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「射撃が当たる人」と「カラオケ」がうまい人の特徴は同じ

元自衛官の

わたろうです。


突然ですが、


射撃が上手い人と

カラオケが上手い人の


共通点って、

なんだと思いますか?


脈絡もなく

いきなりなんだ…と思いますが、


ちょっと

考えてみてください。


これは持論ですが、


私の友人は「あるマインド」が

きっかけで、

能力が発揮できるというのです。


射撃も当たれば

カラオケもうまい。


その共通点。


それは


「恥ずかしさを捨てる」ことです。



力が発揮できないのは「雑念」


逆に能力が発揮できない状況を

考えてみましょう。


あなたがカラオケで

歌うときをイメージしてみてください。


マイクを握り、

あなたの順番が回ってきました。


さぁ、いいとこ見せてやるぞ!

と気合をいれると思いますが、


この

「いいところを見せようとする」行為が

足を引っ張るのです。


誰だって、


かっこいいところを

見せたいですよね?


カラオケでは

拍手と歓声をもらいたい。


これは

射撃でも同じなんです。


自衛官はみんな、


いい点数を

取りたいんですよ。


目指すは

すべてド真ん中。


みんなの注目の的に

なりたいのです。


ですが、

皮肉なことに、


「目立とうとするほど」

射撃が当たらなくなります。


なぜか、


それが、

「いい姿を見せよう!」


この考えに

頭を持っていかれるからです。


そう、


集中力をぶらすことになる、

雑念になってしまうのです。



集中できる人、そうでない人


集中力といえば

アスリートをイメージします。


上位入賞者や

メダルをとった人のインタビューでは


「集中してパフォーマンスに臨めました!」という

コメントを聞くこともありますね。


この「集中して」の

パフォーマンス。


この次元とは、


自分の能力を「発揮することだけ」を考えているんですよ。

つまり、

人からの見られ方を気にしていません。


「かっこいいところ見せなきゃ」という

雑念が、一切ない。


だからこそ、

「いま、自分の持てる能力を発揮すること」

だけに集中します。


・・・


さて、


話を冒頭に

戻します。


カラオケが上手い人と

射撃が上手い人の共通点。


それは、

恥ずかしがらないマインドです。


実際、


私の同期自衛官に、

めちゃくちゃ歌がうまい自衛官がいました。


イケボで嫉妬するレベルです。


んで、

私は興味本位で


「歌が上手くなる秘訣は?」と

聞いてみたんです。


どうせ


「1日30分でもいいから練習する!」とか

「ボイストレーニングに通う」とか


そんな答えが返ってくると思っていました。


しかし、返ってきた答えが、


「恥ずかしがらないこと」


彼いわく、

うまく見せようとする人ほど


立って歌うのを恥ずかしがり、

思いっきり声をだすのを恥ずかしがる。


さらには、


声が裏返った最悪の状況を

イメージする。


すなわち、

他者からの見られ方しか

考えていないそうです。


んなことどうでもいいから、

腹から声を出すこと。


歌手になりきって、

不格好でもいいから、

手もブンブン振って、


感情を乗せて歌うこと。


すると、

歌に熱が乗るそうです。


確かに彼の歌は


世の中のアイドルや

アーティストに比べれば

まだまだかもしれません。


ですが、

ジーンと、くるんですよね。


胸に響くというか。


美声うんぬんより

聞いている人を感動させる。


そんな歌をうたうから、


結果として、

「歌がうまい」と思われるのでしょう。


彼いわく、

歌っているときは

周りからのヤジはまったく気にしていないとのこと。


まさに、

自分の力を発揮することだけに

没頭しているとのことでした。



これが面白いことに、

射撃がうまい人にも

「当たる秘訣ってなに?」って聞いてみたんです。


すると、ある1人が

「周りを気にしないこと」って言っていました。


射撃って

1人で撃つんじゃなく、

5〜8人くらいがまとまって撃つんですね。

イメージです

そして、

射撃には時間制限があり、

時間内に弾を撃ちきらなきゃ

ならないんです。


なので、

早い人は、

さっさと射撃してしまいます。


ドン、と射撃音がすると


「あ、となりの人は、もう撃った」


「あれ、オレ撃つの遅すぎ?」


とか、

わけもわからず

他人を気にし始めます。


すると、どうなるか?


射撃ルーティンが狂います。


スポーツをした人なら

「その人らしい構え」があるのと同じで、

射撃しやすいフォームが乱れる。


だから、

当たらないのです。


射撃が当たる人は、

他人なぞ、気にしていません。


早く引き金を引こうが、

構いません。


早撃ちを競う

射撃ではないのです。


「制限時間内」に

当てること。


それが

「他人の目」によって

忘れてしまう。


当たりまえかもしれませんが、

自衛官でもこれが起こります。


結局は、

自分は、自分。


どんな状況においても


自分らしさを

発揮することだけに

フォーカスした者。


真の集中力、

そして、

パフォーマンスは、


そうやって発揮されます。


カラオケと

射撃は

いささかこじつけかもしれませんが、


「自分自身に集中」する本質は

同じなのです。

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