見出し画像

2021年度を振り返る19

チームのち信頼、時々裏切り

7月にオープンスクールを開催するにあたり、新しい取り組みを行い学校を盛り上げようという意見が若手から生まれた。

とても良い傾向。久しぶりに未来が明るくなる出来事であった。

今までのオープンスクールは学校の概要の話をし、国語、数学、英語の授業を高校で行うというなんとも味気ないもの。どちらかというと授業後の部活動体験がメインのようなオープンスクールとなっていた。

今年度から「来て楽しかった」とオープンスクールで思わせるということをコンセプトに開催計画を立てた。その計画とは、

1.在校生を前面に出した生徒運営型のオープンスクール
2.高校後の進路を見据えたあたらしい体験授業
3.公開文化祭のような楽しい仕掛け

プロジェクトの当初の勢いはすさまじく、斬新なアイディアが次々とでた。しかしここでも思いがけない壁が行く手を阻む。
若手に任せると言っていたのに、管理職がリスクマネジメントをしてきたのだ。その他にも予算や概要が見えないなど、様々な確認作業(文句)が続く。

それにもめげることなく、進むところは強引にでも突き進みましょうと勢いにのって実現のために奮闘した。

私は若手の意見を最大限叶えるための動きをした。まず大学、専門学校、企業が来校し、高校のその先の授業を見せてくれる準備が整った。また、キッチンカーや道の駅などの協力を得て、学校の駐車場に地域を知ってもらうということをコンセプトとした販売会ブースを設ける準備も整った。(本当に若い時の営業力が実を結んでいる。)

その他にも、SNSを活用したいままでにない、宣伝方法を行った。残念なことに、予定していた人数は達成できなかったが、なによりプロジェクトチーム全員が「面白いことになる」という実感があった。

オープンスクールを来週に控えた頃、私も専門学校と最終打ち合わせを学校で行っていた。打ち合わせ後、少し雰囲気がおかしい。

緊急会議が行われた。陽性者が学校内に出てしまった・・・・。

その当時は、中止という選択肢以外に道はなかった。

誰のせいでもないこの非情な結末を誰が予想したろう。

次のオープンスクールは9月。

有志で手伝いをしてくれた高校生の半数は3年生。進路の関係で次回は同じようにはできない。縮小するにせよ、どのように9月のオープンスクールに
臨めばいいのか。

校務をこなしながら、そのことを考えているとプロジェクトリーダーから「2回目のオープンスクールはリーダーにはなれません。管理職にも伝えました。」という報告。

束の間のチーム結成。また孤独の戦いが始まる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?