De Roca 2007年１月20日

ロカ岬。ヨーロッパ最西端にある岬。当初はここに来ることは予定してなかったんだけど、気にはなっていたし、姉の要望もあってせっかくだから行くことにした。


リスボンから電車でカスカイスって街へ。そこから市バスに乗り換えて岬へ。ただガイドブックにも行き方は乗ってないし、カスカイスに着いてもなんの案内も無い。そんなに観光名所ではないのかな？

まず、近くにスーパーがあったので、そこで昼ご飯用にパン、ハムを買う。それからバス案内所で行き方を確認し、バスに乗り込む。

海外のバスって、案内の表示もアナウンスもない。でも自分で降りるバス停でボタンを押して、バス停に止まってもらう仕組み。どんなところがバス停なのかも初めての土地でわからないので、バスの運転者に、ロカ岬に行きたいと告げておいてから席についた。乗客は僕と買い物袋を両手に下げた中年のおばさんだけ。ほんとに岬に行くのかちょっと不安になっちゃった。

最初は町中を走っていたバスも、徐々に山と断崖の曲がりくねった道へ。しばらくすると灯台が見えてきた。予想通りそこがロカ岬。何もないところに突然灯台があるからわかりやすかったけどね！運転手も「ロカだよ。」って教えてくれた。

その灯台からすぐそこに岬の先端が見える。そこからは、海しか見えない。だから海がほんと広く見える！といってもここには海しかないからね。遮るものもなにもないから風も強く結構寒い... 

埼玉から成田まで2時間。日本～モスクワ10時間、モスクワ～マドリッド5時間、マドリッド～リスボン9時間、リスボン～カスカイス30分、カスカイス～ロカ岬20分。極東と言われる日本から移動だけで約26時間50分！いや～遠かった。でもちょっと感動。



ロカ岬にはほんと灯台と海しかないんだよね。することもないので時間はまだまだ余ってる。ということでリスボンとロカ岬の中継地点の港町カスカイスでのんびりすることに。浜辺で哀愁漂わせながら、ぼーっとしてた。この街はちょっとしたリゾート地らしいんだけど、そんなに観光客も多くないし、街もこじんまりしている。なんかのんびりした雰囲気なんだよね。浜で穴掘って遊ぶ子供達。語り合ってる夫婦。ラブラブで寄り添って座っているカップル。寝そべりながら手紙らしきものを読んでいる老人。そんな光景を眺めながらほんとのんびり出来た。この街もちょっと気に入っちゃった。

あとリスボン～カスカイスは電車で30分。海辺をずっと走るので景色も好く、かなり旅気分に浸れたなぁ...（しかも1.6ユーロで安い！)