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私もこの中のひとり

休日、「コンビニ人間」読了。
約160pageで、書き綴られた当小説の舞台は、コンビニ。
登場人物たちの設定が、こういう人いるよね、とか、私のことかも、とか、考えながら、読み込み、物語に入り込んでしまうことができた。
単純なコンビニの人間関係を描いていないところがポイント。

「必要なこと以外の言葉はしゃべらず、自分から行動しないようになった私を見て、大人はほっとしたようだ。」
「どうすれば、『治る』のかしら」
「上手に「人間」ができているんだと、と安堵する」
「自分がいなくなった場所もあっという間に補完され、コンビニは明日からも同じように回転していくんだろうなと思う。」
「コンビニの声が聞こえるんです」

このような表現以外も独特な表現があった。
その束ねられた言葉から
いろいろな側面を考えさせられた物語。
楽しめた小説である。

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