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Valve Indexに3年ちょっとお世話になったユーザの知恵袋

はじめに

発売日に予約購入したValve Indexがついにお亡くなりになりそうな気配が出てきたので、3年間のうちにあったことを書き残しておこうと思ったので、筆を執りました。

購入しようかなと考えている人や現在使っている人の参考になれば幸いです。

あくまで経験談なので、役に立つかどうかは分かりませんので、自己責任でお願いします。

現在の症状

現在は一時期改善していたゴマ粒状のカラフルなノイズが復活し、頭を動かしていないタイミングでも時折暗転する(待ってると数秒で復帰するが、その間音声と動きが止まるらしい)という症状が出ています。

色々調べた結果、流石にもう無理そうという結論が私の中で出ています。

まぁノイズは大したことないのですが、暗転がだいぶしんどいので、乗り換えようかと思っています。……予備のValve Indexに!

どうして3年も持ったのか分析してみる

よくValve Indexは断線しやすいという話がありますが、当方2年に渡りVR睡眠をし、VR睡眠をしなくなった後にも、週に1〜2回程度ダンスをするのを1年間続けるというかなり過酷な使い方をしましたが、無事今まで生き残っていました。

おそらくValve Indexに乗り換えてからの総プレイ時間は約7000時間以上だと思います。
これについて、何故生き残っていたのかを分析してみようと思います。

とはいえ、主な理由はたった2つだと思います。
①空中から吊っている
②後ろのケーブルを通すところを早期に切断している

まず①の空中から吊っていることについてですが、現在Amazonでも買うことが出来る天井に貼り付けるタイプのケーブルを使っています。
……なんか値段高くなってる気がしますね?まぁいいのですが。

これ系のケーブルはがっちりその場に固定するのではなく、うっかりケーブルを引っ張ってしまった時に伸びてくれるような設計になっています。

また、HMDに近い側に集中的に吊り下げケーブルを配置しています。これによって一番最寄りの吊り下げケーブル部に負荷が集中しないようにするという作戦です。これが効果があったかどうかは分かりません。

ただ、吊り下げケーブルを使うことで直接踏んづけてしまったりすることが無かったのは良かったのかなと思っています。

②の後ろのケーブルを通すところを早期に切断しているについてですが、VR睡眠に邪魔だったので即座に画像のケーブルを押さえてる部分を切断しました。これが結果的に良かったのかなと思っています。

実際ツイッターなどで見かけるのは、この部分をコルゲートチューブで保護するというTipsを見かけます。ここはやはり断線しやすいようです。


ですが、私のように吊り下げタイプにしている方は、ただ切断するだけでも結構持つかもしれません。

現在の症状についての分析

まずは症状についてですが、赤や緑の粒状のノイズが常に出てきていて、特に引っ張ってる状態とかじゃなくても突然ブラックアウトします。ブラックアウトしている間は動きが止まっていて、音声等も途切れているようです。

『Valve Index ブラックアウト』で検索すると次のようなツイートが見つかります。

こちらのツイートのノイズ症状は私と異なっていましたが、このツイートを参考にDisplayPort TrainingをMODE Bにしたところ、改善しました。

が、こちらを試してから約3~4か月後の今、また再発してきたためふと気になり、DisplayPort Trainingが何をしているのかについて、調べてみました。

するとなかなか面白いことが書かれていました。下記フォーラムに書かれていたことを鵜吞みにすると、以下の通りです。
①DisplayPortにはGPUからDisplayに流す最小電圧を決定するトレーニングシーケンスが存在する
②疲労によってケーブル内のより糸の一部が切れても、残りの糸で情報送信ができるが、切れた糸が余計な抵抗になるので、より強い電圧を送る必要がある。
③一般的には電圧を増やすとビットエラーにより画面にキラメキが発生するが、Valveはそれが発生しない、より積極的に電圧を送るトレーニングモードを提供している
④しかしながら、疲労によって生じたより糸の損傷が原因だった場合、電圧を上げたことによって壊れていくので、延命処置にしかならない。ケーブルは数日~数週間のうちに完全に故障する。
⑤稀にケーブルに最初から問題がある場合(疲労由来の故障ではない場合)、長い間無事に機能するケースもある。


と、一通りの内容を読んだあたりで納得した感じがありました。
私のValve Indexはケーブル疲労によって、ノイズとブラックアウトが発生していたところを、DisplayPort Trainingの変更によって延命していたが、さすがにもう寿命が来てしまった……ということなのでしょう。

しかしながら、GPUからディスプレイへの送電ということを考えると、もうちょっと試せることがあることに気が付いたので、以下を試してみようかなと思っています。
①ケーブル類の清掃(特にHMDへの差込口)
②GPUのDisplayPort口の清掃・差し替え
③吊り下げポイントの変更
④GPU自体の清掃、配線チェック
⑤リンクボックス関係の清掃、チェック

多分駄目だと思いますが、結果はここに追記しようと思っています。

結果:検証中に完全にお亡くなりになってしまいました、RIP….

