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線スケッチよもやま話

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「線スケッチ」に関する話、あるいは直接関係しない話も含め日々考えたことをまとめた記事です。 ■「美術展鑑賞記事、読書感想記事:思い付き、推論を検証するための考察、準備作業、その他…
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#アート

2024桜スケッチ(5)東京国立博物館・日本庭園の桜、上野恩賜公園・不忍池のシロタエ

はじめに かなり季節外れになりましたが、今年最後の桜スケッチの記事です。  上野公園の桜…

鈴木春信「黒ベタと漆黒闇夜」の美、専門家の評価を発見:藤澤紫監修「鈴木春信決定版…

(かなり長文になります) はじめに これまでに私は下記の二つの記事の中で、鈴木春信の「黒…

お詫びいたします。「鈴木春信」2017(東京美術)の著者様

(長文になります) はじめに 表題を見た読者はおそらく一体何のことかお分かりにならないでし…

2024桜スケッチ(4)町田市・芹ヶ谷公園のソメイヨシノ、国際版画美術館の企画展

はじめに ソメイヨシノが満開になった今年の東京は、あいにく雨模様や曇り空の天候が多くカ…

2024桜スケッチ(3)皇居東御苑の桜

はじめに 前回の記事で東宝スタジオ入り口の桜と成城大学新入生家族の記念撮影風景のスケッ…

2024桜スケッチ(2) 東宝スタジオ入り口の桜、成城大学入学記念写真風景

はじめに 本格的な桜の季節になったある日の午前10時に、老兵ならぬ老企業戦士4名が小田急・…

2024桜スケッチ(1) 昭和記念公園の寒桜

はじめに 通常の街歩きスケッチの一環ではあるのですが、毎年春になると、桜の季節は特別で、ついつい最高のタイミングを逃すまいと気合が入ってしまいます。  梅の花については府中の郷土の森博物館の梅林のスケッチを紹介しました。  3月も中旬も過ぎ、次は桜だと待ち構えていましたが、今年は一向に咲く気配がありません。  天候不順も続く中、3月17日(日)に知人の二人展を見に立川に出かけました。せっかくならと帰りに国営昭和記念公園に寄ったところ、思いがけずカンザクラに出会いました

久々の馬事公苑、一抹の寂しさと次世代への希望を感じてスケッチしました

はじめに 東京都世田谷区のほぼ真中に位置する「JRA馬事公苑」は、乗馬をする方ならばご存じ…

府中・郷土の森博物館「梅まつり」:梅の花をスケッチしました

はじめに 「府中市郷土の森博物館」は、あくまで個人的な意見になりますが、都内から比較的…

京都・新町通のぶらり歩き:なにげない街の日常を撮る、描く(3)京町屋の街並み今昔

新町通の京町屋を撮る 京都の街歩きの魅力は人により違うと思いますが、目に付くのはやはり…

街歩きスケッチ:川崎市営・稲田公園の紅葉

 普段、外出した時に簡単なスケッチをしています。今後街歩きスケッチの様子も紹介していきま…

山口晃氏の「やまと絵」展における「私の一点」は、「やまと絵」ではなく雪舟「四季花…

 今朝私のスマホの画面に、ある記事の題名が大きく映りました。  12月3日付で投稿した記事…

東京国立博物館<やまと絵>展:おそるべし雪舟!あなたは桃山障壁画の祖か?なぜ樹木…

はじめに 前回の記事で、東京国立博物館で行われている「やまと絵」展で典型的な「やまと絵…

東京国立博物館<やまと絵>展:「やまと絵」展なのに「水墨山水」の本質を体得したかも?

はじめに 先月、国立博物館の「やまと絵」展が始まった次の日に訪問してきました。本格の感想記事を書く前に、この「よもやま話」シリーズを使って、その時に気がついたことを裏付けなしに書いて行きます(長文になります)。  まず、表題をご覧ください。読者は「やまと絵」展なのに、なぜ「水墨画」? と疑問に思われることでしょう。背景を少し説明します。  私は、今年初めから8月にかけて、下記の一連の記事を書いてきました。  (1)島尾新著「水墨画入門」岩波新書(2019):身体・五感