<東京風俗帖> 木村荘八 ちくま学芸文庫(2003) その2.
はじめに 本記事は、「<東京風俗帖> 木村荘八 ちくま学芸文庫(2003) その1.」の続きです。時間の余裕があれば一度読まれてから本記事をお読みいただければと思います。
時間の余裕のない方に「その1」の要点を以下に記します。
私が昭和30年代に訪れた東京の印象は「なぜ、東京の家並みの屋根は、うすっぺらなスレートやトタンばかりなのか?」でした。
これに対する10年前の私の解釈(仮説)は、以下の通りです。
木村荘八が見る明治、大正(震災前、震災後)、昭和(戦前、戦後