の流さん、本当にありがとう。

移動の道すがら、いろんなことを考えた。みんなが答えを探しているんだけど、果たして答えなんか、そもそもあるのかな、とか。当たり前だと思っている貨幣価値と経済活動は止まってしまえば壊疽して死んでしまうけれど、果たして人間の生きる道はそれだけなのだろうかとか。きっとこれからは、みんなの価値感覚を変えていかなければ、きっとどちらにしろ行き詰まるだろう。

僕を支えているのは、音楽の旅による経験である。静かに、しなやかに、自分の生きる道のクオリティーを上げていきたいと思う。



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