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wataridoriで、関門海峡のクリエイティブと出会う

前回に引き続き、クリエイティブ・エイジェンシー、レナートトーキョーのメンバーの関門海峡でのwataridori体験レポートをお届けします!

前回の記事はこちら。

2本目の今回は、関門海峡で体験した「クリエイティブ」と、一連のwataridori体験が「チームにもたらした効果」について言及していただいています。

漠然とした「ワーケーションでチームワーク向上」という言葉に含まれる、チームの成長に必要不可欠な一人一人の意識や、チームのあるべき構造、お互いの関わり方を、一つ一つ丁寧に言葉にしてくださっています。

また一つ、新しい「wataridoriの使い方」を発見したレポートです。


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当社、reynato.tokyo株式会社(レナートトーキョー)は、関門エリアで3日間の『生活』を体験してきました。

その中で、『wataridori』のサービスの『生活メニュー』を2班に分かれて2種を体験してきたのでそのレポートと、全体を通した『ワーケーション』について感じたことを綴っていきます。



体験1『ムクロジ木器』木工体験


山口県下関市豊浦町にある「ムクロジ木器」という、ろくろを使った木工が体験できる工房へ。
一般的にろくろを使った木材工房は決して多くなく、その中でも更に一般の方にその体験を提供してくれる工房は極めて珍しく、貴重な体験をさせていただきました。

ムクロジさん2

案内をしてくれた方は、ムクロジ木器の代表の辻翔平さん。
工房内のいろいろな場所をご説明いただき早速木工作業スタート。
・・・と、いきなり木材に触るのはではなく、まずは器の設計(デザインの大枠)からスタートしました。

「とりあえず木工作業の”感じ”を体験させる」というスタンスではなく、『一つの作品を作り上げる』という工程自体を体験させていただけます。

我々もクリエイティブ・エージェンシーとして"なんとなくカッコよく作る"ではなく、初期段階での設計、構造の意味や具体性をとても大切にしているので、そういった面での『モノづくり』の親和性・共通項を強く感じました。

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木材を扱う上での特異性・留意点を細かくご指導いただきながら、各々の『作りたいモノ』を紙面上に具現化し、次は彫る作業へ。
事前にご用意いただいていた円形の木材を元にスタートしましたが、実はこれ自体を用意するのも高度な技術が必要とのことで、ただただ感服いたしました。

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ただただひたすらに彫り続けます。
とにかく集中し続ける作業で、一瞬たりとも気を抜けません。

辻さんからは「女性を扱うように」とのアドバイスがあり、彫り進めているメンバーそれぞれの所作も各々変わりましたが、"扱い方"がみんな違ってみんないい。(笑)

仕上げは辻さんに作業していただき、最後は極限まで滑らかで艶やかさ・色っぽさすら感じられる作品に。
"職人芸"という一言で片付けるにはあまりに安っぽい気がしてしまうほどのクオリティーに、全員が脱帽です。

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最終工程となるコーティング作業は時間を要するため、この先は工房にて預かっていただき、出来上がった作品は東京へ送っていただくこととなりました。

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今回、『つくる』ということに関して、とてもシンパシーを感じました。

そこには必ず『目的』と『意思』があって、その"ゴール"に向けて様々な工程があり、どれも手抜きすることなく進めることで"最高のクリエイティブ"に辿り着く。
そういった類の制作物であればあるほど、人の思いの強弱・角度や、その瞬間の人の所作によって、出来上がりが大きく変わってくる。

我々は仕事の多くをパソコンの画面内で"制作"をしますが、この木工のような有形物と変わらない『つくり方』(工程)であると、強く感じることができました。

ムクロジ木器の辻さん、ありがとうございました!


体験2『海峡レモン』農業体験


別班は、同じく山口県下関市豊浦町で「海峡レモン」を栽培しているレモン畑へ。

案内してくれたのはノッポさんご夫妻。
実はこのお二人『農業家』兼『ダンサー』で、海峡レモン畑にもダンスにもそれぞれ強い想いがあり、一緒に過ごしているだけで楽しく穏やかな心持ちになる、そんな力を持ったお二人。

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まずは肥料撒きの体験から。
「海峡レモン」のプロジェクト自体はまだ始まったばかりで、少し成長した苗が畑一面に並んでおり、それらをより大きく育てるために全ての苗に肥料を撒きました。

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そして、最近野生の鹿が出没するとのことで、その対策で鹿避けの設置強化も携わらせていただきました。

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今の生活の中で農業に携わることはとんどないので不慣れな点ばかりでしたが、ノッポさんたちがたくさん褒めてくれるので、なんだかついつい調子に乗って楽しくなってしまいました。(笑)

最後は、地元のラジオ「カモンFM」の生放送に電話出演もさせていただきました。
wataridoriのサービスを活用して下関に体験をしにきている東京の企業としてご紹介いただき、その場で感じた体験のリアルな感想を述べさせてもらいました。
(生放送だったこともあり、緊張していてあまり記憶が。。。笑)

