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103万円の壁に到達した記録

最近、103万円の壁が話題だ。壁をどうするかの意見については本題ではないのでここでは述べない。
私自身に関して、私は高校生になったら小遣いは廃止にするので自分で使う分(主に携帯代・娯楽費)は自分でバイトしてくれと言われたため高校生の頃からバイトしており、その制度は大学に入っても継続。特に、大学生時代は時間に自由が多いため、お金を使いたくなる場面も多く、103万円ギリギリまでバイトしていた。

まず私は学生時代、5つのバイトを経験している。
1.私鉄での駅員(高校1年~大学4年)
2.野球場での売店(大学1年)
3.私鉄(1と違う会社)での駅員(大学1年~大学3年)
4.寺の係員(大学1年~大学4年・年末年始のみ)
5.ローソン100(大学3年~大学4年)
この5つのバイトで、どう103万円を稼いだか振り返ってみる。

2010年(浪人生〜大学1年)
1月〜3月
受験シーズンなものの、週1〜2くらいで高校生の頃から続けている駅員のバイトは出勤していた。ただ、給料は月2〜3万円程度。
4月
103万円稼ぐには、残りの9ヶ月で95万円ほど、月給9.5万円ほど稼がなくてはいけない。元々やっている駅員のバイトは勤務時間の枠が短く、頑張っても月5万円しか稼げない。作戦を考える月となった。
5月
横浜スタジアムのバイトを開始。試合開催日に8時間ほど働くことができる。駅員は朝と夕で各2時間ほどしか枠がなくて効率が悪かったが、球場は効率よく稼ぐことができる。
7月
元々やっていた会社と別の会社で駅員のバイトを開始。これも朝に2時間だけなものの、高校からの駅員の会社の勤務枠の問題で、朝に働けるのに枠がなくて働けないという日がよくあった。これを解消して効率よく稼ぐことができる。1年生は1限に必修が入ることが多いが、なぜか私は全く1年の1限に必修がなかったので、月〜土の週6で朝7時〜朝9時でバイトして2限から大学に行くようなスケジュールになっていた。
10月
シーズン終了にともない横浜スタジアムのバイトを退職。半年だけだったが、結構稼がせていただいた。
結果:さすがに受験期の減収と1年次は授業が多いこともあり、年収83万円

2011年(大学1年〜大学2年)
1月
冬休みを活用し、寺での短期バイトを行う。正確な勤務期間は12月23日〜2月13日だが、12月の勤務分も1月に支払いのため、翌年の所得となる。このバイトは8時間勤務で、昼食付きなのがありがたかった。また、大学は一応1月に一週間だけ授業があるものの、「昔は12月までだった」と言って1月の授業を行わない先生が大半だったため、実質12月下旬〜4月頭まで長い春休み状態で、その暇な日を活用できる良いバイトだった。他のバイトと掛け持ちで普通に月給20万円以上に到達していた。
2月〜12月
寺でのバイトのブーストがあるので、あとは駅員2社のバイトで11ヶ月で80万円を稼げば良い状態なので、月7万円ほど稼ぐ。
結果:寺のバイトが神すぎたが、まだ授業も多く年収96万円。

2012年(大学2年〜大学3年)
1月
今年の寺のバイトで稼ぎまくる。昨年度は寺のバイトがこんなに稼げると知らずに、他の予定を入れてしまった日もあったが、今年は全ての日に勤務可能と書いて出したところ、普通に週6でシフトが組まれた。すごすぎる。
2月〜3月
昨年と同じように駅員2社で勤務。
4月
1・2年と朝バイトをするために1限を取らなかったが、流石にそれはまずいと思い、1限の授業で興味のある分野を履修し、週3で1限となる。そうすると2社で朝の駅員バイトを掛け持ちする必要はなく、大学から始めた方の駅を退職。高校からの駅員バイト1社のみの状態となる。
5月
駅員1社のみだと月5万円ほどしか稼げず、103万円に届かない。何かしら新しいバイトをする必要がある。検討する期間となる。
8月
ローソン100のコンビニのバイトで、土休日のみ9時〜17時勤務というものを発見。駅員バイトは基本的に平日の枠が多く、土日は1枠しかないという状態だった。そのため土日は暇することも多かったが、それを解消する好バイト。
7月〜12月
駅員・ローソン100という2社で上手い具合に稼ぐ。
結果:ローソン100のおかげで103万円達成。

2013年(大学3年〜大学4年)
1月
今年も寺のバイトで稼ぎまくる
2月〜4月
駅員とローソン100で稼ぎまくる
5月
ローソン100が数ヶ月おきに店長が変わり、新しい店長が「人件費削減の必要がある」と私のバイトの枠を短縮してきたり、性格にも難ある店長だったため退職。
6月〜12月
ただ、残りの期間で駅員のバイトのみでも103万円に到達できる見込みだったので問題なし。また、2012年から駅員バイトでは最も古株となっていて、私が勤務表を作る立場だった。103万円のために多少自分で勤務を微調整することもできた。
結果:全てが上手くいき103万円達成。

という感じで、毎年ほぼ103万円を達成していた。それでも、自分のお金の使い方が悪いのか、毎月給料日前には口座の残高がほぼ0円になっているような状況だった。大学3年のときに運転免許を取得したが、その費用(約30万円)は親に借りていた。また、何度か他にも親に借りたことがあり、累計50万円くらい借りていた。
社会人になってから、実家暮らしなら確実にお金は貯まり続けるという算段で親に借金という選択肢を選んだが、これが正解で、社会人1年目の冬のボーナスで余裕で返済することができた。

当時は時給900円前後で、それでも103万円ギリギリに普通に到達していたので、今の物価上昇・最低賃金上昇の状況からすると今の学生はもっと稼ぎたいという人も多いだろう。
103万円ギリギリまでバイトをすると授業をサボったりということも多々あったので、今となってはもっと真面目に大学の授業を受けていればと思うこともあった。その一方で、大学生時代にもっとお金があったらあんなこともできたな、と思うこともよくあった。
また、社会人になって色々と転職するのは大変だが、バイトなら色々な職場を気軽に体験できたので、もっと色々なバイトを経験していてもよかったな、ともよく思う。

将来のことは分からなかったので何とも言えないが、「学生時代にもっとお金があったらな」の解決策は、結果としては借りまくって就職してから返すことだった。
私は日本学生支援機構の奨学金は借りていなかったが、これを借りておいて自分の小遣いとして使い、社会人になってから返す方が、余計なバイトはせずに済み、時間を生み出しつつお金も手に入れる方法だった。

いま高校生や大学生の皆様は、そういった選択肢があるのを頭の片隅に入れておくと便利かもしれない。
果たして103万円の壁問題はどう変化していくだろうか。


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