【日記】サイクル破砕 2023.11.18

昨夜はかなり早めに寝た。その甲斐あって朝7時に起床した。シャワーを浴びて、今日は遅番だからゆっくりしようと思ったら諸用で直ぐに家を出なくてはならなくなり、腹立ち紛れに着替えて家を出た。完璧な起床がもたらす緩やかな時間は見事打ち砕かれた。


知らないジュースを買う。無印良品こそ最も崇高なブランドであるという教育を受けた僕はそのシンプルなデザインに少し抵抗を覚えながらも、他に良い飲料がなかったのでしぶしふレジに置く。袋から出してまじまじ見てみると、思いのほか色が濃い。シトラスミックスってなんなんだろう。飲んでみる。よく分からない。ドデカミンやオロナミンCをドデカミンやオロナミンCたらしめる重要な背骨みたいなものを抜き取ったような味とでも表現すべきだろうか。正直、悪くないと思ってしまった。朝は味や炭酸が強すぎるとしんどいが、これならよさそうだ。

あと、やっぱりそういう教育を受けてきたから、灰色のシンプルなデザインを、良いと思ってしまう。屈してしまう。サイケデリックな飲料や、目のチカチカする配色のパーカーなどを着たいと思いながらも、結局襟付きのシャツに勝てない。僕は凡庸な男だ。


車から降りて職場に向かおうとしたところ、ワイヤレスイヤホンから流れるありスパがノイズ混じりになり、やがて途切れてしまった。どうしたのかと思い、ポケットを探ったところで、車内にスマホを置いてきたのだと気づく。

職場で電話を借りて母に電話をする。僕は雨天の際は母に送迎してもらっている。これは恥ずかしいことかもしれないけど、僕は自動車を運転する気が依然としてない。僕は100回くらい免許はとっても運転しないと言ってきた。職場でもそう説明したのに「どうせなら乗りなよ」と言ってくる。やかましい。僕は絶対殺すんだよ。人を。お前を轢くぞ。スマホを車から取って職場に戻る。僕は制服であるエプロンを着る。そもそも自動車の法定速度は破ることが前提みたいな社会に嫌悪感があって、利便性のために犠牲にするものがあまりに多いし、その犠牲というものがあまりに直接的で大きすぎるのが怖い。それからリュックを肩にかける。免許を取るのを渋った時も「誰でも取れるから」と言われたけど、むしろ誰でも取れるからこそ嫌で、とんでもなく不注意な人間や倫理に欠ける人間や古い思考、古い身体の人間が自動車という鉄の塊の操縦士となれてしまうことが怖いし、その危険性のある人々の中に僕もまた含まれるからこそ嫌なのに、それを強制する田舎社会と田舎の家というのは本当に

「瀬戸くんなんでリュックかるってるの?」




え?



あ、僕リュックかるってます?







あ、ほんとだ。




はは



ちょっとマジでやばいっすね笑笑




なんでリュックを肩にかけたんだ。
意味がわからない。
ぼーっとしすぎだろ。
もう帰るのかよ。
エプロンの上からリュックをかるうシチュエーションないだろ。
馬鹿かよ。
健忘症?
え?
こわ。


キューライスの失われた朝食みたいな、変な状態になっていた。
スマホを忘れるというイレギュラーが自分のサイクルを害して、制服を着た上からリュックを肩にかけるという、意味不明の行動をしてしまった。

率直に言って、恥ずかしかったです。こういう時、見た人は爆笑してほしい。じゃないと、居た堪れないから。


「バカ用」と印字されていても差し支えない種類の弁当を、チンポストリームを聴きつつ食べる。


たまらないよ。キンタマショパン。


仕事中にぼーっとしてなにもしてなかったら怒られるので、誰よりも勤勉に本を運んでいる。本を運ぶのには頭を使う必要がないから。CDのデータ入力が今の仕事になってはいるし、それも楽なんだけど、どんどん返却本が溜まっていって、それが棚をいっぱいにするまで放置することができないのと、どのタイミングで運搬するのかというのがまるでわからないから、運んでいる。来たら逐一。正直しなくていいんだと思う。ある程度溜まったらでいいんだと思う。でもそう思ってやってたら職場来て一、二か月くらいのときに「周り見て動いて。返却本を運んで」という旨のことを言われたので、わからない。わからん。わからんから、無駄に動いています。仕事をしています感を出しています。

今度からは逐一運ぶのやめよう。だるいから。


FF13を不意にやりたくなったので配信でするかもしれません。しないかもしれません。わかりません。また。



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