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うそにうそを重ねて_20190125

今日は上野不忍池からほど近い湯島天満宮へ行ってきました。また鷽を買いに。。
昨日の早起きと寒空の下の長時間並んだことがたたり、帰ってきてから眠ってしまい今頃の更新となってしまいました。

湯島天満宮の鷽はトップ画像にもあるように、樹皮を残した湯島天満宮の鷽は画像にもあるように樹皮を残した素朴ななりをしています。


以前も紹介した『日本のお守り-神様とご利益がわかる』で見つけて、ずっと手に入れたかったものです。
ちなみにこの本の表紙に写っているのは、太宰府天満宮の鷽です。羽が顔の横から生えており、お茶の水博士のようです。
全国的には、この太宰府天満宮や昨日の亀戸天神のように、ヒノキなどの木を樹皮のない状態でつくるのが一般的なようです。


そして今日も鷽を購入。湯島天満宮は全く混んでいませんでした。
25日だけじゃなく、なくなるまで買えるのかも。
そういえば、なんで1月25日にこの「鷽替え神事」があるかというと、菅原道真の出生と死んだ日が25日と言われており、毎月25日が「天神さんの日」だそうで、特に1月25日は「初天神」と呼ばれて、その日に実施される「鷽替え神事」が全国に広まっていったらしいです。

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左が現行デザインで右が復刻された昔のデザインで、両方購入しました。
足がサインペンで描かれているのはどうかと思いますが、どちらも良い。。
鉛筆で鷽つくれるんじゃないか。。気が向いたらやってみよう。

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後ろには「湯島天満宮」の焼印が。ちなみに底面には頒布した年の干支の焼印がありました。こういうのは実物を見てみないとわからないものですね。

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ちなみにこちらが湯島天満宮の入り口。
「合格祈願」で有名なだけに、冬のこの時期は平日でも賑わっています。

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本殿手前にある「撫で牛」も、撫でられすぎて頭がピカピカでした。
全国各地の天満宮には必ず「牛」がいるのは、菅原道真公の遺骸を載せた車の牛が動かなくなった場所を墓所としたから、という話があります。

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合格祈願の絵馬がすごい数です。後ろの梅のしだれた枝と相似形で趣深い。

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梅も種類によっては咲き始めています。
2月8日〜3月8日は「梅まつり」が実施されるとのことです。

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冬によく見る木に巻かれた腹巻みたいなアレ(「こも巻き」と呼ぶらしいです)も湯島天満宮のものは梅をあしらったデザインでした。

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そう言えば、注連縄(しめなわ)やしめ飾りの世界も造形的にもすごく面白いですね。この本はオススメです。


これも謎ですが気になってます。庭園のいたるところに藁人形のような、原始的なコロポックル(アイヌ神話の小人で蕗の葉の下にいる)のようなものが。。何なのかご存知の方がいたら教えてほしいです。

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郷土玩具や授与品に興味を持つと、日本の季節や習俗、自然や歴史などを知ったり覚えたりすることが容易になるのが良いですね。
その土地の風土や歴史や文化、そして人々の粋(すい)を集めたものだと思いますし、大げさではなく、自分を取り巻く世界につながっていくための扉だと思いますね。子供に与える「玩具」って、きっとそういうものです。


帰り道にあった演芸場、上野広小路亭の横で古本市をやっていたので、何気なく表のセールワゴンをのぞいたら『日本の郷土玩具』という本が目に飛び込んできたのでついつい手にとり、店内にも入って資料購入。

『日本の郷土玩具』永田久光
1956年出版の本で、知らない古い郷土玩具の写真も豊富です。

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『浪花おもちゃ風土記』奥村寛純
こちらの本は濃厚でした。僕自身、両親が北国出身なので、つい北側と自分の生まれた東京・関東の郷土玩具ばかり目が行ってしまい、あまり西側のものを知らないので、とても面白かったです。
そもそも文化的なものは、ほとんど関西から日本全国に広まってるので、こういう資料は大変ありがたいです。
大阪天満宮では戦前の一時期、「張子の鷽」を配布していたという記述と、モノクロですが写真も確認できて良かったです。

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『季刊銀花 縁起菓子』
縁起物をモチーフとしたお菓子も郷土玩具の隣接ジャンルとして相当にディープです。大きいお祭りの屋台とかでその場でつくってくれる「飴細工」とか、古道具屋とか骨董市でたまに見る、鯛とか七福神の形が彫られた菓子の木型とかありますよね。

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というわけでうそを求めてハードな二日間でした。明日からまた制作です。
2月3日は節分ですね。鬼の張子人形でもつくろうかな。それではまた御機嫌よう。

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