なぜ鬱は突然やってきて突然去るのか

こんにちは、発達障害カウンセラーのwataruです

人間や心理について考えて、「心の問題解決」をするのが癖のよう(もはや趣味?)なのでよくタイトルのようなことを考えます。

1:うつとは何か?

自分は「うつ病」ではありませんが、適応障害で「抑うつ状態」を発症したことがあります。

この記事を読む人の中にはきっと色々な記事を調べたけど「どうしたら治るのかわからない」、そんな人が多いのではないでしょうか。
自分も1年以上に渡り悩んでいたのでよく分かります。
今は完全回復し、昔より元気になった気がします。
その回復の過程と要因をまとめると、以下のような結論になりました。

抑うつ状態とは「自分がどうしたいのか」が分からない人が、心の声に反して行動し続けた結果、「脳がシャットアウトしてブレーキを踏んだ状態」です。

抑うつの時にいろいろ本も読みましたが、この結論は主に森田療法の考え方を参考にしています。

よくうつ病はこんな人がなりやすいと言われます。
・真面目な人
・完璧主義な人
ただ、僕はいつもこの言葉を聞いたときに「結局どういうこと?」と思っていました。

何を言いたいかというと、真面目だとして、「ではどうしたら真面目は変えられるのか?」ということを議論している人があまりに少ないと思ったんです。
抑うつになった人の究極的な短期目標は「抑うつが治ること」だと思います。ならば、抑うつになる原因の性格特性が改善されなければ、根本治療にはなりようがありません。
しかし、そうなると1つ問題が出てきます。
性格は治るのか?という問題です。
僕はこれに対して、「一般的に性格」と呼ばれている「真面目」「完璧主義」はそもそも性格ではなく思考の歪みであると考えました。

思考の歪みであれば、そもそも認知の領域なので認知行動療法や物事のに対しての受け取り方を変え続ける努力により変えられるはずです。

性格(と一般的に呼ばれているもの)は変えられるという前提の元に、
テーマを「どうしたら抑うつは改善するか?」において解決方法を真面目に(これはいい真面目)考えてみました。

順を追って解説していきます。

⑴性格について

そもそもこの「真面目」「完璧主義」という性格(と一般的に呼ばれているもの)の本質、および鬱との因果関係を持つ要因はなんなのでしょうか?
まとめると以下の通りです。

真面目=「自分軸ではなく、他人軸で生きている人」

自分の欲求、感情、どうしたいか、何をしたいか、が普段からよくわかっていない人と思うと分かりやすいです。
「何食べたい?」→「分からない・・」みたいなイメージが近い。
このタイプ(僕もそうでした)の問題点は2つあります

1つは「やらなければいけないこと」をやりすぎてしまうことです。
欲求が分からないので「休みたい」「遊びたい」「同僚/友達と雑談したい」「美味しいもの食べたい」、そういう感情よりも「やるべきこと」を優先します。

結果、欲求が押さえつけられることで自分がどうしたいかがますますわからなくなり、無限にやらなければいけないことをやりすぎることで抑うつ状態を発症します。

2つ目は、「自分がどうしたいか」より「他人の期待」に答えることで、自分の欲求が見えなくなることです。
面白くないのに愛想笑いしたり、やりたくないことを断れずに抱えたり、他人に迷惑かけられないので相談せずに潰れたり、といった形で心身ともに疲弊して倒れます。

2つとも共通するのは「自分がどうしたいか=欲求」が見えないため、どこかで必ず心身の限界がくる点です。

完璧主義=「欠点しか見えず、克服の努力しかしない人」


努力に際限が無いのが特徴です。終わりのないゲームをしているので、頑張ることを疲労を無視して、限界突破しやすい。

こちらも似ています。

細かく説明してもあれなので、ざっくり説明すると「完璧主義=他人からの評価で生きている人=〜真面目」と言っても過言ではないと思います。

自分基準な人は、完璧主義ではなく「几帳面」と呼ばれます。

「几帳面」な人は数字が揃ったり、整理されたものをみると、ウキウキした気持ちになります。

「完璧主義」な人は、数字が揃わなかったり、整理されていないものをみると、怒りがこみ上げてきます。

几帳面な人はできたことへ意識が向いた健全な状態であり、

完璧主義な人はできていないこと=欠点にしか目が向かない不健全な状態です。

⑵どうしたら性格は変わるか?


2つのstepがあります。

⑴真面目な生き方を破壊する、非真面目な生き方を垣間見る

仕事をサボリ倒しながらも周囲から信頼されて楽しく生きている人、

楽しいことや面白いことに傾倒しながら生きていて、仕事に価値をおかない人。

こういう人は世の中に思ったより多くいるのです。

実は「真面目だから評価される、えらい、頑張ってる」は極端な考え方であることを知ると、価値観に与えるインパクトが大きく、性格が変わります。

例えば適当すぎるかもしれないですがこんな人種ではないでしょうか?笑

・100%定時で帰るけど成果出してる人、趣味狂いで常にお金ない人、仕事中なのに雑談が超絶好きで喋り捲ってる人

・(あくまでイメージとして職種もあげてみます)
ホスト、youtuber、旅人、とにかく自由な生き方をしている人

真面目と言われる人はなかなか上記のようなことができないかもしれません。

特に「定時で帰れない」、は明らかに真面目すぎる特徴だと思います。

どれだけ仕事ができなくても、定時で帰る日がない、というのは心身を破滅させる考え方に近い気がします。

世の中には幅広い考え方や生き方があることを伝えたい
ので敢えて変な例を出してみました笑

⑵行動をその人のように変える

・自分のやりたいことを優先する

趣味、友達づきあい、美味しいご飯、運動、寝る

・やりたくないことをやりすぎない

仕事を「義務」でやりすぎているのであれば、やりたい仕事についてみる、

時間的拘束を減らす。


まとめるとまずできるのは

・価値観にインパクトを与えるぐらい、自由な人と交流する

・不真面目な行動を自分に許す


ここに様々な心理的な制約があることもわかります。

ですが、本気で抑うつを直そうとした時に「欲求」に従うことは絶対に必要です

人生を根本から変える意識で、不真面目な行動を自分に許してみると世界が変わるのではないかと思います。

あれ、なんで自分ってあんなにストレスを貯めていたんだろう?って後になって不思議に思ったりする日は近いと思いますよ。


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