檀美(綿毛びより)

自作の詩です。マガジンで「陽だまりの詩」「はざまの詩」「わが心の詩人たち」の3つに分類…

檀美(綿毛びより)

自作の詩です。マガジンで「陽だまりの詩」「はざまの詩」「わが心の詩人たち」の3つに分類しています。 過去作を鋭意手直し中。

マガジン

  • noterさん達の素敵な記事まとめ

    人生や文学の学びだったり、クスッと笑えたり、ステキな感性だったり・・・心に響いた記事をまとめています

  • わが心の詩人たち(自作)

    敬愛する詩人について書いた詩です

  • 詩集ふうに

    note創作大賞2023に応募しよう!と(無謀にも!?)思って詩集ふうにまとめてみました……しかし当分noteを休むことや諸事情によりいったん止めます。何年か後にまた応募するかもしれません

  • 陽だまりの詩(自作)

    動植物や四季などの詩です。(童話詩)

  • はざまの詩(自作)

    主に学生時代~20代の頃の詩です。

最近の記事

今更ですが見分けかた 歌のとき楽器を演奏しない人がいたらチェッカーズ CCBはメンバー5人全員、演奏はもちろん作曲もして 4人がリードボーカルもします^^ ちなみに別のドラマ「春になったら」のお父さんのノート 好きなのはCCBだそう あとCCBはココナッツ・クラブ・ボーイズの略♪

    • 先月は世代のド真ん中の松苗あけみ先生の新刊が出ました^^ この2冊のなかに、大好きな内田善美先生や吉野朔実先生も登場するんです。 そして今日はルームシェア・シリーズの3巻が発売。 2巻に出てきた沙苗さんちの写真の謎が、この本で明らかに?! そのほかのエピソードも楽しみです~!

      • 昨日放送のNHKスペシャル「OSO18」 一頭のヒグマが繰り返し家畜を襲うようになった経緯、 そしてそれゆえの最期。 なぜ逃げようとするようすもなく 撃ち殺されたのか 映像の世紀バタフライ・エフェクトや こういう番組には、いつも 心を揺さぶられ、いろいろ考えさせられます。

        • 当分noteを休みます。 <追記> あまりログインしなくなるので、フォローしてもらったとき、フォローバック遅れます。<(_ _)>

        今更ですが見分けかた 歌のとき楽器を演奏しない人がいたらチェッカーズ CCBはメンバー5人全員、演奏はもちろん作曲もして 4人がリードボーカルもします^^ ちなみに別のドラマ「春になったら」のお父さんのノート 好きなのはCCBだそう あとCCBはココナッツ・クラブ・ボーイズの略♪

        • 先月は世代のド真ん中の松苗あけみ先生の新刊が出ました^^ この2冊のなかに、大好きな内田善美先生や吉野朔実先生も登場するんです。 そして今日はルームシェア・シリーズの3巻が発売。 2巻に出てきた沙苗さんちの写真の謎が、この本で明らかに?! そのほかのエピソードも楽しみです~!

        • 昨日放送のNHKスペシャル「OSO18」 一頭のヒグマが繰り返し家畜を襲うようになった経緯、 そしてそれゆえの最期。 なぜ逃げようとするようすもなく 撃ち殺されたのか 映像の世紀バタフライ・エフェクトや こういう番組には、いつも 心を揺さぶられ、いろいろ考えさせられます。

        • 当分noteを休みます。 <追記> あまりログインしなくなるので、フォローしてもらったとき、フォローバック遅れます。<(_ _)>

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        • noterさん達の素敵な記事まとめ
          27本
        • わが心の詩人たち(自作)
          1本
        • 詩集ふうに
          1本
        • 陽だまりの詩(自作)
          4本
        • はざまの詩(自作)
          4本

        記事

          「風が綴(つづ)る詩」を再投稿しました↓ https://note.com/watagebiyori/n/n923ed5ff92c4 詩集「心のはざま/陽だまりの星」も もしよかったら見てください↓ https://note.com/watagebiyori/n/ne425c58b7b15

          「風が綴(つづ)る詩」を再投稿しました↓ https://note.com/watagebiyori/n/n923ed5ff92c4 詩集「心のはざま/陽だまりの星」も もしよかったら見てください↓ https://note.com/watagebiyori/n/ne425c58b7b15

          詩集として6編をまとめた投稿記事の、詩を一編入れ替えました。 「こだまの淵」→「結晶してゆく心」です。 https://note.com/watagebiyori/n/ne425c58b7b15 もしよければ、お越しください。 (「こだまの淵」も過去記事にあります)

          詩集として6編をまとめた投稿記事の、詩を一編入れ替えました。 「こだまの淵」→「結晶してゆく心」です。 https://note.com/watagebiyori/n/ne425c58b7b15 もしよければ、お越しください。 (「こだまの淵」も過去記事にあります)

          詩集「心のはざま/陽だまりの星」

          第一章 心の硲 結晶してゆく心 霧の中の人 長い滑走路の果て 第二章 陽だまりの星 綿毛日和 日曜日の公園で 朝礼 ーわが心の新美南吉ー ※「朝礼  ーわが心の新美南吉ー」の詩は、一時的に下書きに戻しました。

