見出し画像

推すとは如何なることか

 ※ヘッダーは相模原球場で撮影(2021.7.31)

プロローグ

 推し絡みだぜまた。そして野球絡みでもある。なんでそこが一緒になるのよという話になりそうなところではあるが、自己紹介のところで書いたけど、「地域密着型」というところに惹かれるという点が共通してるので。

 推しというのについては前からここで記事を書いているくらいに入れ込んでいるのだけれども。とはいえ、彼はあくまで「バンドマン」であって「店長(今年からね)」であって「アイドルのプロデューサー」であるので、アイドルではないんですけど。というか、最後にある通りアイドルに関してはプロデューサーの側なんですけど。

 その店長(と、もう一人いますけど。むしろ店長はサブ)がプロデュースしてるアイドルの現場ってやつに行ったんですよ今年。
 会場自体は店長のところだから慣れてる場所なんですけどもね、アイドルのシステムがある現場というものは初めてなので、なんか「知ってるのに知らない場所」みたいな感じでしたな。
 ツーショチェキとか撮ったしね! アイドルちゃんの推しメンもできたしね! ホントはソロでのお仕事も行きたかったけどヤスアキのファンミと被って行けなかったYo!

まずはそれぞれの話を

町田の話

 いうて、アイドルちゃんのライブは今年2回しか行ってないんだ。定期公演が行ってみたいですね、来年の目標ということで。

 それはそうとして。
 11月に行ったライブがメンバーのアニバーサリーイベントでしてな。その子が今年でアイドルデビューして10年だったのね。それを記念するイベントだったんだけど。その中で「プロデューサーと一緒に彼女の歴史を語ろう」なんていうコーナーもあったりして。
(アイドルのプロデューサーというのはこんなにホイホイ表にでてきていいのかとびっくりしたりもするのだが)

 さて、彼女のアイドルとしての軌跡を辿るとなると避けて通れない話がある訳でして。まあ、自分が応援し始めたのはつい最近だから詳細は詳しく知らないんだけどさ。ただ、Wikipediaとかで概要はさらっと載っている訳で。
 簡単に書くと、今のアイドルグループには前身グループがあったよという話なんですが。そこが解散して今の形になった訳なんだけど。

 その前身グループの終わり方というのが、「アルバム制作の為に合宿もしてグループはこれから!」という時だったらしく。メンバーも当時は音楽制作だけで携わっていた現プロデューサー陣も知らないうちに、上がいきなり解散を決めたという。とても唐突だなおい。いやまあ、内情を知らないファンにとってその手の報告はいつも急なものだが、メンバーがそれってどうなん。
 確かに当時のニュースが少しだけ残っていたりして、その混乱は今でもちょびっと窺い知ることが出来るという。いやー、ヤバったようですな。最終的には円満に解決したようだが、現場の人間と上の人間がやりあう可能性あったのが分かるってな。

 その時の話が出た時に「今のグループになった時はゼロからどころかマイナスからのスタートだった」「町の人を裏切ってしまった」(要約)っていうコメントをしていたことが印象的で。
 「町田のローカルアイドル」として、キャッチコピーじゃないけど、彼女たちのポスターには「私たちの使命は町田を有名にすること」なんて書いてあったのに2年ちょいで解散するわ、(町の人たちがどれくらい知っていたかは知らないが)運営はゴタゴタしてるわ。
 私はその当時のことを知らないし、町田の人間じゃないから突っ込むのもアレだけど、応援していたのにそういう終わり方をしたらまあ「期待してたのに」ってなるよなあ、と。新しいグループで心機一転って言われた時に素直に応援できるかとなったら無理だよね。

 結果的に今のグループがどうなったのかっていう話なんだけど。
 前身グループの音楽担当だった二人が直接プロデューサーになるっていう形でメンバー全員引き取ったんだよね。片方がレーベル主宰してるからそこに所属する形で。店長もちょうどそのころ店で制作スタッフとして働き始めていたから社長さんにかけあってその店の舞台に立てるように、彼女たちの「居場所」を作って。
 そこそこ人気があったけど解散でファンも離れてしまったから、一から地道に活動することになり、いくらかのメンバー変遷を経て2019年には市民ホールの公演を成功させるに至るという。解散再始動が2015年だから、そこまで4年かかったのだ。

 彼女たちは色々言われることもあっただろうし、それを予見していたプロデューサーは「たとえ正論であろうと言い返してその口を汚してはいけない。君たちの口は歌を奏でるためにあるんだから」と言っていたのだと。勿論アイドルというのは夢を見せる職業だからというのもあるのだろうけれど、プロデューサー側は「このままじゃ終われない」という強い意志を持った彼女たちを引き取ったのだから、守らなければならないという覚悟があったのだろうと思います。

大所帯をたった二人で引き取るのは大変な訳で、「俺は本当に厳しいぞ」と告げたり、今だから言えることなんだろうけど「正直数人辞めて欲しいくらいだった」とP陣は思っていたけど、それでも「夢の途中なのに諦めたくない」と全員残った。そんな彼女たちのことを考えたら、あの2人なら全力で守るだろうなと思った次第。

 と、そんなイベントがあったのが11月6日。
 それ以外のところではフッツーに「かわいい」の連呼ですわ。うー、チェキは緊張するね!

