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その努力は、無駄な骨折り?~エピクテトス『語録』~

ある人が本をよく読み、よく書くと聞いても、
それだけでその人を勤勉とよぶことはできない。
その人が一体何のために頑張っているのか、
それが分からなければ、勤勉かどうか判断しようがない。
もしもその人が、自分の魂の声に応じて努力し、
自然の理に従って生きようとしているならば、
勤勉と呼んでいいだろう

エピクテトス『語録』
ライアン・ホリデイ『ストア派哲学入門』

アヴァロン「最初に思い浮かぶのは、ストア哲学は結果主義ではなくプロセス主義ということだ。
ただし、厳しめのプロセス主義だ。
漫然と努力をすればよいわけではなく、
明確な意思と自然の理、つまり人間として理性に従った行動を行わなければいけない」
トランブル「えてして、受動的に行動する人は『勤勉』ではないことが多い。
周りがやっているから、これが良いと聞いたから。
これらのような受け身の姿勢では、自分の意志が薄れていく。
『なぜ』自分はこれを行うのか?常に自分に問い続けなければいけない」
アヴァロン「最近は明確な答えを他者に求めるものが多いと聞く。
人に自分の道を示してもらったとして、その先が崖でもよいのだろうか。
自ら目指すべき方向を決めて、右往左往しながら、慎重に前を確かめて
歩を進めていく。
自らの人生を自らの意志で切り開くとはこういうことではなかろうか」

ヘンリー「アヴァロン様、トランブル様、お部屋の準備ができました。
どうぞお部屋にお入りください」


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