未解決事件は終わらせないといけないからをプレイしたはなし
さて、今回は『未解決事件は終わらせないといけないから』をプレイした感想記事である
『プレイ理由』
このゲームを思い出したのは、任天堂ダイレクト[Indie World 2024.8.27]だった。
昔、Steamセールの時に安くて買っていたものの、プレイせず放置していた。
せっかくの機会だと、数時間で終わる謎解き体験くらいのニュアンスで始めてみたら、思ったよりもツボにはまり、面白かったので記事にして誰かに届届けようと思う。
『3時間に込められた思いを紐解く』
まず、驚くべきは、このゲームのプレイ時間。
他のゲームと違ってゲームクリアまでに要する時間は、たったの3時間程度。
この少ないプレイ時間の中で、事件の内容をパズルのように組み替えて、未解決事件を解決へと導いていく。
どの人物がどの発言をしているか、どういった意図の発言なのか。
発言に秘められた思いを考える。
発言の特定には、それなりに頭を使うけれど、それほど難しくはない。
ある程度の推理力があれば、すんなりと進めていける難易度だ。
そして、全ての発言の整合性が取れた時が、ゲームクリア。
バラバラになった発言を並び替えていくだけなので、操作も直感的で簡単。
平日にやってもパッと終わらせても良し、休日にやってクリア後に考察などを見て理解を深めるも良し。
短いプレイ時間だからこそ、自分のプレイスタイルに合った楽しみ方が出来るのもこのゲームの特徴である。
『未解決事件は終わらせないといけないから』
名は体を表す。このゲームはタイトル通り、未解決事件を推理し、解決していくことにある。
ただし、このタイトルの本当の意味を知ることになるのは、エピローグ。
事件の内容が全て解き明かされた後、エピローグで語られる内容は、まさにこの言葉がぴったりである。
ちなみにエピローグは全部で2種類。
どちらも未解決事件についての内容で、読めば納得できる内容だろう。
2種類あるエピローグのどちらを真実とし、選ぶかはプレイヤー次第。
個人的には二つ目の方が好きかな。
『まとめ』
短い時間で出来る、ゲーム体験。
未解決事件が生まれた過程、登場人物たちの秘めた思い、それに付随する真実。ストーリー部分が本当に秀逸で面白かった。
目に見えない人の優しさ、他者への思いやり。
普段の生活の中で疲れ切った、僕らが忘れてしまっている部分を、いい意味でぼんやりと感じさせ、心の片隅にひっそりと残してくれる。
そんなゲームの一つだ。