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BEFORE DAWNについて


2021年6月8日、僕が9年間所属していたロックバンドHalo at 四畳半が活動を休止した。最後のワンマンライブには"Good night,Good youth"という名前を付けた。このバンドは僕の青春そのものだった。

活動休止を発表したのは今年の頭1月13日。だけど活動休止自体が確定的となったのは昨年の11月頃。あの日から僕の心の中はずっと深い深い夜の中にいるみたいだった。活動中に何度か「この先を見据えて今は前向きでいます」と発言したと思うが、あれは半分本当で半分嘘だった。先のことを画策して一時的には前を見れていたが、それよりも圧倒的に何も手に付かない時間の方が多かった。

それは当然最後のワンマンライブが終わったとて晴れることはなかった。何をするにもふとした瞬間に夜の底から手が伸びてきて、その中に引き込まれるような気分に陥った。

もうずっと僕の人生はこのまま夜の中にいることになるんじゃないかとすら思った。命を絶とうなんてことは全く思わなかったけど、でも生きてる意味が無いとは何度も思った。

だから必死になって生きる意味を探した。何かに必死になっている間も朝が来ることはなかったが、夜のことを忘れることはできた。何度も何度も考えては消して考えては消して、結局残ったのは歌を歌うことだった。

僕の中にある夜は本物の夜じゃない。だからいくら待てど暮らせど自動的に朝は来ない。来るとしてもそれは何年も先になりそうな、気の遠くなる話だ。

だから自らの手で朝に向かおうと決意した。前置きが大変長くなったが、兎にも角にも歌うことにした。

"BEFORE DAWN"は夜明け前を意味する。弾き語りツアーの前にこんなことを言うのも間違っているのかもしれないが僕は弾き語りシンガーになるつもりはさらさらない。それはそうだ。ハロのせいで僕は音が重なる喜びを知ってしまったのだから。

だからこれは夜明け前のツアーだ。長い長い夜を終えるための、僕にとって訣別のツアーだ。どうせ夜明けを迎えるなら僕はあなたと迎えたいから、というかあなたがいてはじめて明ける夜だから、まず一歩、一緒に歩いて欲しいと思っています。

佐倉、名古屋、仙台、札幌、新潟、大阪、東京。あなたの住んでる街がこの中には無いかもしれない。もっと行きたい場所が正直沢山あった。今回はほぼすべてを自分で計画して、実行するツアーで、そのせいで起こる様々な問題で行けなかった場所が沢山ある。それは本当にごめん。各地の関係者の皆さんも「なんだよ来ないのかよ」と思われた方が沢山いると思います。本当にすみません。

ただ、これは夜明けを迎えるためのツアーで、ここですべてが終わるのではなく、すべてが始まる"その直前"のツアーだということはお伝えしておきたいです。また必ず直接会いに行きます。


初日佐倉とファイナル渋谷、仙台の夜公演はワンマンライブで、佐倉と渋谷は配信もやります。遠方の方にも是非見届けていただきたいです。それ以外の箇所はゲストを呼んだツーマンをする予定でいます。僕が一番好きな共演形式で、大切な人達を呼びます。(これも確定した箇所もあれば交渉が難航している箇所もあって急遽ワンマンになる可能性が捨てきれないけど許して)

それと、皆が気にしていそうなところで言うと"このツアーでHalo at 四畳半の楽曲は歌われるのか"という疑問があると思うけど、これに関しては普通に歌います。僕らが信じてきた音楽を楽曲を封印する必要性が全くないからね。

あと地味に不安なのが完全単独で殴り込むツアーなので物販も僕が立ちます。グッズも種類は少ないものの素敵なものが出来ているので発表をお待ちください。ご時世的に沢山お話するのは難しいと思うけど、直接会えるのを楽しみにしています。

各種チケットの発売は初日佐倉公演のみ本日発売開始、他公演は9日(金)の18:00開始、いずれも先着順です。各会場座席有りで現在の規定に沿って制限された席数なのでお早めにお買い求めください。

それではとんでもなく長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとう。BEFORE DAWNでまたお会いしましょう。

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