Valve IndexでVR睡眠するときの私流のコツ

興味なければ次の項まで読み飛ばしてください。
私なりのValve IndexでのVR睡眠のやり方を書いてみました。

あまりにあんまりな絵で申し訳ないのですが、簡単な絵を描くとこんな感じです。

赤:枕、青:クッション的なものであればなんでも

後ろの長さ調節用の突起が非常に邪魔なので、キャップを外して、少しでも突起の厚みを減らしておきます。キャップを外しても突起部分に爪をひっかける形で回せるので特に困りません。

図の青のように何か高さ調節用のものを枕とベッドの間に挟んでおきます。これに寄りかかるように斜め上を向いて寝ると、後ろの突起が気にならずに快適に寝れます。ジェル状のクッションを突起部分に敷いておくとなお良かった覚えがあります。

またこの寝方をするとHMDの重量を枕に分散できるので、最大限HMDの締め付けを緩めても大丈夫です。

また頭上のテープ部分は良く寝ぐせになるのでV睡VRChatterを困らせがちですが、枕に重量がかかるのでテープを最大限緩めて寝ても大丈夫です。寝ぐせが付きません。

私はそれに加えて、下側を傾けて、頬っぺたのところは接触しないようにして、前髪のあたりにだけHMDがくっつくようにして寝ます。これで顔に圧迫感を感じずに寝られます。

このように傾けます

この寝方のデメリットとしては首の向きが斜め上に傾きやすくなる癖がつくかもしれませんが、まぁそれくらいです。
左右の伸びる部分は結構頑丈な気がしていて、ひび等はいまだに入っていませんが、心配な人は頭を傾ける側を保護してあげるといいかもしれません。

真ん中にくぼみのある枕を使ってみたこともあるのですが、既にこの寝方に慣れてしまっていたせいか微妙でした。最大限締め付けを緩めて、顔への圧力を無くした状態で寝れるのは非常に良いです。

あとはHMD固有の現象か分からないのですが、OVR advanced settingsだと知らない間にアバターが立っていたりするので、自分はいまだにPlaySpaceMoverを手放せずにいます。修正パッチを当てると未だに使えたりします。古いのでセキュリティとかの面がヤバそうなのでお勧めはしません。
(トラッキングが一瞬外れたときに、デフォルトの位置に戻っちゃっているのかなという推測を立てていますが謎です……今はもう直ってたりするのだろうか?)

その他のノウハウ等

初手コントローラーのバインドを変更する

おすすめ。初期設定だとスティック押し込みが使われるゲームがありますが、めちゃめちゃ壊れやすいので変更しましょう。あとグリップが初期設定だと反応しにくいので、これも変えておくとなお良し。検索するとすぐ出てくるので、設定内容については割愛。

ヘッドセッド未検出

リンクボックスから電源に繋がっている線を一瞬抜いて、繋ぎ直すとほとんどの場合は直ります。

これを抜き差しする

重大なエラー

これはもはやSteamVRのノウハウかもしれませんが、タスクマネージャーを起動し、プロセス一覧からVR Serverを一度落としてからSteamVRを立ち上げると直ることがあります。

右クリックして[タスクの終了]

コントローラーがトラッキングしない

寒いとトラッキングしないです。不思議ですね。
手でしばらく温めながら、コントローラーの電源を付けたり消したり繰り返しているとその内トラッキングします。

調整用のクッションを常に使用する

オススメです。HMDに一緒についてくるやつです。

本来は顔の小さい人向けの調整クッションなのですが、後頭部の付け心地が非常によく、VR睡眠時とか凄く快適なので、常に付けておくのが良いと思います。代わりにほとんどの場合ゴーグルの長さをほとんど限界まで伸ばし続けることになりますが、付け心地には代えられません。
悲しいことに初期ロットと形状が違い、素材も違うのか固めの着用感になってました……別の買ったほうが良いかも……

フェイスカバー

VR Cover社のやつをずっと使ってます。非常に良い。
掃除は定期的にアルコールティッシュで除菌してあげてる感じです。
アルコールに弱い人は非アルコールの除菌ティッシュを使うといいかも。

眼鏡

特に困るようなこともないのでヴァーサタイルをずっと使い続けています。

重たいときの対処法

解像度を半分にしたりしています。結構強いPCなはずなのですが、100%でもしんどい時があります。仕方ないので素直に解像度を下げると落ち着きます。

HMDのヘッドフォン

音質は悪くなかったような気がしますが、VR睡眠に邪魔なので外しています。音漏れしますし。
特殊なねじではありますが、普通に取り外しできます。代わりにPCからHMDのケーブルと一緒にイヤホン用のケーブルを延長して、イヤホンでプレイしています。個人的にはこのスタイルが一番好きです。

HMDのマイク

Valve Indexが非常に良いとされているのはこのマイクの品質が非常に良いことですね。これについてはそのまま使っています。文句なし、最高です。

Quest2との併用

基本的に共存できる気配あります。他のHTC製HMDだとリンクボックスがポートを食べあうので非常にめんどくさいですが、Quest2はそこらへんシンプルなので良いですね。自分は特に困った覚えはないです。

前面のカバー

お洒落ではあるのですが、排熱の邪魔なので外しましょう

おわりに

自分は初代VIVE / Valve Index / Quest 1・2 / VIVE Pro 2と持っていますが、初代VIVEからIndexに乗り換えてからはほとんどIndexで過ごしています。VIVEから乗り換えた時に有機EL(VIVE)から液晶(Index)になったので、若干の発色の違和感は感じましたが慣れてしまえばどうということはないです。

かなりカスタマイズして自分好みにしているところはあるのですが、やはり慣れの部分かなと思います。流石に3年間も使ってるとね……。

乗り換えたい気持ちもあるのですが、着け心地のことを考えるとなかなか他のHMDには手が伸びないですね。

完全上位互換のValve Index 2、無限にお待ちしております。

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