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最後に立つのが勝利者だ!「ファウン=テインオールデリート」:デッキの走り書5【デュエマ】

《アビスベル=ジャシン帝》って…カッコよすぎないか……?

《ジャシン帝》はとにかく見た目からしてカッコいいのだが、そのカードデザインもイカしている。

ウィン編が始まっていきなり現れた4コスト・ブロッカー・Wブレイカーという並外れた基礎スペックは、「これが新時代のスタンダードだ」と言わんばかりの暴力性で新章開幕から即座に我々を魅了した。

ひとたび持ち前の低コストで現れた後は、己がバトルゾーンに在ることで墓地から続々と配下を呼び出し攻撃を見舞わせる。

相手に妨害を受けてもその能力で場に鎮座し続け、次なる一手を再び墓地からけしかける…。


ダークなエースクリーチャーとして完璧すぎるまでのカードデザイン。
登場から1年半経った今もなお環境で主役として使われる調整の上手さ・絶妙さは圧巻と言う他ない。愛着を持っている人は相当多いだろう。


だからこそ皆、こんな妄想もするはずだ。




「《オールデリート》打った後《ジャシン帝》が耐えてダイレクトアタックしたらカッコいいよなあ…」

と。

しかし【アビス】はクリーチャーを扱うことには長けていても呪文を扱う能力はそれほどでもない。
ツインパクトや種族付きの呪文があるため呪文を打つ光景が無いわけではないが、それは【アビス】を扱う延長線上の話であって基本的な設計はやはりクリーチャー主体だ。

《漆黒の深淵 ジャシン帝》が《マグナム》を踏み倒すなんてことはあっても11コストもの呪文を扱うなんてことはできず、そうするには当然他のところからカードを引っ張ってくる必要があるが、種族間のシナジーの強い【アビス】にそこまで余裕は無かった。


しかし王道篇第1弾デーモンオブハイパームーンでは毛色が少し変わってきたように思う。種族間のシナジープッシュは引き継ぎつつも、他のカードも取り入れることができるようなデザインをやろうとしている気がする。

それを感じたからこそ様々な可能性を試したくてデッキ紹介記事なんか書いてるわけだが、その潮流は当然アビスの方にも流れてきていた。

そのうちの1枚が《深淵の憤髄 ファウン=テイン》だ。

コスト3以下の闇のクリーチャーなら何でも蘇生…そそる響きだ……

なにせ《アビスベル=ジャシン帝》がいれば墓地から1コストで出てこれる。
1コストで2体も踏み倒したら…大変なことになるのでは!?


とはいえ、ちゃんと調べてみると結構理性的な調整であるということが分かる。
闇の3コスト以下のクリーチャーを2体出しても壊れたようにアドバンテージを稼ぐカードはそうそうない。

当然呪文に繋がるカードなど………








あった!!!!!



《魔光人形ドンキノフ》…恐らく数多くのプレイヤーが「なんか使えそうだな…」と一瞬思うが使わずに忘れているカード!!

コスト軽減の量自体は莫大で類似する効果のカードもないため非常に魅力的に見えるが、出したターンにしか効果を発動せず、クリーチャーのコスト分の軽減しか行わないため実際は非常に取り扱いが難しい。


しかしこれを1コストで、しかも2体出せるのならば……?




ということでデッキリストを見ていこう。


使いたいカードが闇単色であり、《ファウン=テイン》の蘇生対象が低コスト帯なこと、また《ファウン=テイン》と《ジャシン帝》のシナジーを利用したいので【黒単アビス】を基盤とすることにした。


序盤のクリーチャーには色々選択肢があると思うが、なるべく盾落ちケアを自然に行いたいため《サーイ=サイクル》を採用。またコンボデッキなため押し付け力が弱いのでメタのために《ブルーム=プルーフ》も採用することに。

《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》は《ファウン=テイン》の条件となる墓地肥やしを一気に加速させながら、手札に保持しておきたい《オールデリート》を回収できるという優秀さが素晴らしい。《ファウン=テイン》の蘇生対象でもあるため、非常に取り回しが良い。

《学校男》は、《ファウン=テイン》を1度蘇生すると墓地の枚数が条件を満たさなくなる場合や墓地に《ドンキノフ》が十分無い時に、《ファウン=テイン》の蘇生対象を「《ロマノフ・アルファ》+《学校男》」として《学校男》の効果で《ファウン=テイン》を破壊することで、墓地を肥やしながら《ファウン=テイン》を再度蘇生出来るようにしたりする役割がある。

《コート=メルゲイト》は墓地に《ドンキノフ》や《ロマノフ・アルファ》などを落としつつ《オールデリート》時に《ジャシン帝》が耐えるための手札を減らさないようにするために採用。ディスカードの手段はもっと増やしても良いかも知れない。


立ち回りとしてはシンプルで、とにかく墓地を肥やして《ファウン=テイン》を出していこう。《ファウン=テイン》はなるべく墓地から1コストで出したいが、手札からでも2コストなので複数回召喚は容易だ。

その蘇生の中でうまく《ドンキノフ》を3回以上出せれば《オールデリート》は2コストか1コスト!!そのまま余ったマナで打ち、《ジャシン帝》や《ジャブラッド》の耐性で残ったクリーチャーでダイレクトアタックしよう。


《ファウン=テイン》の異常なコスト軽減と蘇生能力を使い倒し、覇王の威光をぶつけよう!!!!



おわりに

「でも呪文入れてたら《ファウン=テイン》の条件満たしにくくなるだけでは?」
「呪文軽減以外にやることない《ドンキノフ》をクリーチャー主体のデッキに入れるの正気か?」
「《ラスト・ロマノフ》が8コストなんだから《ヤバーダン=ロウ》でSA化して出せば良くね…?」

………はい!!


でも1コストで出てくる8コストクリーチャーって良いよね…。それだけでも遊びがいがあるけど更に3コスト蘇生まで付いてくる!

シンプルに《デドダム》なんか使ってもいいし無限に遊べそう。楽しみ!!



それでは!!!

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