          詩集「心のはざま/陽だまりの星」

           ハルノノゲシ  【詩】

          空の青さが深まって 野原が 薄暮れに沈んでくると ハルノノゲシの綿毛が 白く丸い明かりになって いくつも いくつも 灯ります 小さい明かりのもとで 豆粒ほどの 本と帳面を開いて ここは虫たちの夜間学校 夕闇の空に 星がひとつふたつ現れる頃 始まりを知らせる小さなチャイムが 聞こえてくるかもしれません

           ハルノノゲシ  【詩】

          あお虫マーチ 【詩】

          青空は高く 真っ白い雲 風に乗って春がやって来る 金色に輝く アブラナの群生 陽炎の中で 夢のような モンシロチョウの輪舞 ヒルガオのトランペットが 吹きわたり シロツメクサが タクトを振るころ 卵から孵って 葉っぱをモグモグするよ もうじき始まる あお虫行進曲

          あお虫マーチ 【詩】

          こだまの淵  【詩】

          心の深い淵から こだまが 鳴り響く 怖れ 哀しみ 孤独 鳴りやまぬ過去のこだま ときに激しく轟き 鼓膜をゆるがす音 どこへ逃げようと 追いかけてくる のがれられない響き だから埋めようと思った 深い淵を あのこだまから逃れるために その時から ずっと探し求めている 深い淵を埋める手段を 世界を旅して人々に尋ね 文献をあさり 自らも試み 長い年月をかけて しかしその方法は なかなか見つからない それを知る人はどこにもいない あらゆる文献をたどっても 思いつく限りの方法

          こだまの淵  【詩】

          心が波立ち ざわめいて【詩】

                 ー詩と「サングラスの蕪村」に関するエッセイー 心が波立ち ざわめいて 落ち着きを失うとき わたしは 冬二の詩集を開く そこに広がる ひそやかな風景 静謐な暮らし もの淋しさの中の 穏やかな時間 私は いっとき この世界に分け入り しばしの時を過ごし やがてまた 現実へ立ち返ってくる 安らいだ心を 取り戻して 「サングラスの蕪村」(田中冬二著)についての短いエッセイ 詩人で俳人の田中冬二(1894~1980)は、詩作する上で心ひかれたものを常にノートに

          心が波立ち ざわめいて【詩】

          綿毛日和   【詩】

          春になるとタンポポは 黄色い花びらのパラボラアンテナを広げて 野原のニュースを受信します 白いハコベや カラスノエンドウ 黄色いカタバミの小さな花が いつのまにか たくさん咲いてたこと ナナホシテントウの兄弟が 樹の皮の下で 冬眠から目を覚ましたとか 一面のレンゲソウが  王冠のような花を揺らして コーラスしていたり 小川がぬるまって ゆれる水草のかげに オタマジャクシがいっぱい孵ったこと そんなニュースをたくさん集めたら タンポポは黄色いパラボラアンテナをしまって

          綿毛日和   【詩】

          日曜日の公園で 【詩】

          遊歩道わきの ネジバナの らせん階段を テントウムシが登っていきます タンポポにとまったカナブンは 日なたの温かさに ウトウトしているよう 公園で見つけた そんな小さい春を 手帳に書いていたら 花粉のブーツをはいたミツバチが のぞいていきました イヌタデは 蕾も花も 赤い粒々 シジミ蝶はハナアブと 白ツメクサの席を ゆずりあい 木陰の向こうから噴水の音 沈丁花の香りも漂ってきます ベンチに座って 書きとめた春を数えていたら 枝の野鳥が 首をかしげて聞いていました

          日曜日の公園で 【詩】

          霧の中の人 【詩】

          それは 体中に怒りが満ちた人だった 口を開けば 喉元まで詰まった怒りが 言葉になって溢れでるほどに 怒りの言葉は 口から離れたとたん 灰色の霧になり 周囲にたちこめ 降り積もる とどまることを知らぬ 怒りの言葉 その言葉の数だけ 灰色の霧は生みだされた そして その人を取り囲み 視界をさえぎった 止むことなく吐き出される霧が 重く降り積もり 厚い層をなしていった その人が 誰かの呼びかけに耳を傾けたなら 怒りの暗い底から 踏み出すことを望むなら しかし 周囲を厚く取り

          霧の中の人 【詩】

          長い滑走路の果て 【詩】

          滑走路を走り続けた 長い間 長い長い間 平行して走る幾本もの路に 同じく滑走するたくさんの飛行体 それらは次々に 空へ飛び立ってゆく 私を置いて ひとり走り続ける滑走路 それは永遠に続くかと思われた 飛び立つことが もはや叶わぬことと諦めて しかし その時 前輪がわずかに浮きあがった 次の瞬間、後輪も大きく地面を離れ 高度を上げる 音速を超え 成層圏を突破する 青い地球は どんどん小さくなり 私は飛翔してゆく 無数の光が輝く銀河 私がゆくべき星をめざして

          長い滑走路の果て 【詩】

          結晶してゆく心【詩】

          果てしない原野に そびえ立つ樹々 それは幾千、幾万の 孤独な心だった たびたび起こる激しい衝撃 樹はつぎつぎに倒され 幹が、枝が裂け 樹液が滲み出た それは、ゆっくりと とどまることなく溢れつづけた 傷ついた心に とめどなく涙がにじむように 倒れた樹は朽ち果て 土に還る 何もない原野 地中深く埋もれた樹脂が ひっそりと凝固してゆく そして遥かな時間が過ぎたとき 原野のあちこちに 小さく光るものが見出された それは樹脂が結晶した琥珀 孤独な心は流し続ける 傷ににじむ樹液

          結晶してゆく心【詩】