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maimu7607
『源氏が勝つとは限らない』元号転生バトルロイヤル
ー近江国粟津ー
源義仲は源義経と一騎打ちの死闘を繰り広げていた。
剣戟の響がこの場の空気を揺るがしている。
しかし義仲はじわりじわりと押されている事を痛感していた。
なんだ此奴は。
義経には隙がない。
隙どころか感情も感じさせない。
時折、微笑みをこぼす。
闘いそのものに歓びを感じているようにみえる。
義仲も最強と称えられ全国に名を馳せたが義経は違う畏怖を憶える。
奴に並ぶ者はいない、正に無双。
巴が云っていたな。
義経と出逢ったら逃げてと。
そんなことはできるかと一笑したが、巴が義仲に戦いを避けてほしい想いは今更ながらまともと思えた。
義経のキレと速度がまた一段と素早くなった。
ーまだ上がるのかよー
このままではさすがに危うい…
義仲は不安がよぎった。
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