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「線スケッチ」の立場で美術展を鑑賞してみた

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訪れた美術展の感想文です。ただし、美術展全体の紹介や感想ではなく、「線スケッチ」の視点で鑑賞した内容に焦点を絞っています。視点としては、モチーフ、構図、線描、筆さばき、配色など技…
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#展覧会

東京国立博物館<やまと絵>展:おそるべし雪舟!あなたは桃山障壁画の祖か?なぜ樹木…

はじめに 前回の記事で、東京国立博物館で行われている「やまと絵」展で典型的な「やまと絵…

東京国立博物館<やまと絵>展:「やまと絵」展なのに「水墨山水」の本質を体得したか…

はじめに 先月、国立博物館の「やまと絵」展が始まった次の日に訪問してきました。本格の感…

<発見された日本の風景>日本橋高島屋:やっと出会えた幕末・明治の絵;やはり明るか…

 本記事は感想の前に背景説明をいたします。これまで考えていたことを一つの記事にまとめたの…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

記事(その1)から続きます。 (2)感想:「山水画」と木島櫻谷  前回の記事の「はじめに…

<木島櫻谷ー山水夢中展>泉屋博古館東京:とにもかくにも写生帖の樹木表現に注目! …

はじめに 実は日本画家の木島櫻谷(このしまおうこく)の名前は完全に忘れていましたが、作…

<ポール・ジャクレー展>太田記念美術館:フランス感覚と思いきや江戸浮世絵版画の色…

はじめに 表題の美術展に6月21日(木)と7月12日(水)に訪れました。  ポール・ジャクレー…

<佐伯祐三展>大阪中之島美術館:湿り気の無い日本風景画は「街歩きスケッチ」そのものだ。パリの都市画はゴッホではなく筆墨文化の遺伝子では?(その2)

記事(その1)から続きます(最終回です)。 (2)第1次および2次パリ滞在の風景画について すでに、前記事(その1)の冒頭で、パリの都市風景についての全体感想を述べました。下に再掲します。  いきなり「ゴッホとは正反対だ」とか「筆墨文化の遺伝子」などと言われても読者は戸惑われるばかりかと思います。  以下、1924年からの第一次パリ滞在および1927年からの第二次パリ滞在で描いた風景画の感想をより理解いただけるよう順を追って述べていきます。 (1)1924年~1925

<佐伯祐三展>大阪中之島美術館:湿り気の無い日本風景画は「街歩きスケッチ」のよう…

はじめに 表題の佐伯祐三の美術展を大阪中之島美術館で観たのは4月27日でした。  佐伯祐三展…

<森本美由紀展>弥生美術館:筆墨による線の走りが心地よい。Rene Gruau、Austin Bri…

はじめに タイトルの画像の左側の説明にあるように美術展を訪れる場合は、「線スケッチ」の立…

<新版画展>千葉市美術館 その2. それは無名の外国人作家の抜擢から始まった! 起…

はじめに この記事は訪問した美術展に対して「線スケッチ」の立場から気づいたことについて書…

「ピーターラビット展」訪問記

はじめにこのような観点で出かけました。  先月の下旬に「ピーターラビット展」が開催間近な…