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VRChat初心者に伝えたい、情報を得る時の基本的で大事なこと

『VRChat 初心者』で調べると、「おすすめのワールド」とか「基本的な操作や設定」に関する話が沢山出てきます。

もちろん最初はそれで大丈夫なのですが、そこからアバター改変・製作やワールド制作等をやろうとすると、自分で情報を集める必要が出てきます。

ただ、ここで上手く情報を集められずに挫折してやめてしまったり、苦労している人が一定数いるように感じています。

今回の記事は、そういう人向けの基本的な話を載せました。
では具体的な内容に入っていきます。

情報を得る時の基本的で大事なこと

では、一番基本的で大事なことを書きます。

VRChatに関する情報を得る時は、
それがいつ頃発信された情報かをちゃんと確認しましょう。
そして100%その情報が正しいと思ってはいけません(疑いましょう)

上の三行を見て、当たり前だなと思って、理由をきちんと説明できる人は、この文章を読まなくても大丈夫かもしれません。

ちなみにこの記事は2022/05/16、Unityのバージョンは2019.4.31です。

では順番に理由を書いていきます。
まず、なぜ『いつ頃発信された情報かをちゃんと確認』する必要があるかというと、VRChatの情報には鮮度があるからです。

VRChatのSteamでの最初のリリースは2017年2月1日。
この記事の時点で、なんと5年とちょっと経っていることになります。

VRChatのアップデート(更新)は細かく行われており、そのアップデート内容は大きいものから小さいものまで様々です。

なぜ細かいアップデートが必要なのか?
それはVRChatのコンテンツがUnityというゲームエンジンをもとにしているからです。

実はUnityのバージョンごとにサポート期間が決まっており、定期的にUnityのバージョンを上げないとサポートしてもらえなくなるという事情があります。
なので、VRChatは定期的にUnityのバージョンを上げるために、大規模なアップデートをしています。

この大規模アップデートの前後では、元となっているUnityのバージョンが変わるので、自然とVRChatの常識も変わります。

また、この大規模アップデートとは別で、VRChat独自の機能の更新も行われています(この記事を書いている辺りで、最近といえばPhysBoneやOSCなどですね)

加えて、Cannyというユーザーの要望・不具合報告サイトを元にしたアップデートがあります。これにより、以前はこうだった……というものが、修正・改善されて、情報が過去のものになってしまうこともあります。

ここまでである程度分かっていただけたと思うのですが、この細かい大小のアップデートによって、VRChatは変化し続けています。
なので、出来る限り最新の情報を探す必要があります。
この最新の情報を探す方法については、私がやっている方法を記事の後半で書きますので、今はいったんおいておきます。


では次に『100%その情報が正しいと思ってはいけません(疑いましょう)』の理由ですが、VRChatをはじめる大多数は、最初はUnityを知らない素人だからです。

VRChatを始める大多数の人は、Unityのようなゲーム制作用ソフトや、Blenderのようなモデリングソフトなどとは無縁の生活をしていたと思います。

もちろんこの記事を書いている私もそうです。VRChatを始めるまではUnityがゲームエンジンであることさえ知りませんでした。

もちろん中にはVRChatを始める前からUnityと縁がある技術職の方もいらっしゃると思います。ですが、その数はおそらく極わずかでしょう。
したがって、VRChat向けの技術的な記事を書いている大多数の人は『独学で学んでいる人』になります。

独学によって得られた経験の中には、『正しいやり方ではないけど結果的に上手くいったパターン』というのが含まれてきます。
更にその中には『自分の環境では上手くいく(=他の人の環境では上手くいかない場合もある)』ものが含まれています。

VRChatをやっている人の中で、技術的な記事を書いてくださっている人はそれほど多くはありません。なので、それらの記事はありがたいものです。

ですが、VRChat向けの多くの技術的記事の執筆者は、独学で学んだ内容をシェアしているので、100%上手くいく保証はありません。
これは記事が間違った内容を記載しているわけではありません。
(ごく稀にそういうケースもありますが……)

上手くいかない大きな要因が一つあります。それはあなたと執筆者の環境が全く異なっているからです。

ここでいう環境は、PC本体の設定だったり、Unityのバージョンだったり、VRCSDKのバージョンだったり、使っているアバターやアセット等々……様々なものが上手くいかない要因になり得ます。

なので、上手くいかなかったからと言って、記事と執筆者を責めるようなことはしてはいけません。おそらくは執筆者も元初心者だったのだから。
あなたの環境では上手くいかない可能性を頭に入れておく必要があるでしょう。

だからこそ、情報は疑ってください。そして上手くいかなかった場合は本当かどうかを調べるのです。

そして、記事を書いてみたい人や既に記事を書いている人へ。
公式ドキュメントでさえ、たまに間違っていることもありますし、人は間違う生き物です。何か執筆したいなと思っている方は間違いを恐れずに書くといいと思います。
私はよく書き初めに、『間違っていたら教えてください』と予防線を張りがちですが、それでいいのだと思っています。

効率のいい情報収集のやり方

ここからは私のやり方を書きたいと思いますが、これが正しいという保証はありません(そう!疑ってください!)
私はメインでTwitterを情報ツールとして使っています。

まずは新しい情報を常に確保するために
①技術的に強い人をフォローする
②VRChat公式のアップデート内容(または@bd_jさんが出して下さる日本語翻訳など)をその都度確認する
ということをやります。

そして欲しい情報があるときは
③Twitterで検索する
④詳しい人に直接聞く
この4つです。

③について補足したいと思います。
普段、アバター改変・製作やワールド製作をする人たちは些細なことは記事にしません。

しかし、Twitterで呟きます。

上手くいかなかったことや、こうすれば上手くいったという情報は、実は記事にならずにTwitterに呟きとして転がっているのです。
しかもこれらの呟きは、検索した際に最新のタブを押すことで、時系列に並べられた状態で出てきます。

そう、一番最新の情報が得られて、なおかつ複数の情報を比較することで正しそうな情報を得られるのです。

是非Twitterを活用していきましょう。

ちなみに同じことを呟いている人が多いほど統計的に正しそうな情報です。(もちろん100%正しい情報ではないので注意)
私はツイートの新しさと、同じことを呟いている人が複数人いるかどうかで有用な情報かどうかを判断して、実際に試してみたりしています。


④についても少しだけ書かせてください。
直接詳しい人に聞くのは物凄く近道できるので、とても楽です。
ですが、質問をした後は必ず「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えましょう。

なんだ、当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、教えてもらったことを頭の中で考えている間に、つい忘れていることはありませんか?

ちなみに私はあります。ただし、言い忘れたことに気がついたら、後からでも言うようにしています。

「ありがとうございました」の一言があるだけで、印象は雲泥の差です。

詳しい人はあなたのために時間を割いて、質問に答えてくれています。その優しさに対して、ほんの少し礼儀を返してあげてください。

あとがき

本当はワールド製作者向けの記事を書こうと思っていたのですが、私自身独学で培った部分が大きいので、この記事を作成しました。

おそらくこの記事を読んで初めて、『あ、確かに記事を書いている人のほとんどって元初心者なのか』って思った人もいるんじゃないかなと思います。

VRChatは「ユーザーがクリエイター」という非常に特殊な環境なので、情報収集もそれを意識しないといけません。

とりあえず情報通りにやってみて、上手くいかなかったら何処が間違っているのか調べるというスタンスで行けば、あんまり挫折しなくて済むと思います。

もし上手く調べられなくて、挫折していたことがあるのであれば、Twitter検索を是非試してみてください。

ではでは。



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