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Death:死

死は、誰もに訪れる。死なない人は、誰一人としていないのである。
単純な話ではあるけれど、これこそが最大の問題と言ってもいいかもしれない。

それゆえに、もっとも平等な機会でもある。

しかし、その誰にも訪れる「死」を正面から意識する人は少なく、かつ、意識する時間も多くはない。中世のヨーロッパでmemento mori「死を思いだせ」がある種の標語であったことは、まさしく忘れるべきではない。

また、「死」とは「有限性」(終わりがあるということだ)ということでもある。それに対し、どう立ち向かうか、肯定的に、否定的に、さまざまな向き合い方があるだろう。

また、永遠の、長期の、短期の、という言い方もできる。

短期であるなら、私たちは「夜寝る」ということを行う。これはまさに「短期の死」と言えなくもない。朝起きるとこで、新しい生を迎えるのだ。

死ぬことを意識することで、より良い人生を送ることができるとは、多くの賢人がいうことであるけれど、それを意識できる人は多くはない。そのことをわざわざ意識させるために、このカードはあるのではなかろうか。

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