「小村雪岱」展・補遺2:泉鏡花「日本橋」の装幀画は仏画の三部構図だった?
はじめに 本稿は、昨年訪問した清水三年坂美術館の「小村雪岱」展の記事の中の、小村雪岱の遠近表現に対する私の見解に対する二つ目の補足記事です。
1月4日付で投稿した補足1の記事では、小村雪岱が透視図法と日本の伝統的な遠近法をはじめて混在させたのではなく、すでに鈴木春信が西洋の遠近法を知っており、透視図法と日本の遠近表現を混在させて描いた作品があることを紹介しました。
ここでは、引き続き小村雪岱の遠近表現に関する見解の補足をいたします。
泉鏡花『日本橋』装幀における小