「俳優や映画スターには成れない」けど…

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「転がる岩、君に朝が降る」の歌詞にこんなフレーズがある。


俳優や映画スターには成れない
それどころか 君の前でさえも上手に笑えない


なるほど卑屈な言葉だ。たった目の前の人間への笑顔さえ下手なんだという卑下だ。

前後の歌詞を見れば、そのどうしようもなさのイメージはより強まって見える。

出来れば世界を僕は塗り替えたい
戦争をなくすような大逸れたことじゃない
だけどちょっと それもあるよな
俳優や映画スターには成れない
それどころか君の前でさえも上手に笑えない
そんな僕に術はないよな
嗚呼…


しかし同じくどうしようもない人間の自分としては、ロックンローラーが本当に卑屈になった時の歌詞は

俳優やロックスターには成れない

なのではないか?と思ったりする。


まあメタな話として、ロックをやる人間がそれを言ってしまったらオシマイだろという気持ち故ってのはあるだろう。

それに当時既に十分ロックスターなアジカンが「ロックスターには成れない」と言ってもただただ欺瞞でしかないというのもあるだろう。ロックンローラーの欺瞞など語り尽くされてきたことだが、それでも。


しかしそのどちらにも共通するのはある種のプライドで、「ここだけは絶対に譲らない」という感覚が「俳優や映画スターには成れない」というフレーズを存在させてるのではないか…などと思った。


…などと思ったのは、「転がる岩、君に朝が降る」の結束バンドバージョンを聞いてたからで、この最後のプライドはちゃんと持ってる感じって腐れてるようでなんだかんだ毎日6時間もギターを練習してしまうし、学校にも行く後藤ひとりっぽいな…(クソムカつくぜ!!!)という連想をしたからである。



ちなみに自分とロックの出会い初めは「高校で陽キャが文化祭とかで弾いてるもの」って認識で、陰キャのものだぜみたいなのって嘘だし欺瞞でしかないと思ってた。死ね!!!!!!



以上!!!!


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