雨垂れ石を穿て

2021年になった。2020年の字面の美しさが好きだったのに、例年に比べて手書きする機会が少なかった。2021年は無事に書き慣れることができるのだろうか。あけましておめでとうございます。

「年の瀬感、ないなあ」と言いながら年を越したり、新年に延々と続く特番を観たり、"あけましておめでとう"の連絡振りに"あけましておめでとう"の連絡がきたり、無駄と言えば無駄なのだけどその無駄が好きだったりする。

じんわりと好きだった瞬間でいうと、この間テレンの松本から「暇だから電話した」という旨の電話が夜にあって、近場にいるなら会おうという話だったのだけど、圧倒的に千葉在住なので行けず。でも嬉しかったな。松本家で新年会をする約束を半ば強制的にしたので楽しみにしております。

そういえば去年の漢字は"密"だったけど、なんだか残念な選択だなと思った。あの1年を通じてその漢字をピックアップするのってどうなのだろうと。代替案は何言っても変な空気になりそうなので控えさせていただきます。じゃあ言うな。

去年は人生で最も悩み考えた1年だった。人と会う機会が少なかったから必然的にそのベクトルは自分自身に向いていた。晴れたもの、晴れなかったもの当然あるが、何を選ぶにせよその選択を正解にしたい。今年は人生最大級の変革の年だ。雨垂れの様な日々が石も不安も穿ちますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?