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上記でも少し触れましたが、「海峡レモン」のプロジェクトはまだまだ始まったばかり。
数年後、この畑一面にたくさんのレモンが実って、そのレモンが東京でも手に入ることを心待ちにしています。

ゼロからこのようなプロジェクトを推進していくことは、並大抵の気力・体力ではなかなか叶うものではないと思っています。
レナートトーキョーも企業やサービスのブランディングを数多く手がけさせていただいていますが、総じてうまくいくパターンの共通点は、関わる方々全員の会社(チーム)やサービスに対する『強い思い』です。
そんな強い思いとパワーを、ノッポさんご夫妻から感じられました。この海峡レモンプロジェクトは、成功する未来しかイメージできません!

ノッポさんご夫妻、ありがとうございました!


『ワーケーション』の実体験を通して


3日間の生活全体を通して、レナートトーキョーの5人にプラスして、2日目からはカメラマン組も2名合流し、計7名でワーケーションを体験しました。
休日に行ったということもあり、「ワーク」よりも「バケーション」の要素の方が色濃くでてしまったことは否めませんが…それでも『チームで動く』というアクションの中で、様々なモノが見えました。

初日は、到着してすぐメンバーのうち3名がクライアント様とオンラインMTGのお約束があったため、到着して一息ついてからお仕事に。
他2人は、かたやソファに寝転がり、もう1人は別室でのんびり。

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”ひとつ屋根の下”にいながら、たった1時間でもそれぞれがそれぞれの「時間」を過ごすことができました。
世に言う『ワーケーション』とは正にこのことかと、初日早々から実体験として感じることができました。

その後、関門エリアのあちこちに行って様々な体験をすることとなりましたが、各人がそのタイミング毎に自分の役割、何か役立てることはあるかと能動的に考えて動く、そんな場面の連続でした。

ワーケーションは、第三者(クライアント様等)とのスケジュール上の約束事以外、『時間』の縛りがありません。その反面、各々のアクションには”成果に対する責任”のみが及んできます。
これには絶対的に、「能動性のあるマインド」が必須です。
(例えば、”稼働開始時間には働きだすけど、ダラダラと自分の都合だけで時を過ごし、大した成果も出さず退勤時間にそのまま業務終了するような人”には、完全に不向きです。)

幸い、レナートトーキョーのメンバーもカメラマンの2人も、”能動性の塊”のような人々なので、”役割を瞬時に感じ取ってすぐ動く”という「チームで動くワーケーションの理想形」に近かったのではないかと思います。


『ワーケーション』を経て、チームはどう変わるか


今回、「チームで『ワーケーション』を体験する」という希少な経験をしました。
生活を共にすることで『人』が見えてきます。

ただの旅行であればいいですが、『仕事』という責務を背負いながら寝食も共にするというのは、『我(個人意思)』をバランス良く提示しながら過ごすことも重要です。
上記では”能動性”を謳いましたが、これに”遠慮”が混ざるとうまくいかず、また、”配慮”がなければチームのバランスは崩れます。

そういった意味で、チーム内において”強い上下関係”(”昭和な企業体質”)などがあると、少々の弊害になるかと思います。
上の人間が命令形でものを言ったり、下の人間が萎縮しながら行動するようなことがあれば、「チームで『ワーケーション』」は、真価を発揮しないでしょう。

様々な人間の能力値や関係性によって『チーム』は形成されます。
意思決定方法やその責任範囲など、ある程度の『バランス』があることによって『チーム』は成り立ちます。
”上下関係のないフラットな職場”が絶対的に正しいとは考えていませんが、個々人の能力や特性、個性を互いに理解し合って活かし合うことが、この先の「令和の時代を牽引する『チーム』」になっていくと思います。

この3日間は、各メンバーに関して「個々人の能力や特性、個性を知る」絶好の機会となりました。
普段から仕事を共にしている仲間たち故に、その「知ったこと」をうまく言語化できないのですが、確実に得るものがあったのは事実で、それらを踏まえてこの先このチームで仕事をしていくことにワクワク感が湧き上がってきています。

これは個人的な考えではありますが、仕事は「何をやって成すか」よりも『誰とやって成すか』の方が、仕事の面白みが乗算的に膨らむモノと考えています。
レナートトーキョーのメンバーでこの体験をしたのは「正解」であり「成功」だったと思います。

メンバー同士がお互いをどう活かし合うかが、今後の課題。
「活かす」には、まず、「知ること」が必要。
「知ること」ができたから、あとは「活かす」だけ。

この経験をできた我々のチームは、確実に強くなる。

この『生活』は、『知らない地域で知らない"自分と仲間"を知る生活。』となりました。

reynate_修正済み


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