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漫画演出考察

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『サマーウォーズ』と『竜とそばかすの姫』で描かれた“翼演出”の対比について。

ーーーーー ↓↓↓以下、本題です↓↓↓ 【『サマーウォーズ』における“翼”とは】【『竜とそばかすの姫』における“翼”とは】以上が、筆者の考える“翼演出”の対比でした。 もし本文を読んで意見や感想などがあればお寄せください。 Twitter @WataruYamashiro リンクはこちら。

『シンエヴァの感想記録』

目次 【第一章】1回目のシンエヴァ。 【第二章】テレビシリーズ&旧劇場版を観る。 【第三章】2回目のシンエヴァ。 【最終章】終劇。 【第一章】1回目のシンエヴァ。 先日シンエヴァを観てきました。 といってもエヴァについての知識はあまり無く、新劇場版(序、破、Q)を昔観て、うっすら覚えてる程度。 しかし『無知であることは貴重!なぜなら無知には戻れないから!』というマインドで、あえて予習せずに観に行きました。 その結果どうだったかと言うと…『良かった!いいモノ観た!』って感じで

【四季大賞】受賞作品『岸辺の夢』を(軽く)考察!

今回は月刊アフタヌーン主催の「四季賞2020冬」で見事「四季大賞」を受賞された、山嵜大輝さんの『岸辺の夢』について(軽く!)考察してみたいと思います! 以下『岸辺の夢』のネタバレを含むので未読の方は閲覧注意です。 ※なお本作は講談社公式サイトで無料で読むことができます(傑作なので必見‼︎)。ココから← では早速、始めていきます! まず初めに“本作を象徴する一コマ”が終盤に登場するので、そちらの方から紹介します!それがこちら! [出典:講談社『岸辺の夢』] 主人公であ

【世界一分かりやすい】ファイアパンチ終盤の解説と考察

※この記事は漫画『ファイアパンチ』のネタバレを含みます。 ※全話読み終えたうえでの閲覧を推奨します。 【サン討伐後の展開】 【おわりに】アグニはピュアだから、村の人たちを救いたかったし、妹を救いたかったし、世界中の人たちを救いたかった。 しかし、そういった行動が全て裏目に出て、結局救えたのは来世の自分だけだった。 そういうお話だと思います(個人的感想)。 解説と考察は以上になります。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 この記事を読んだ感想や、その他の考察

【漫画演出考察 #6】 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションの演出。 上に続く階段が意味するのは、まだ見ぬ光景(情報や世界)があるということ。 人物との間(更に画面の中央)に階段を配置することで、これから物語の核心に迫るということを示唆しているのでは。

【漫画演出考察 #5】 不滅のあなたへの演出。 別世界や新天地へたどり着いたらその土地の食材や料理を口にすることでそこの住人になる。それは『千と千尋』や『天気の子』などにもで用いられたように伝統的な表現の一つでもある。またどんな食べ物が出てくるかによって環境説明等にも作用する。

【漫画演出考察 #4】 攻殻機動隊の演出。 一コマに力関係、時間、貧しい配給、労働者達の不満などの多くの情報が詰まっている。さらにコマの比率と地形を駆使して労働者の顔と、列が長蛇であることを認識できるようになっている。環境説明のコマとしてはこれ以上無いのでは。

【漫画演出考察 #3】 プラネテスの演出。 船に空いた穴の修復中に同僚の過去を知る。作中で語られる船は仕事場や憧れなどを指している。穴の原因であるデブリは宇宙開発が生んだ災害であり彼らの生業にも関係している。また同僚の過去にも深く関わっている。何気ない描写だが象徴的でもある。

【漫画演出考察 #2】 マイブロークンマリコの演出。 親友の死を知り落ち着きと思考の為にタバコを吸うの言うまでもなく。そこに漂っているのは煙だけでなく不安や後悔、やるせなさも含まれているのでは。

【漫画演出考察 #1】 ファイアパンチの演出。 殺す殺さないの討論の末、吹き出しで口を塞ぐことによって、もう言葉を返さなくていいよという意味を含んでいるのでは。