ついに新型ipadプロが登場! でも惜しすぎる・・・
さて、10月末のアップル発表会で登場した、新型ipadpro。ぶっちゃけ発表会自体は見てないが、後で見たところ、かなり良くなっている模様。ほぼほぼ、事前のリークと同じだったが、特にペンシルはあまり情報が無かったため、その進化っぷりには驚かされた。
さて、そんな大幅進化したipadproだが、個人的には「まあ、まだいいかな・・・」といった感じである。その理由を述べていきたい。
1.メモリ少なすぎ問題
アップルの製品はいつもこれなのだ。メモリを極限まで少なくするのだが、いくらソフトとハードの共同開発で最適化されている&OS自体が軽い、と言っても、4Gは少なすぎるだろ! しかも容量1TBの製品だけメモリ6Gを積んでいるらしいが、1TのiPadなんて買うか?と言われれば、流石にそこまでの容量はいらないでしょう。アップルのやることはなぜかこういうよくわからんところで疑問が残るものが多い。iPad Proというのは、プロユース仕様なのだ。だったら、プロの重い作業に耐えられるようにメモリも十分なものを積んでおくべきだろう。そもそも、なぜかアップルはメモリを公表しないのだが、どういう理由なのか? 製品の性能を正確に伝えてくれないと、購入するのも気が引ける。最近では、ついにiPhoneの販売台数も公表しない方針で行くそうだ。なんでもかんでも隠してしまうんだね。まあ、ユーザーのプライバシーにも配慮しているから、そういう意味では首尾一貫しているんだろうけど、やっぱり企業なんだから、そこは公表すべきものは公表すべきででしょう。
ちょっと話が逸れたが、「今回もメモリ積んでねえんだろうな」と予想していたので、案の定だったと言えるだろう。いくらチップがA12Xバイオニックで最新のものだと言っても、メモリが4Gではその性能が十分に発揮できるとは言えないだろう。なぜかメモリについては、どこのレビューサイトでも問題にはしていないが、問題にすべきだと思う。最初にも述べたが、iPad Proはプロやクリエーターが使うのを想定したマシンである。だから高い値段で最高の性能を積んでいるわけで、そこでメモリは妥協というのが痛すぎる。
2.値段、また上がった?
値段はまたしても上昇した。いつものアップルである。今回は20万は超えるかと思ったが、画面の有機ELが実現しなかったせいか、一番高いモデルでも、かろうじて20万以下のお手頃価格(爆笑)となっております。我々アップルは、クリエーターの方々を心のそこから応援している企業でございます(一条の顔を思い浮かべて欲しい)。
本体は、まだそこまで上昇した感じはなかった(感覚麻痺)。しかし、ひどいのはペンシル、タイプカバーといった付属品である。
ペンシルは、今回初めてアップデートされた。詳しいことは、興味があれば他のサイトで見て欲しい。ただ、この進化は順当かつ実用的な進化で、確かにこっちも唸らされるものではあった。ただ、値段を見てさらにうなった。
初代ペンシルは1万円強である。
二代目ペンシル(今回出たやつ)は、なんと1万4500円である! ここに消費税がかかってくるので、一万5千円を超える。ペン一本で!!
さらにすごいのはタイプカバー。iPadを覆うカバーであると同時に、広げればキーボードにもなるという一品。あれば便利だが、そもそもそんな文字入力したいならモバイルノートPCでよくね?と思うのは俺だけではあるまい。とにかく、このタイプカバーの値段だが、2万近くする!!
皆さん、2万ですよ?!
しかもこのタイプカバー、今回から裏側も全面覆うようになったのだが、これのせいで300gくらいの重さに。せっかく軽量化したのに、それを相殺してあまりある重量・・・結局1kgを超えてしまう。だったらますますモバイルノートでええやん・・・
3.軽量化の代償としての機能削除・・・
新型iPad Proは、ベゼルレスになって軽量化した。とはいえ、それは機能を削除することで実現しており、結局それは当たり前のことでは?と思わざるをえない。
まずイヤホンジャックが廃止。これでiPadでエロ動画を見れなくなってしまう。一体何を考えているのだろう。アップルの人間はエロ動画も見ないのだろうか。
次にホームボタンが廃止。ホームボタンはどうせ使わない・・・と思いきや、このホームボタン(HB)は指紋認証機能も備えている。HBを押すだけで、一瞬で認証されて画面ロックが解除される。この認証時間はまさに爆速で、指紋認証があることすら認識させない。
さて、今回の新型は、指紋認証が消えて顔認証になったわけだが、こちらの方は指紋認証よりも速度が遅いようだ。さらに顔認証の精度も、指紋認証に劣ると言われている。まだまだ発展途上の認証方法であると言える。どうせなら、画面内指紋認証を装着すればよかったのだが、アップルの悪いクセでなんでも新しくしたがる。
HBを廃止した弊害として、画面したに白いバーが表示されることだろう。これはほとんど気にならないかもしれない。大半の人はそこまで気にしないと思う。しかし、個人的には気になった。「なんだ、この白いバー?」という感じである。そんなもん出すくらいなら、素直にHBつけとけばいいのでは・・・
さらに、今までのiPadでは、スクショを撮るときは「電源ボタン+HB、同時押し」だったのだが、これが電源ボタンと音量上げるボタンの同時押しとなった。ぶっちゃけ、押しづらいでしょう。動画見ながら、気軽にスクショを撮る・・・こんな地味なところでちょっとやりづらくなってしまう。
4.薄くなったけど、その薄さ必要?
新型になって、さらに薄くなった。その厚さ、わずか5.9ミリ! ちなみに旧型は6.9ミリ(新旧どっちも12.9インチの方で比較)。
これだけ薄くなれば、かばんの隙間にも入っちゃう!・・・・・なんてことあるかって話だよね。
7ミリが6ミリになったからと言って、いきなりすごい携帯性が上昇するわけでもないのである。重さに至っては50g程度軽くなったほど。「わぁ〜、50g軽いから持ち運ぶのが楽だわ〜〜!!」なんてなるわけないでしょう。
そして心配なのが、それだけ薄くして修理はどうなっているのか、というところ。薄くすればバッテリーも入らない。iPadは通常だとそこまで電力を食わないが、重い作業をすると当然電力消費も激しくなる。何回も言っている通り、iPad Proはプロユースなので、思い作業をバリバリこなせる、しかもいつでもどこでも、というコンセプトである。電力の問題も解決してほしいものだ。そして電力で思い出したのが、
5.ペンシルの電池はどうなったの・
ペンシルは地球上で最強のスライタスペンだが、一番の欠点は電池の減りが早いということだろう。これさえどうにかなれば・・・と思わずにはいられないが、アップルにどうにかする気は特にないようだ。
まとめ
個人的には、かなりの野心的なマシンである、今回の新型iPad Pro。それはよく伝わってきたし、これからの進化にまだまだ期待できる。
だが、買い換えよう、と思うほどではなかった。
「それってモバイルノートでよくね?」と思われているようでは、まだまだなのだ。ティム・クックは、発表会の冒頭で「ノートPCの92%を上回っている」と言っていたが、ノートPCを完全に駆逐するには至っていない。だが、アップルはこれからますますiPadに力を入れていくだろうし、これからの進化には期待できそうだと思わせるには十分な発表だったと言っておこう。