強弱に悩む（2024/01/20）

おれはスマートウォッチをつけている。自分のデータが色々わかるのがおもしろいから。そんな電子機器に、アラーム機能がついていた。ほう。気になる。土曜日は毎朝パン屋に家族の分のパンを買いに行っているので、早く起きなければならない。

起きれるよな、と願って6:15にアラームをセットし、寝た。

するとだ。腕にかすかな振動が伝わった。だが、夢が何かと勘違いし、そのまままた軽く眠りについた。いかん、寝坊だ。慌てて色々こなした朝になってしまった。こんな日は手帳になんか書くか…と思い、カバンのチャックを開ける。

ないのだ。昨日買った手帳が。スマホで管理してたけど怪訝な顔をされたから手帳買おうと思って買った、手帳が。管理するものを管理できていないのだ。しかも低気圧なので頭が痛い。ろくなことない。

上司に「もうちょっと静かにくしゃみして」と言われたが、どうするんだ。声を小さくしたらくしゃみが出ないし、くしゃみを出そうとしたら声も大きくなる。仮におれが麗しいクールビューティーな人間だったらそうはならないんだろうか。どうなんだ。

面白いことにこの上司との会話は一切ない。なのに、だ。わりと一挙手一投足を気にしてくる。見るなよ、会話ないのに。まあ心の中でニヘラニヘラしてるからいいです、はい。

チキンクリスプ、なんか変わるらしい。嘘だ。嘘であれ。子供の頃、お使いのお駄賃を握りしめて買ったチキンクリスプ。中学生時代、腹をすかして何個も食べたチキンクリスプ。高校時代、お小遣い握って初めて自分で買ったチキンクリスプ。

仕事をしてから食わなくなってしまったが、変わると聞いていてもたってもいられず飯前なのに倍チキンクリスプを食ってしまった。計画性はない、本能に従った。忘れていたんだ、クリスプのこと。だが、食った。うまかった。

おれは名前が変わってもチキンクリスプって呼び続ける。そういう人種だから。お前は「クリスプ」なんだ。クリスプってなんかキャッチーだから。