独立リーグの話

 11月6日にイベントがあったということで、そのちょっと前に福井ネクサスエレファンツが解散するという報道があったのでした。それ故、トークコーナーでこの話を聞いたときは頭の中に福井のことが浮かんだのだ。解散の報が出たあたりにフォロワーが開いていたスペースで福井ファンの嘆きとかも聞こえていた訳で。

 とはいえ、まだNOLの話というのは「日本海側の話」で、福井NEの解散は「球団消滅は残念だ」という見方でしかなくて。
 うーん、自分がBCLを見始めたのが2020年という、当時の西地区とまったく関わりを持たないままサヨナラしてしまったから、多分Twitterで絡んでる独立界隈の人より「外側」感が強調されてしまうと思う。何を書いても。

 しかしながらNOLは千葉に球団を置くみたいな話が出てきていて、「千葉には千葉ロッテマリーンズがあるんだが?」という心境になり。
 はい、既にベイスターズがいるのに神奈川FDがあるという事実を棚上げにしてその感想浮かべてたよ。同時に「簡単にはいかないよねえ」とも。

 私みたいにNPB軸に置いてる人間はシーズン丸被りでやはりそっち中心の生活をしているからね。自分の場合、車が必須のような場所は行けないし。横須賀・相模原・平塚はファーム慣れしてる人間からしたら余裕な球場だけどもなあ(ガチのマジでここんとこハマスタの試合しか行ってない)(スカスタはファンクラブ特典で行くけど)
 だから「神奈川がいくら野球人気あると言っても、ベイスターズのOBとかを監督やコーチレベルに置いても客がめちゃくちゃ来るわけではない」(それで客集まるなら集客安泰だわ)というのも感じているから「千葉はどうするんだろうね」とは思ってたけど。競合相手がデカすぎるんだよ。

 そして今度は滋賀が2023年の活動を休止する(事業譲渡先探し中)みたいな話も出てきて「NOL大丈夫?」な感じになっていた訳です。違うリーグとはいえ、もともとBCLにいたチームがあるリーグなので話はまあまあ回ってきやすい(自分周りの独立ファンは殆どBCLなので)

 とか言ってたらだ。
 NOLは神奈川に新球団「YKSホワイトキングス」を置くとかいうじゃないですか。日本海とは。日本海は太平洋の一部であって太平洋が日本海の一部という訳ではなく。そういう地理的な話はおいといて。
 ってかYKS is 何。

で、何でくっつくのという話ですが

 11月のイベントで福井のこと思ってたら「君ン所にも球団出来るんだけど」言われちゃったんでなあ。遠いところの話題がいきなり近いところの話題になったわけ。自分はあくまでゆるく野球見てる人間なだけで、選手の関係者でもなんでもないんですけど。
 無論経営者でもない。リーグ経営というビジネスの面から見たら首都圏、かつ自分の会社のお膝元の方が有利ということなのでしょう。知らんけど。

 たださあ、この1年のNOL(リーグ分割するらしいけど便宜上ね)の流れ見てると、正直なところ純粋にホワイトキングスが「地元だから」と応援できるかというとすごく微妙で……。
 しかもNOL設立した時のコメントって残してる人がいる訳じゃないですか。私はその辺りのことそこまで知らないけど。「敵対関係になってますなあ」みたいな感想は抱きましたが。その時のコメントを見ると「神奈川には既にNPBの球団があるのに何故独立リーグの球団があるのか」みたいなことを言っていたと。そう言われちゃうとさ、
 そのNPBがある地域にNOLも球団を置くんですね?
 っていう感想は抱きますよね。ある程度の方針転換は時には必要かもしれないけど、なんか1年で方針転換てあまりにも急すぎやしないかと。というか、散々煽ってそうなるんかいみたいな。

 リーグ間の敵対関係っぽいところ含めてちょっとこういうことがあると、選手に行ってくれるなとか思っちゃうよ。やっぱり野球チームって一番目立つというか表(ファンの前)に出てくるのは選手だからさ。いらんところで選手が神経すり減らすことになりかねませんかね?と思う。上のごたごたは下まで持ってきてほしくないが、規模が小さいジャンルは運営側とファンの距離も近いからそりゃあ。


 自分な、「地域密着型」なものがなんやかんやで好きな訳だけど、そういう人たちって結局のところスジ通してる訳じゃん。ジャンルも規模も全然違うけど、アイドルちゃんとか、それに限らず他の推しの活動とか見てたりするとね。地道に活動してる中で縁が出来ていくものなんじゃないかなーって。
 なんか、このホワイトキングスはちゃんと根をはってやってくれるのかっていうのが不安なのよね。ポイっと投げ捨てたりしないかなって。ちょっと福井の終わり方とか、滋賀の休止を見てるとそこんとこねー、「ついていきたい」と思わせてくれる展開じゃないのよね。

 やっぱりさ、ファンとしてもお金出すなら「気持ちよくお金出したい」のよね。配信とかも「音とかライティングきっついなー」と思ったら出したくなくなる訳で。なんか前にもそんなこと書いたけど。最終的には「地元だから」推すじゃなく、「ついていきたいから」推すんだよ、アイドルも野球チームも。
 「ついていきたい」っていうのは彼らの見せる世界に期待しているからで、そこにお金を出している訳です、個人的に。いやまあ、それ以外にもいろんな感情があってお金を出している訳ですが。その結果今年は店長にいくら課金しましたかねえ……。

 あとはまあ、今応援してるアイドルちゃんにしろ独立にしろ、規模というのはそれぞれのジャンルの中では相対的に近いので運営とファンの距離がどうしても近くなるな、と。「ちょっとどうよ?」みたいなことを思う時もあったりね。われわれはファンであって運営そのものじゃないからね。
 やはり、そこは線引きをしていかなくてはいけない。そこはね、自戒を込めてですが。