四月一日　零

怪談好きの創作垢。アイコンは千慈緒仁花（@chizio_nica）様に作って頂きました。

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【禍話リライト】おままごと

うちの花子さんっていうのは規定の場所に出てきて、ノックして花子さんって言うと、何して遊ぶ？って言われるんだよーー。 皆さんの通っていた中学校に七不思議みたいなものがあっただろうか。 七不思議には、校庭にある像が動く、モナリザの絵画が動くなど、様々なものがある。 その中でも私が通っていた学校では、花子さんがでるみたいなものがあって、当時所属していた新聞部で夏の企画に取りあげることになった。 「うちの花子さんっていうのは規定の場所に出てきて、ノックして花子さんって言うと、

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    • 【禍話リライト】家姫様

      昔はな神様仏様だとか幽霊やお化けだとか、そういうものが今よりずっと身近だった。俺たち年寄りの常套句のように思われるけど。これは本当でねーー。 私がかつて住んでいた村では、奇妙な祭事が行われていた。 今思うと、一種の民間信仰に近いものだったのだろう。 信仰の対象であるそれは、家姫様と呼ばれ、村人達から敬われ祀られていた。 とはいえ、正式なお社や寺に祀られていたわけではない。 それは、山に向かう途中、背景に濃い緑を背負って孤立するようにあった。 貧しい集落から少し離れ

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      • 【禍話リライト】憑いてくる禁句

        こっくりさん、 　　　　　　こっくりさん 　　　〝どうぞこちらへ、お越しください〟 知り合いのKさんが通っていた中学校では、不思議な校則があったという。 【コックリさんに、〝天気に関すること〟意外尋ねてはいけない】 コックリさんは降霊術の一種で、【途中で十円玉から指を離してはいけない】とか【一人で行ってはいけない】とか様々なルールが存在していることは聞いたことはあるが、天気以外尋ねてはいけない、などといったことは聞いたことがない。 そもそも、なぜコックリさん自体を

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        • 【禍話リライト】巣食う旅館

          これは数年前、今は別れた彼氏と泊まった旅館で体験した話だ。 当時、二人で旅行に出掛けた際、彼氏が自腹でかなり高めの旅館を取ってくれた。 どれくらい高いかって言うと、わざわざ女将が玄関先に出てきて 「ようこそ、いらっしゃいませ」 って、もてなしてくれるくらいだから相当高いと思う。 夜になって就寝する時、 「お金凄く高そうだけど、大丈夫？」 「ああ、ポイントとか溜まってるから平気だよ。」 「ホント？よかった……。にしても、ここ飾りとかも凄いね。」 なんて、他愛の

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        【禍話リライト】おままごと

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          【禍話リライト】ドールハウスのあるキャンプ場

          久しぶりに高校時代の先輩から連絡があって、一緒に飲みに行くことになった。 先輩には当時、僕が文芸部に所属していたときに世話になった。 面倒みの良い先輩で文章を書くのが上手く、よく私の書いた作品を添削してくれたりなんかもしてくれていた。 久しぶりの再会で心配だったが、互いに学生時代の思い出話に花を咲かせたり、近況などを報告しあって場が白けることはなかった。 どうやら聞くところによると、先輩は今、出版会社に勤めているらしい。 「そうそう、俺が担当してるやつでさ。時期も時

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