苦悩の裏


近頃様々な事が目まぐるしく起こる。それは活動休止に起因するものが殆どなのだが、それに対して心が全く追いついていないように感じる。深く考える事を拒んでいるように感じるのだ。

だから裏を返せば僕自身はすこぶる元気で、僕を取り囲む環境だけが早送りの様に目の前を通り過ぎていく。人生とはそういうものなのか、とも思うことはあるけれど、そういうものだと思った瞬間に本当にそういうものになる気がしてそれすらも拒み続けている。

どのライブハウスもそうなのだけど、とくに"Sound Stream sakura"と"TSUTAYA O-Crest"の2つはアマチュアの頃からお世話になったライブハウスで、人付き合いが下手くそな僕でもそれぞれの店長とサシでも普通に話せるほど通い、ライブし、話した。書いていて思ったけれど、どちらも僕らの活動中に名前が変わったライブハウスでもあるね。

それぞれのライブハウスで活休前最後のライブをする時に、どちらもしばらく出演することができなくなると頭で理解はしているものの、ライブを終えても実感がないままだった。それは受け入れるのを拒んでいるというよりも、それだけこの場所で歌う事が、いい意味で当たり前のことになっていたんだなとも思う。

そして活動休止ラストワンマンが延期になった。これに関してはすごく複雑な気持ちだ。何より5/9に予定を空けてくれていたスタッフ含めた皆に申し訳がないし、延期日程が出ても100%全員がまた来れる可能性はかなり低いだろうから、それを思うと心が痛む。(逆に延期によって来れるようになる人もいると思うのだけれど)

ただ間違いのないことがあるとすれば、開催自体を中止にする気はないし、最後のライブを無観客で行うことも僕らの中では絶対無しとしているから、そこだけは安心して欲しい。国や会社からNGが出ない限りは有観客で開催する。

こうやって言葉にしていたら、活動休止とコロナウィルスの蔓延が重なることで社会的にも個人的にも今までの常識が吹き飛んで、それはまあ追いつかなくもなるだろうという気もしてきたので、焦ることなく少しずつ噛み砕いて心に留めるなり、音楽にするなり、していこうと思う。

絶命するわけじゃあるまいし、幸い頼れる人たちが沢山いてくれるから、頼って、いつか頼られるように生きていこう。こうして思い悩むのも大切な事の裏返しなのだから。

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