見出し画像

AIソムニウムファイルを広めたいはなし


『AIソムニウムファイル』

近年、目覚ましく発展を遂げる『AI』という分野。
この記事を読んでいる方は『AI』に対してどのような感情を抱いているだろうか?

AIをテーマにしたゲームという事で今回、『AIソムニウムファイル』というゲームをプレイした。

クリアまでのプレイ時間は約30時間ほど。

シナリオ部分が大きく評価されている本作の脚本を手掛けているのは打越さん。

打越さんのシナリオは過去に『極限脱出』シリーズなどをプレイしており、非常に読み応えのあるシナリオを書く方だということは知っていた。

今作も期待を裏切らないシナリオで、ゲーム中、何度も何度も「なるほど、なるほど」と首を立てに振ったものだ。

そんな面白いゲームであるのだが、残念ながらこのゲーム、実はそれほど売れてはいない。

『Z』指定という事もあるし、発売した時期が悪く、超大型タイトルが続々と発売する時期と被っていたらしいのだ。

そんなゲームの認知度が足りないのは、少し悲しい。
この面白さを誰かに伝えたくて、今回は記事を書いていこうと思う。


『AIともに怪奇事件の謎を解け!相棒はアイボゥ?』

プレイヤーは刑事となり、左目のくり抜かれた変死体が発見された事件の謎を追っていく。

いわゆる怪奇事件というやつだ。

事件解決のため、現場に派遣されたプレイヤーを助けてくれるのが、主人公の左目に埋め込まれてた義眼兼『AI』の相棒、『アイボゥ』(まんまなネーミングである)

非常に優秀な『AI』であるはずの『アイボゥ』なのだが、こいつが非常に面白い。

真面目な捜査パートでは、監視カメラの記録を調べたり、人の目に見えないものをX線機能で見つけてくれたり、大活躍。

一方、不真面目なシーンになると、主人公に対して的確なボケ・ツッコミ、主人公の悪乗りに全力で乗ってくれるノリの良さ。

ゲーム内アルバムより

まるで『AI』とは思えないようなユーモラスな奴なのだ。

そんな『アイボゥ』だからこそ、愛着が湧き、刑事と『AI』のバディ物というこれまでになかった作品として成り立っている。

真面目シーンは真面目に。不真面目なシーンはギャグ全力で。

『アイボゥ』とのやり取りを楽しみながら事件の謎を追っていく。
このゲームの面白さの大部分を占める要素の一つだろう。


『AIは人の夢を見るのか?』

このゲームのもう一つの特徴として特殊な装置を用いて人の『夢』に侵入し、手がかりを探すといった捜査パートがある。

夢とは人の経験や知識、過去の蓄積によって構成されるものであり、夢の形は人によって様々だ。
それぞれの夢の中から事件の手がかりを探し、時にはその人の心の奥に秘められた部分にも触れていく。

捜査自体は擬人化した『アイボゥ』を操作して行う事になる。

本来では踏み込めない『夢』という非論理的な世界で、『AI』と見る真実の先に何があるか。

是非、君の目で確かめてみて欲しい。


『AIではないキャラクター達』

『アイボゥ』以外にも事件にかかわってくるキャラクターは皆、個性的な人物ばかり。

同じ職場の皆さん

実はアイドルオタクの暴力団組長や、いつも鰹節を磨いているバーのママ(オカマ)など。
事件に関連する人物からそうでないモブキャラまでとにかく全員キャラが濃い。しかも、全員フルボイス。

どのキャラもコミカルでわかりやすいキャラ付けをしており、ゲーム終了まで忘れることはないだろう。

ちなみに自分はモブキャラだが、鑑識の人が結構好き。
名前は…何だったかな。プレイすれば思い出すと思うのだが…。


『まとめ』

殺人事件、痛烈なシーンなどかなり重い内容を扱いながらも、決して暗い雰囲気で終わることはない。

設定画面 お洒落で気に入っている

むしろ、度肝を抜かれるほど大団円のハッピーエンドで驚くだろう。
ADVが好きなら間違いなく、オススメだ。
自分の頭を使って考察しながら読んでいく楽しさはADVだからこそ。

この事件の真相は一体どこにあるのか。

何故、左目は奪われたのか。

AIとは何なのか。

パズルのピースを埋めていくように進む、シナリオを最後まで読み進めたとき、全ての疑問への答えと真相に導かれるだろう。

是非、『AI』の『アイボゥ』と共に事件の謎に挑んでみて欲しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?