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千葉純胤の時空移動 ‐time travel‐

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千葉純胤という高校生がご先祖の千葉氏の元に時空移動(1198年~)し、鎌倉初期の様々な謎に迫る小説です。
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#千葉常胤

新しき世代_04 千葉純胤の時空移動

千葉の館奥に成胤が一人いる。従弟たちである五家の面々はもう帰路へついていた。未来から来た…

幸政
3年前
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新しき世代_02 千葉純胤の時空移動

千葉純胤がいつもの通り千葉館の奥部屋にバッと入るも、見慣れない面々がいた。 「ありゃ。こ…

幸政
3年前
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梶原景時の変_01 千葉純胤の時空移動

某日の鶴岡八幡宮。千葉常胤と長子の胤正は和田義盛より「至急集まりいただきたい」と打診があ…

幸政
3年前
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十三人の合議制_05 千葉純胤の時空移動

某日の下総にある千葉の館。奥の間には当主である常胤が床にいて上半身起きている。その傍に師…

幸政
3年前
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十三人の合議制_03 千葉純胤の時空移動

純胤は続ける。 「『なぜこの十三人なのか』ですが、なにか皆様的に申したいことがあればまず…

幸政
3年前
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頼朝の死_03 千葉純胤の時空移動

頼朝が亡くなってすぐ嫡男の頼家が家督を継いだ。齢十八。鎌倉はおろか日本全国がざわついた。…

幸政
3年前
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頼朝の死_02 千葉純胤の時空移動

あっけらかんとしている常胤と師常を前に純胤は言葉を続ける。 「頼朝が落馬してそのまま寝込んでしまい、結局お亡くなりになってしまうんです」 「急っていや急な事なんで。まあ色々ばたばたと。嫡男の頼家が継ぎはしますけどね」 「話変わりますけど、やっぱりじいちゃんに似てますね。びっくりだ」 純胤はざっと話すと一息ついた。純胤の登場より頭の整理がようやく落ち着き始めたのか、師常が問い始めた。 「純胤と言ったな。貴方は未来から来たということか」 「そうです」 「歳は」 「

頼朝の死_01 千葉純胤の時空移動

建久9年(1198年)秋。 下総にある千葉一族の館。 千葉一族とはこれより二十年ほど前に興った…

幸政
3年前
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