政治に興味を持ちたい方へ(公明党)


さて、今日は政治を知っていて楽しい・便利なことを紹介していく。結論と言えば「政治がわかればほんの少し先の未来がわかる」を予測することができる。※当たるとは限らないのは前提で。

「え〜でもそこまで予測するのは政治の素人じゃわからない」という声があがりそうなので、政治に今まであまり興味なかった方にも「予測」ができる1つのコツを教えたいと思う。

そのカギは「公明党の動き」を知ることである(現在の政権下という前提で)

①公明党って

公明党は現在、自民党と多数派グループ(与党)を組んでいる。ご存知の通り、宗教団体創価学会を母体とした政党である。公明党のすごいところは、創価学会を母体としており「票集め」いわゆる「組織票」がとにかく強い。(今日はこの組織票がキーワード)。

ちなみに衆議院議員の自民党の数は285名、参議院議員の数は113名である。一方、公明党は衆議院議員29名、参議院議員28名である。

ここで「え?公明党の方が議員数少ないのに、なんで公明党の動きわかれば予測ができるの?」と疑問に思う人がいるだろう。

②政策を通す際のルール

では、自民党と公明党の説明をする前に、少しだけ前提となる「ルール」を説明したい。日本では「法案=政策(例えば、消費税増税、コロナに関わる予算案等」を通すためには、上述した「衆議院」「参議院」の両院で多数決で過半数を得る必要性がある。

※参議院に関しては多数決で否決をされても法案を通す最終手段があるが、それはまた機会があるときに解説。

③自民党と公明党の関係

さてこのルールを把握した上で、改めて両党の議員数を単純な計算で見てみよう。

○衆議院定数(465人中/自民党285名、公明党29名=合計314名と過半数)

○参議院議員(248名中/自民党126名・公明党25名=合計151名と過半数)

一見特問題なさそうだが、実は参議院議員の数をよく見てみよう。もし公明党が政権から離脱した場合「151(自民・公明合計)-25名(公明)=124名(過半数割れ)」

勘のよい方ならおわかりだと思うが、公明党が政権から離脱した場合、自民党は参議院の過半数を失ってしまい、自分の通したい法案(政策)を通すことができなくなってしまうのである。すなわち自民党は公明党が抜けてしまうとめちゃくちゃ困ってしまうのである。

もし公明党から要望があれば自民党は下手に対応してはいけないような状況なのである。

④さらなる公明党の強さ

さらなる公明党の強さとして上述した「組織票」の強さがあげられる。選挙をするにはとにかく「人」がいる。その人とは「選挙を手伝ってくれる人」「票を入れてくれる人」を指す。

そして、自民党は選挙においてこの「人」を公明党に頼っている節がある公明党の「人」がいなければ落選する自民党議員は少なからずいるだろう。この公明党の組織票の強さは自民党にとって手放せない存在なのである。

⑤どうやって未来予測するの

じゃあどうやって未来予測をするのだということだが、「公明党の動き」をとにかく見てみることである。

例としてコロナウイルスの10万円給付を出してみる。

そもそも最初国民全員に10万円は給付されない予定であった。もともとは困っている方のみに30万円を給付するという方針が自民党内では決定されていた。

ところがこの方針に国民一律給付を訴える公明党が強く異を唱えたのである。そして、その2日後に我々国民全員に10万円を給付することが決定されたのである。自分としては公明党が「一律給付を自民党に要請へ」という記事を見た瞬間に、あ、これは自分を含めた国民全員に給付されるなと予測し、実際に短時間の間でそうなった。

少し記憶に古い話だと「軽減税率」の話も公明党の強い要求によって実現したものである。とにかく公明党は「組織票」「自民党の参議院の過半数割れ」という2つの武器を持っている。

そして、この武器はまだ当分発揮されるであろう。ちょっと長々となった記事となってしまったが、政治のこと全然わからないといった方でも、公明党の動きをみておけば、もしかしたらちょっと先の未来は予測できるかもしれない。※当たるとは限らない(2回目)

また、政治は数をめぐるゲームなのである。ゲーム感覚で政治を見るなと怒られそうだが、最初は政治をゲーム感覚で見たほうが面白い。その数をもとに政党や政治家がいろんな駆け引きをするのである。


おまけ

ちなみに余談だが我が地元広島も緊急事態宣言が解除されホッとしたところだ。コロナ対応を主導した湯崎広島県知事はコロナ対応含め、地元から非難轟々だったらしい。

だが、広島の民としては、湯崎知事が当選した時の知事選の対立候補が世間をお騒がせしている河井杏里であったことを忘れてはいけない(戒め)。

(これが若者の政治離れを招いている気がする。。)


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