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ごめんね峰子さん

占いを信じない。
悩みは人に頼らず自分で解決する。

そうやって生きてきた30歳が、人生で初めてセラピーを受けてみた。

峰子さんとの初対面

セラピーの名は「アクティブ・カラーセラピー」。担当してくれたのは、アクティブ・カラーセラピーの開発者である吉原峰子さん(以下、峰子さん)だ。

峰子さんとはじめて会ったのは2024年の4月下旬。佐藤友美さん(以下、さとゆみさん)が主宰する「さとゆみビジネスライティングゼミ(以下、さとゆみゼミ)」の卒業生による九州同窓会だった。峰子さんは3期、ぼくは4期の卒業生だ。

さとゆみさんの著書『本を出したい』には峰子さんのエピソードが出てくる。名前と簡単な経歴は一方的に知っていた。

峰子さんの第一印象は「こんなすてきな笑顔の方が福岡にいるのか」だった。福岡県民としてなんだか誇らしい。後から年齢を聞いて、また驚いた。

ほかのゼミ生がその場でアクティブ・カラーセラピーについて熱心に聞いている。会話の輪に入れてもらうと「りゅうさん(ぼくのゼミネーム)もセラピーを受けてみたらどうですか」とゼミ生に誘われた。

占いやコーチングの類いは避け続けてきた。おそらく、これまでであればなにか理由をつけてやんわり断っていただろう。

しかしそのときばかりは「お願いします」とすぐ答えた。

なぜ即答したのか、明確な理由はわからない。とくに悩みがあったわけでもない。ただ、峰子さんには「峰子さんのセラピーだったら受けてみたい」と思わせるオーラがあった。

数日後、峰子さんとセラピーの日時を調整する。具体的な内容はほとんど聞かなかった。どのようなセラピーなんだろう。

「アクティブ・カラーセラピー」だから、色を使ったセラピーなのは想像できる。だが「黄色を選んだあなたには金運の神が」なんて言われたら、少し困る。なんせ30年間、占いをまったく信じてこなかった人間だ。

たとえ峰子さんに導かれたとしても、共感はあまりできないだろう。期待と少々の不安を抱え、セラピー当日を迎えた。

いざ、アクティブ・カラーセラピー

ZoomのURLをクリックすると、同窓会のときと変わらない、すてきな笑顔の峰子さんが待っていた。真っ赤な生地に大量の白文字が刻印されたジャケットを羽織っている。こんなおしゃれなジャケット、どこで売っているんだろう。着こなせる峰子さん、さすがです。

セラピー受講のお作法を習う。
「わたしの質問に、直感で答えてください。メモは取らなくて大丈夫です」
承知しました。流れに身を任せてみよう。

峰子さんは質問をはじめた。
なるべく時間をかけずに、直感で答える。
峰子さんは質問を重ねる。
これも、直感で打ち返す。

振り返ると、回答には、どのような人生を送ってきたかが、にじみ出ていたように感じる。たとえば、これまで関わってくれた人たちの名前が数多く出てきた。

前職の上司や、ライターの師匠(と勝手に思っている)さとゆみさん、会社員時代の自分の名前もある。会社員のころはもっと短気で、いつもイライラした人間だった。いかに性格が悪かったか思い出して、苦笑いする。

セラピーが進むにつれ、ぼくは不思議な気分になっていた。「あなたが選んだ色にはこんな意味が」といった話がまったく出てこない。

峰子さんは決めつけない。
誘導しない。
限定しない。
ただ、質問を重ねるだけだ。
神様からのお導きを授ける人ではなかった。

セラピーが終わる。あっという間に感じた。仕事をするうえで大切にしている考え方や理想の生き方など、言語化してこなかった自分の内側が一気にあぶり出された。そういえば、フリーランスを目指した根っこの理由を、忘れかけていた気がする。働き方を変えた理由を思い出させてくれた。

最後に峰子さんは、ペンを持つよう促した。
「セラピーの結果を踏まえて、次に達成するべき行動目標を紙に書いてください。書けたら、いつも見える場所に必ず掲示しておくこと。目標が明確になれば、行動が変わりますよ」

アクティブカラーセラピーを受けた、その後


「2週間後までに、〇〇に携わる人に会って話を聞く」
アクティブ・カラーセラピーの最後に立てた目標には、そう書いた。なんのツテもないが、理想の生き方を手に入れるために1番必要な行動だと感じたからだ。

目標を達成する手段として、周囲の人に「最近〇〇に興味があるんです」とそれとなくアピールをはじめた。飲み会で会った友人、行きつけの定食屋の大将など、話の流れで自分がやりたいことを滑り込ませる。

知人に目標を宣言するのはなんだか恥ずかしい。恥ずかしがっている場合ではないのだが、やっぱり恥ずかしい。Xで大々的に「お話ししましょう」とポストするか悩んだが、勇気が足りず断念した。

だがこれだけでいいのだろうか。言われたとおり、目標を書いた紙を掲示してはいるが、果たして意味はあるのだろうか。

目標達成の瞬間は、意外なタイミングでやってきた。セラピーから10日後、行きつけの定食屋に入ると、大将が「あそこの席の常連さん、この前言ってた〇〇を仕事にしているそうだよ」と教えてくれた。え、ほんとうですか?

大将はぼくの話を覚えていてくれたらしい。どこでご縁がつながるかわからないなと、ここまで感じたのははじめてだ。

そして「あそこの席の常連さん」は「大将から聞きましたよ」とわざわざ話しかけてくれた。おかげで小一時間、即席の情報交換会をさせてもらった。惜しげもなく披露してもらったのは、インターネットで調べても手に入らない情報ばかりだ。

さとゆみゼミの同窓会で、セラピーを受けると言わなかったら。
峰子さんのセラピーを受けないまま過ごしていたら。
立てた目標に沿って、恥を忍んで周囲に宣言しなかったら。

きっと、たどり着けなかった。

ごめんね峰子さん。
占いの講座かもしれないなんて疑って。
峰子さんが開発したセラピーは、ぼくの人生を、少し、でも確実に、前へと動かしてくれました。
次もまた、よろしくお願いします。

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アクティブ・カラーセラピーの詳細はこちら↓

https://www.active-colortherapy.com/

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