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アドバイスはどこまで踏み込んでするべきか、その境界線。

アドバイスって
むずかしい。


相手を想って
アドバイスをしたい。


おぉ、ありがとう!



いわれたい。


でも
おせっかいとも
言われたくない…。


「どこまでいうべきか…」


そんなチキンレースが
心のなかで行われています。


かくいう私も
元自衛官であり、

新隊員を
教育したことがあります。


新隊員は
ゼロスタートゆえ


あれこれ教えてあげなければ
いけません。


ですが、
1から10まで口を挟めば、


自由に考える機会を
奪います。


それに、

「そこまで言う?」という
反感も買いかねません。


私は相当な
チキン野郎だったので、


そんな感情に
ビクビクしていました。


そもそもですが、


感謝されるアドバイスと

余計なお世話と言われる
アドバイス。


これらの
境界線って
なんでしょうね?


実はこの
際どいライン、


勝敗をわける要因は
「ある」ということです。



「感謝」と「余計なお世話」の境界線


アドバイスが
「余計なお世話」に変わる瞬間とは、


どんなときでしょうか?


教えるときは

相手に考えさせるのも
必要ですね。


だからといって
ゼロスタートの人に


何も教えないのも
不親切です。


「見ておぼえろ!」という
ことばは、


ある程度現場のことが
わかってくるからつかえること。


問題は、


どこまで口出ししていいか
迷ってしまうことです。


・・・


ですが、


ひとつ
私なりにわかったことがあります。


これは
新隊員のころに教わったこともあり、


教官として教えたこともあるから
わかったことなのですが、


煙たがれるアドバイスは、
自分本位であることです。

相手のためではなく、
自分のためのアドバイス。


これは
基本的に見透かされます。


自分のための
アドバイスってどういうこっちゃ
と思うかもしれませんが、


言うなれば
「見栄」です。


人に教えるって
めちゃくちゃうれしいことなんですよ。


なんたって
直接人の役に立っている。


存在意義が認められた
気分になります。


ですが、


これが加熱すると
気持ちよくなってきます。


「アドバイスしているオレ、かっこいい!」と
謎に思ってしまいます。


さぁ!
どんどん、オレのアドバイスを
聞いておくれ!


そうなると、
余計なひとことが

あれや、これや、


どんどん出てきます。


結果、


求めていないところまで
踏み込むことに。


「いや、そこまで聞いてないけれど..」
と相手がなってしまうのも
無理はありません。


アドバイスが
「相手のため」ではなく
「自分の欲を満たすため」に


変わった瞬間、


相手はアドバイスに
愛想を尽かしてしまいます。


なんでも
やりすぎはよくない。


過ぎたるは
及ばざるがごとし、っていう

ことわざ。


あれは
まさに、と思っています。



「ありがとう」とはお悩み解決


ビジネスとは
「お悩み解決」です。

実はこれ、
アドバイスにもいえます。


アドバイスを求めるときは
たいてい、

なにかの壁にぶつかっています。


1人で打破できることもある。

ですが、
独力だけでは
どうにもならないこともあります。

だから、
人の力を借りるんです。


先人の知恵、

成功した人から
聞いた方が早いですよね。


その悩みに
ピンポイントのアドバイスをもらえると
満足感が高まります。


逆に、
「なんだか、いまいち…」て
アドバイスも受けること、

あると思うんですが、

そのときって
どうでしょうか?

なんだか
微妙にズレています。


うーん、
そこじゃない..と
言いたくなる。


そうではなく、
ドストライクに、悩みに届く。


そんなアドバイスに
「なるほど!」と
膝を打ちたくなります。


そう、

アドバイスとは

量ではなく、

いかに悩みを「ピンポイント」で
打ち抜けるか

長ったらしい
うんちくは、不要。


悩みがあれば、
その悩みを打ち抜く。

射撃と同じです。

数うちゃ当たるではなく、
ど真ん中を撃ち抜くように。


相手にとって欲しいのは、

一刻も早く
苦しい状況から抜け出すためのヒントです。



悩みのピンポイント狙撃は「観察」による


アドバイスで

「感謝」が生まれるか。
「不満」が生まれるか。


この結論は

ベクトルが
どこに向いているかで決まります。

余計なアドバイスをしてしまうとき、

自分の「見栄」のため、
口数が増えてしまいます。

そのとき、
必ずベクトルは「自分」に向いています。


✅ いかにかっこよくみせるか
✅ 博識にみせるか
✅ 知恵を披露したい


このときに
相手の悩みを解決することなぞ、
頭にないのです。


よく、

「あなたのためを想って!」と言って
煙たがれてしまうのも
見ることがあります。


このときも、
問いかけて欲しいのです。


「本当に、相手を想っているのか?」と。


知らずのうち、
ベクトルが自分に向いていることが
あるからです。


「あなたのため」というのも
言葉の裏には、


✅ 世間体が気になるから
✅ 自分ができなかったことだから
✅ 相手が失敗したら、自分の責任だから


という考えが
あるかもしれません。

これとき、
ベクトルは自分に向いています。


「相手のため」も
「自分のため」に変わる。


ちょっぴし、恐ろしいことです。


そうならない、アドバイス。


そのために

ベクトルを
相手にガッツリ向けねばなりません。


そう、

悩みを知るには
観察しかありません。

よく、
コミュニケーションでは

「傾聴」が大切と
言われます。


アドバイスもこれと同じで、
相手の態度、状態、言葉、

そこから導き出される、

「悩み」。


これを解消するから
よろこびが生まれるのでは
ないでしょうか。


観察すると
小さな悩みは、いくらでもあります。


私はコンビニでバイトした経験があるので
わかるのですが、


レジで商品を出すとき、
バーコードの方を向けると
よろこばれます。


「あ、ありがとうございます!」って
言われます。


試してみてください。


関係ないかもしれませんが、

これくらいの
小さな悩みも

観察していると
見えてくるものです。


コンビニの店員さんは
繁忙時間は忙しい。

パッ、パッと
レジ打ちしたい。


そんな悩みに
バーコードを向けるだけで
応えることができるのです。


今日から私たちができる
「お悩み解決」のスタートは

観察することです。


悩みの発掘は
アドバイスだけでなく、

相手をハッピーにする
ポイントを探し出すこともできる、

簡単な方法です。

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